2週間ぶり
その翌日の朝、菜穂が教室で遥たちと話していた時、一瞬教室の空気が静まり返った。
教室のドアから、約2週間ぶりに絵里奈が入ってきた為だった。
菜穂と遥は絵里奈を見て目を見開き、絵里奈は誰のことも見ずにムスッとした表情で自分の席についた。
すると教室にいた美優たちは立ち上がり、絵里奈の席へ。
「ちょっと。あたしと、菜穂に言う事あるんじゃないの?謝りなよ」
美優が怒った様子でそう言うと、絵里奈は足を組み、不機嫌な態度で美優を見上げた。
「は?あたしは美優に、『宮村に彼女がいるかもよ』って言っただけ。菜穂には何もしてないし、何であたしが謝らなきゃいけないわけ?」
「はあ?あんた頭おかしいんじゃないの!?」と美優。
「おかしいのはそっちでしょ。実際菜穂をいじめてたのはあんたらなんだから。人のせいにしないで欲しいわ」
絵里奈がそう言うと、美優は「こいつ...!」と絵里奈の机を叩いた。
菜穂は立ち上がり2人の元へ。
「美優ちゃん落ち着いて...!」
菜穂がそう言うと、美優は「でも...!こいつ、菜穂と桐山を別れさせようとしたんだよ!?」と言って絵里奈を指さした。
「それは...」
菜穂は困惑した表情で美優と絵里奈を見た。
すると絵里奈が吹き出すように笑い、菜穂を見た。
「美優と仲直りしたんだ?菜穂のことさんざんいじめてたのに、許してあげたんだ?それで今度はあたしのこと庇って好感度上げ?」
絵里奈に言われ、菜穂は「えっちゃん...」と呟いた。
クラス全体がざわざわとなり始めた。
菜穂が言葉を失っていると、隣に遥が来た。
「絵里奈」
遥が言うと、絵里奈はクスっと笑って遥を見た。
「なに?菜穂庇って全部突き止めて、探偵ごっこは楽しかった?」
絵里奈がそう言うと、遥は唇を噛みしめてから言った。
「...放課後話そ。ちゃんと聞くから、絵里奈の気持ち」
遥に言われ、絵里奈は遥と菜穂を睨みつけるような目で見た。




