誰がこんなこと
遥は昼休み美優のところへ行き「ねえ、ちょっといい?」と微笑んだ。
美優が「なに?」と何かを警戒したように遥を見上げると、遥は「ん?ちょっと話したいことがあるんだけど」と笑って見せた。
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美優と周りの取り巻き3人が一緒に移動し、遥は廊下へ。
「なに?」
美優の取り巻きが不機嫌に遥に言った。
遥は「私は美優に用があるんだけど...ま、いいや」と言って微笑み、美優を見た。
「ていうか、何の用か分かってるんじゃない?」
遥がそう言うと、美優は「..さあ」と笑った。
「とぼけないでよっ。ねえ菜穂が元気ないの、あんたらのせいっしょ?」
「は?知らないけど」
「いやいや、そんなわけないよ」
遥はそう言ってスマホを出し、例の写真を彼女たちに見せた。
「これ何?撮ったの美優だって聞いたけど。クラスのみんなに送るとか趣味悪くない?」
「ああ、それ。あたしが健斗のこと好きだって知って菜穂がちょっかい掛けてたんだよ?菜穂の方が趣味悪いでしょ」
美優が言った。
「えー?いや、仮にね?仮にだよ。菜穂が宮村にちょっかい掛けてたとして、宮村が菜穂を選んだなら美優に文句言う資格ある?行動しなかった自分のせいでしょ。それに菜穂はそんなことしない。私が知ってる」
遥はそう言って微笑んだ。
「は?いやいや、いくら菜穂と仲良いからって遥もその写真見たら分かるでしょ」と美優。
「んーまあ、確かにみんなの言うようにチューしてるようにも見えるけど、してないようにも見える。だから、こんなんじゃ分かんないよ。ていうかそもそも、美優は宮村のことストーカーしてたわけ?こんな写真、偶然じゃ撮れないでしょ」
「はあ?あたしはそんなことしない!あたしは健斗が彼女がいるかもって聞いたからーーーー」
美優がそう言うと、遥は「えっ誰に?」と顔をしかめた。
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【菜穂今どこにいる!?】
放課後、遥が菜穂にLINEを送ると、菜穂から【今日は光くんと帰るよ!】とLINEが返ってきた。美優から話を聞いた遥は、光と話し合うつもりだ、と察した。
遥は教室を見て、絵里奈の姿がないことを確認し、すぐに2年の教室の方へ走った。
「楓くん!」
教室の入り口から楓の名前を呼ぶと、自分の席にいた楓が振り返り遥の元へ来た。
「どうしました?」
楓が言うと、遥は焦った様子で言った。
「全部絵里奈だった...!信じられないけど...たぶん絵里奈がーーーー」
そう言うと、楓は思ったよりも冷静な表情だった。楓を見た遥は「えっ、もしかして知ってた..?」と驚いた表情を浮かべた。
楓は「...はい。ちょっと前に色々あって。何があったかも大体は」と呟いてから言った。
「それで、何でそんな焦ってるんですか?」
楓が言うと、遥は「あ、そうだ」と呟き楓を見上げた。
「えっと、どこまで知ってるのか分かんないけど、とりあえず菜穂は浮気を疑われて、クラスの女子からは嫌がらせを受けてたみたいで、それが桐山にも伝わってギクシャクしてたみたいなの。それで今、菜穂も桐山も絵里奈もいないの!桐山の性格を考えると、絵里奈とも仲良いし2人の話をちゃんと聞こうとか何とか思ってるのかもって思って!でも、菜穂が絵里奈に強く言えるとは思えないし...とりあえず来て!!」
遥はそう言うと楓の腕を引っ張り走り出した。
楓は手を引かれるまま「ええっ」と呟いて遥かに続いた。
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一方菜穂は光から【今日時間いい?ちゃんと話したい】と連絡があり、学校から光と一緒に移動していた。
その間、2人は無言だった。
以前喧嘩してしまった河川敷に着いた時、光が足を止めた。
「ごめんね、時間もらって」
光がそう言うと、菜穂は「ううん。私のこそごめん」と呟いた。
すると「菜穂」と声を聞こえ、菜穂が振り返ると絵里奈がいた。
「えっちゃん...?」
菜穂が不思議そうに言うと、光が「俺が呼んだんだ」と言った。
菜穂が「えっ?でもどうして...?」と絵里奈を見た。絵里奈は菜穂を見て微笑んだ。




