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どういうこと?

それから菜穂への嫌がらせはエスカレートし、表面上は普通だが美優たち女子から殆ど無視され、教科書は当たり前のように破かれたり、ペンがなくなったりすることが増えた。


机の中に【まだ学校来るんだ。男に会いに来てんの?】という手紙が入っていたり、菜穂はすぐに手紙をくしゃりと丸め、ポケットに入れた。


絵里奈はそんな菜穂を見て微笑み、「なーほ」と話しかけた。


「どうかした?」


絵里奈に言われ、菜穂は「えっ!?あ、ううん何も!」と微笑んだ。絵里奈は俯く菜穂を見てニヤリと笑い、「もしかして桐山と何かあった?」と心配そうな表情を作って言った。


「光くん?ううん!何もないよ〜〜」


「ふうん、そっか。何かあったらいつでも言いなよ?」


絵里奈に言われ、菜穂は「うん...!ありがと」と苦笑した。



******



そんな日々が2週間ほど続いた頃、菜穂がいつも通り下駄箱で光と合流し一緒に帰っていた。

菜穂は光に心配させまいと美優たちのことは言えなかった。


それに、あの写真のこともあるーーーーー。

見ようによっては確かにキスしているように見えなくもない。

光くんがどう思うかーーーー。少なくとも、嫌な気持ちにはなるだろう。

それに、宮村くんは何も知らずにいつも通り、いやそれどころか何故かいつも以上に話しかけてきている気さえする。

こんなことがあったせいで意識し過ぎなだけかも知れないけどーーーー。


菜穂がぼんやりしていると、同様に、なぜかこの日は光も口数が少ないような気がした。


「...菜穂」


言われ、菜穂がハッとして「ん?」と光を見上げると、光はどこか俯き加減で菜穂を見ていた。


「どうしたの?」


菜穂がそう言って立ち止まると、光も立ち止まった。


「....ちょっと、聞きたいことがあるんだけどいいかな」


言われ、菜穂が「うん?」と聞き返すと、光は言いづらそうにしながら悲し気な表情で言った。


「...これ、どういうこと?」


そう言って光はスマホの画面を菜穂に見せた。

それは、菜穂と健斗が映った、あの写真だった。



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