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違和感

菜穂は遥と絵里奈と話しながら次の授業の教科書を机から出し、「うはー宿題忘れたあ。プリント絶対教科書に挟みっぱなしだ〜〜」と呟きパラパラと教科書を開いた。


するとプリントのページより前に折れたページを見つけ、そのページを開いた。

教科書のページが2ページ分、引きちぎったように破った跡があった。

菜穂は「え....」と小さく呟いた。


「ん?どしたー???」


スマホを見ていた遥に言われ、菜穂は「あ、ううん何でもない!」と微笑み、プリントを出し「やばーい休み時間中に終わるかな〜」と言って宿題を見た。


「ふは、菜穂また怒られるじゃん」遥はそう言って笑った。


そんな菜穂を見て、絵里奈は小さく笑った。



******



それから数日、菜穂はペンや教科書がなくなっていたり、上履きに泥が入っていたこともあった。


菜穂は違和感を覚え、辺りをキョロキョロと見渡してみた。

同じ学年や他の学年の生徒。特に違和感はない。


私、誰かに恨まれてる....?

菜穂はそう思い、泥の入った上履きを見つめた。


すると「菜穂、おはよ」と声をかけられた。

菜穂は咄嗟に上履きを隠し、急いで振り返った。


「どうかした?」


そこにいた光は微笑み、不思議そうに菜穂を見ている。

菜穂は「ううん!おはよっ!そう言えば今日どこ行く??」と微笑んだ。


「あ、うん?そうだね、じゃあーーーーーーー」


光は楽しそうに考え始めた。



******




帰り道、バイトに向かった光と別れ、菜穂が1人で帰っていると「汐崎〜〜〜」と後ろから声をかけられた。

菜穂が振り返ると、そこには同級生の宮村健斗。


「おお、宮村くん〜」菜穂は微笑んだ。


健斗は微笑み、菜穂の隣へ来て一緒に歩き始める。


「あれ、汐崎の家ってこっち方面だったんだっけ」


「うん。ってか何回か会ったことあるじゃん」菜穂は笑った。


「あ、そうだっけ?」と健斗。


健斗は菜穂を見下ろすと、「あ」と呟き、立ち止まって菜穂に視線を合わせた。

菜穂が「ん?」と健斗を見ると、健斗は右手で菜穂の頬に手を。


「お前、なんか汚れてるけど」


健斗はそう言って菜穂の頬を擦った。

菜穂は「えー?掃除の時の汚れかなー?汚な〜〜〜ありがと」と笑った。


「バカじゃん」


健斗はそう言いながら隣に戻りまた2人は歩き始めた。


木の陰からカシャ、と2人の写真が撮られた。



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