付き合ってくれませんか
「そ、そういえば文化祭の時、楓くんのクラスはコスプレしてたよね!」
歩きながら飛鳥が言った。楓は微笑んで答える。
「あー、うん。してたしてた。みんな派手だったよね」
「楓くん、すっごいかっこよかったなあ〜〜…!お巡りさん!」
飛鳥はそう言ってキラキラした目で楓を見上げた。飛鳥はクスッと笑う。
「はは、ありがと。和葉があれがいいーってうるさくて」
「確かに。和葉くんノリノリだったね」
「いつもテンション高いからね。飛鳥ちゃんは文化祭の時メイド服着てたね」
「へっ?!し、知ってたの?!」
「うん。てか誘ってきてくれた時着てたじゃん」
「あっ…そ、そっか!いやあ…お恥ずかしい…!」
飛鳥は恥ずかしそうに両手を頬に当てた。
「えーいいんじゃない?かわいかったよ」
楓が言うと、飛鳥は「えっえっ!か、かわいい?!」と恥ずかしそうに楓を見上げた。
「うん。可愛いなーと思ったけど」
淡々と言う楓に、飛鳥は顔を真っ赤にして俯いた。
「あ、あの楓くんって…そういうこと普通に言うよね。なんていうかその…か、勘違いしちゃうって言うか…!」
飛鳥が言うと、楓は少し考える素振りをしてから口を開いた。
「…勘違いしていいよ。本当に思ってるから」
飛鳥はハッとした顔で楓を見上げた。
楓は表情を変えることなく言った。
「誘ってくれて嬉しいと思ってるし、今も楽しいよ」
楓はそう言いながら前を向きそのまま歩く。
すると飛鳥にシャツの袖を掴まれ、楓は立ち止まって飛鳥を見た。
飛鳥は恥ずかしそうに俯いた顔を上げ、楓を見た。
「私、楓くんのこと好き…!私と、付き合ってくれませんか…!!?」
飛鳥に言われ、楓は飛鳥を見つめた。




