↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
48/133

まじで嫌い

「は?菜穂の方が最低でしょ!あんたと仲良くヘラヘラヘラヘラ笑ってさ!桐山の気持ちも知らないで…!菜穂がそんなことしないで桐山だけを見てたらあたしだって諦めがついたの…!それなのに菜穂、

他の男子とも、特にあんたと仲良くして桐山のこと不安にさせてさ…!あたしならそんな思いさせないのに!」


絵里奈は悔しそうに言った。

楓は軽蔑したような目で絵里奈を見た。


「だとしても、兄ちゃんが選んだのは菜穂先輩だから。勝手に嫉妬して、菜穂先輩泣かせてんじゃねーよ」


「は…?元はと言えばあんたも原因の1つでしょ?!正義ぶってるけどあんたもあたしと一緒でしょ?隠れて菜穂とコソコソ会って、菜穂に嘘つかせたのはあんたでしょ?!」


絵里奈に言われ、楓は「何でそのこと…」と怪訝な表情を浮かべた。


「別に。あんたと菜穂の妹が話してるの聞こえただけ」


「…言ったんだ、それ。兄ちゃんに」


楓が言うと絵里奈は「言ったけど?嘘ついてる菜穂が悪いんだから」と言った。

絵里奈は続ける。


「大体、あんた菜穂のこと好きなんでしょ?兄弟揃って本当趣味は疑うけど、桐山と菜穂が別れれば、あんただって得するじゃない。この際仲良くしようよ」


絵里奈はそういって不敵な笑みを浮かべた。

楓はイライラした表情で「バカにすんなよ…!」と絵里奈を睨んだ。


「何で?それで菜穂が手に入るんだからそれでいいじゃん。どうせ自信も根性も無くて何もできてないんでしょ?カッコつけてたって菜穂は手に入らないんだよ?」


絵里奈はそう言って笑った。


「俺はあんたとは違う。自分が好きになった相手の幸せ壊そうだなんて、あんたイカれてんね」


楓は冷たい表情で絵里奈を見下すように見た。


「は?綺麗事ばっか言っててうっざ」


絵里奈はそう言って楓を睨み、すぐに微笑んだ。


「てか認めるんだ?菜穂のこと好きだ〜ってこと」


「あんたには関係ないでしょ」


楓がそう言うと、絵里奈はまたクスッと笑った。


「ふうん。ねえ、だったら早く菜穂のこと引き取ってよ。邪魔だから」


「ふざけんなよ。自分で兄ちゃんのことも傷つけてんの分かんないの?」


「どうして?今は菜穂のせいで苦しいかも知れないけど、菜穂と別れたら楽になれるでしょ」


絵里奈に言われ、楓はまた顔をしかめた。


「まじで理解できないわ。俺がこのこと兄ちゃんに言ったら?あんた嫌われるよ」


楓がそう言うと、絵里奈は微笑んだ。


「言えるの?あたしが、あんたが菜穂のこと好きだってこと利用して別れさせようとしてるよ〜って?桐山なんて言うかな?」


言われ、楓は一瞬黙り込んだ。


「…あんた、俺が菜穂先輩にも言えないって分かっててこんなことしたんだろ。あんたが菜穂先輩のこと嵌めたって知ったら菜穂先輩が傷つくから」


楓が言うと、絵里奈は「そうだね。でも言いたいなら言えば?」と楓を見上げた。


「…俺、まじで嫌いだわ。あんたのこと」


「別に嫌いで結構。弟には興味ないから」


絵里奈は楓を睨んだ。


「そりゃ良かった。あんたみたいなのに興味持たれても迷惑だから。まじで兄ちゃんに同情するわ」


楓はそう言って絵里奈を睨むと、振り返って絵里奈に背を向けて歩き出した。



******




絵里奈が教室に戻ると、菜穂の姿はなかった。

絵里奈は廊下に出て教室の方へ。


すると教室の入り口で菜穂は光と楽しそうに話していた。


「もう仲直りしたのかよ…」


絵里奈は小さく呟き舌打ちをした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。