気になる?
それからまた2週間が経ち、菜穂は楓と一切話していなかった。
また体育祭も終わり、来月の文化祭に向けて学校は既にお祭りモードに入っていた。
「あたし今年の文化祭こそ絶対彼氏と花火見たい!!」
菜穂の友達である遥は、装飾の花を作りながら意気込んだ。
「それ去年も言ってたね」
絵里奈が笑うと、遥は「去年は間に合わなかったけど...」と苦笑した。
「でもいいなあ菜穂っ!全女子の憧れ、桐山君と花火見れるとか最高じゃんっ!♡」
遥がニヤニヤすると、菜穂はぼーっとしながら花を作っていた。
「菜穂?」
言われ、菜穂は「えっ!あ、ごめん、ぼーっとしてた..!はは」と笑った。
「大丈夫?最近なんか元気なくない??」
「そんなことないよ!ごめん、何の話だっけ??」
「後夜祭の花火!桐山君と見るんでしょ??♡」
「ああ、まだ何も話してないけど、たぶん?」と菜穂は苦笑した。
「うわあ~~~~~いいなあ~~!!来月までに彼氏作ろーっ!!」
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「花火?うんもちろん!俺勝手に菜穂と行く気でいたよ」
放課後、光に花火の話をすると光は照れくさそうにそう笑った。
菜穂も「本当?やったあ〜!」と微笑んだ。
「それにさ、文化祭の日って俺と菜穂が付き合って5か月経った日だからなんかロマンチックだな〜とか一人で盛り上がってた」
光がそう言うと、菜穂は「え!あ、そうだね!もうそんなに経つんだね〜。まあまだ5か月だけど」と嬉しそうに笑った。
「そうだねー、これからもいっぱい思い出作ろうね。ずっと」
光はそう言うと菜穂を見て微笑む。菜穂も光を見上げて微笑んだ。
すると、前の方に同じ制服を着た5人が歩いていた。
その中には、友達と楽しそうに話す楓の姿が。
菜穂はつい口をポカンと開け、一瞬楓に視線を落とした。
そんな菜穂を見て、光はまた菜穂の手をぎゅっと握り締めた。菜穂が光を見上げると、光は前を向いたまま「…気になる?」と言った。
菜穂が「えっ?」と言うと、光は2秒ほどしてからすぐに微笑み、「ううん。なんでもない。ねえ、今日はどこ行く?この間カフェに行ったからーどっかごはん食べに行こうよ」と言った。
菜穂は「…うん!そうだね!」と微笑み、2人はまた歩き出した。




