とりあえずはしゃいでみる体育祭
そして迎えてしまった体育祭当日。
菜穂は運動音痴の割に髪やメイク、服装は派手でハロウィンレベルの大はしゃぎ。
「ああ〜〜〜バスケ嫌だなァ」
バレーの試合を見ながら菜穂が呟き、隣にいる絵里奈は「いや言動と格好が全然合ってないんだけど…」と菜穂を見た。
「え、これ?超カワイくない?☆」
菜穂はそう言いながらツインテールにした髪を触った。
「うん、可愛い。可愛いけどあんた本当ポジティブだよね。そういうとこ良いと思う」
絵里奈はそう言って軽く笑った。
「えっちゃん可愛過ぎるし今日プリ撮に行こ♡♡はい、チーズ」
菜穂はそう言いながらスマホのカメラで2ショットをパシャパシャ。
「今日みんなと写真撮ろ〜〜っと」
呑気にそう言う菜穂を見て、絵里奈は微笑んだ。
「桐山とは?写真撮ったの?」
「え、当たり前じゃーん♡♡」
「あ、そう…」
「むふふ♡あ、ちょっとトイレ行ってくるね〜」
菜穂はそう言って立ち上がり、体育館のトイレに向かった。
菜穂がルンルンで廊下を歩いていると、「うわ、超浮かれてる人いる」と声が聞こえ、横を見ると楓と知らない男の子が。
「お!楓じゃん!あ、ねえ見て超可愛くないこれ???☆」
菜穂はそう言って髪の毛についた花の形をしたヘアゴムを指さした。
楓はついクスッと笑った。
「はいはい可愛い可愛い。バスケ嫌いなのに大はしゃぎですね」
「でしょ〜〜〜!ってかバスケは置いといてさァ、こういうのは楽しんどかないとじゃん☆」
楽しそうに話す菜穂を見て、楓の隣にいた男の子は「あ、バスケットボールの!」と菜穂を見た。
菜穂は「あ〜!ぶつけてきた人だ!」と笑う。
「この人汐崎礼実のお姉ちゃんだよ。キャラ違うよね」
楓は菜穂を指さしながら隣の男の子に言った。
「まじすか!それは…えらい違い…」
彼がそういい、菜穂は「オイ」と彼を見た。
「あ、いやいや!汐崎さん大人しくて清楚だから…!お姉さん派手だなって」
謎のフォローをされ、菜穂は「あ、私が華やかってこと??」と彼を見た。
「引くほどポジティブだよね」
楓はそう言ってまた菜穂を指さし、菜穂に視線を戻した。
「ま、せいぜい怪我しないようにバスケ頑張って下さい」
楓がそう言うと、菜穂は「うん!ありがとってか、あ、まってまって!!」と言った。
楓と男の子が振り返ると、菜穂はスマホを片手に「3人で写真撮ろ☆」と勝手にパシャパシャ。
「なにこの人明る」
楓は瞬きをして呟いた。




