信じろ
「えーーーーーーっ!!良かったじゃん!!!!!!」
翌日、楓は教室で昨日の菜穂とのことを和葉に話した。和葉は思わず大きな声で言った。
楓は辺りを見渡し「しーっ!」と人差し指を立てた。
和葉は「あ、ごめん...!」と声のトーンを落として苦笑した。
「じゃあこれからは堂々とイチャイチャ話せるんだ??」
和葉がそう言うと、楓は「んー...それはどうだろう」と苦笑。
「え?あ、まあ、そりゃそうか..お前らのこと、何も知らない奴は色々言うだろうしな。楓が兄ちゃんがから略奪したとか、兄ちゃんは弟に彼女取られたとか...」
「まあ、そうだね。まあ、俺らのせいだからそれはいいんだけど、菜穂先輩が乗り換えたとかそういうこと、1番言われるだろうからさ」
「それはどうしても避けられないよなあ。くだらねーけど」
「まあ、だから誰にも言わないでね。言いふらしたいところだけど、菜穂先輩の為にさ」
楓が苦笑し、和葉は「おう!もちろん」と微笑んだ。
「あーでも、兄ちゃんとは?話したの?」と和葉。
「いや、まだ話せてない。てか菜穂先輩と兄ちゃんが話すのが先だから、それからかな....」
楓はそう言って少し不安気な表情を浮かべた。
和葉はそんな楓を見ると、肩を叩いて笑った。
「なーに弱気な顔してんだよっ!どうせ兄ちゃんと2人で話したらまた、菜穂先輩が兄ちゃんになびいちゃうかも~~とか思ってんだろっ」
「思ってないし...」
「大丈夫だって。光先輩も、菜穂先輩も、そんな人じゃないってお前が1番よく分かってんだろっ。好きなら信じろって」
和葉に言われ、楓は「和葉....」と呟き、笑って言った。
「和葉のくせに分かったようなこと言って」
「いやっ俺今めっちゃいい友達だったろ!」




