漢だね....
「えっっっっ!?じゃあそれで楓っちに告白してもいいよって言ったの??!」
翌週、根掘り葉掘り聞いてきた遥に、光は苦笑しながら楓とのやりとりを話した。
「まあ、そうなるね。そもそも俺が許可出すようなことじゃないんだけどね」
「うーわ桐山って、漢だね...漢字の『漢』の方の」
遥は驚いた表情で言った。
「なにそれっ、意味分かんないから」光は笑いながら言った。
「男らしくてカッコイイってことっ!ただの爽やか仮面だと思ってたけど、良いとこあんじゃんっ」
光は「いや、それも意味分かんないんだけど...」と苦笑してから「でも」と続けた。
「森屋にはいっぱい迷惑かけちゃったね。ごめん、ありがとう。菜穂が1番に頼れるのも森屋だと思うから。菜穂がもし相談してきたら、俺や楓の肩は持たないで菜穂のこと1番に考えてあげて」
そう言う光を見て、遥は「桐山...」と呟いた。
「でも、良かったの?もし菜穂が楓っちを選んだらーーーーー」
遥が言うと、光は「いいんだ」と遮った。
「菜穂が決めることだから。もちろん、そうなったら数年泣き続けるかも知れないけど」
光はそう言って苦笑した。
「...俺だって分かってた。菜穂が実際どう思ってるかは分かんないけど、怖くて聞けなかったけど、少なくとも楓のこと、大事に思ってると思うし。もし菜穂が心から好きなのが俺じゃないなら、菜穂を好きな俺が菜穂を苦しめるわけにはいかないよ。まあ、諦めたわけじゃないけどね!俺を選んでくれるって信じてる」
光の言葉を聞き、遥は「そっか」と苦笑した。
「桐山も菜穂のこと、大好きなんだね」
遥が言うと、光は「...うん」と呟き、遥の方を見た。
「大好き。言葉じゃ足りないくらい好き。だから、菜穂には笑ってて欲しいんだ」
遥は光を見上げ、「桐山...あんたまじで..」と呟き、光が「ん?」と言うと、遥は驚いた顔で言った。
「桐山まじでかっこいいよ!ただのキザな奴じゃないんだね!そりゃモテるわ~~。私と付き合う?????」
「えっ、それは遠慮しとこうかな....てか俺が振られる前提やめて」光は苦笑。
「んじゃ誰か紹介してっ!」
「最初からそっちが目的だろ」
「あ、ばれた??私も彼氏欲しい~~~~~~~~!あ、じゃあさ飛鳥ちゃんと桐山んち遊びに行っていい??桐山3兄弟並んでるとこ見してよ」
「いや、俺らのこと何だと思ってるの...」




