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謎の攻防戦

その翌日、学校で菜穂を見かけるなり、楓は一瞬唾を飲み菜穂の方へ。


「菜穂せんぱーーーーーーーーーーーー」


自販機にいた菜穂に話しかけようとした時、菜穂が振り返った瞬間に光の声が。


「菜穂っ。俺もやっぱ何か買おうかなーっ!菜穂は何飲む???」


楓は立ち止まり、光を見て目を細めた。



******



そして昼休み。

楓が和葉と一緒に学食へ行くと、遥とカレーを食べている菜穂の姿が。


楓は微笑み、菜穂に歩み寄って「菜穂せんぱーーーー」と声をかけた。

菜穂と遥が楓と和葉に目を向けた瞬間、「菜穂~~」と光の声が。


楓はまた目を細めた。

それからも話しかけようとするたびに光が現れては、楓と光は目を合わせて互いに軽く睨み合うを繰り返していた。


「楓の兄ちゃんありゃまじで別れる気ねーな??」


和葉に言われ、楓は口を尖らせた。


そんな楓と光を見て、遥は「兄弟で何やってんだあいつら...」と呆然と2人を見つめた。



******



放課後、菜穂が遥と話しながら「でさ~最近学校の自販機につぶつぶのジュースがあってね~~」と廊下を歩いていたとき、部活の休憩中の楓が。


「これ、菜穂先輩好きでしょ??幼稚園生みたいですよね」


そう言って楓は菜穂が言っていたつぶつぶジュースを差し出した。淡々と言っているが息が切れている。

遥は呆れた顔で『ああ..体育館から菜穂が見えて急いで買ってきたのね..』と1人思った。


菜穂が「え、あ、ありがとう...?」と楓の差し出したジュースに手を伸ばそうとした時、「菜穂っ!」と、こちらも息を切らした光が。


「これあげるっ。菜穂こういうの好きだもんねっ。かわいいね」


光はそう言いながら楓と同じジュースを菜穂へ。


『コイツも急いで走ってきとる..何してんだ本当...』と遥は光を見ながら呆れ顔。


菜穂は同じジュースを差し出す2人を見て「え.....?」と戸惑いながら遥の腕を掴んだ。


楓と光はまた目を合わせ、楓はムッとした表情。光は笑みこそ浮かべているがどこかイラっとしているような表情。


遥は溜息をついて2人を見た。


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