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第34話 先生は強い

ザシュン!

「ガギャァ!」

パンパンパン!


「ゴブリンを4体倒しました」

「やっぱり数が多いな!」


戦闘を始めて10分ほど経った、すでに数え切れないほどの魔物を討伐しているが一向に減る気配がない。これほどの数がいきなり現れるなんて普通あり得るのか!?


「お前ら!まだ余裕はあるか!?」

「よゆうー!」

「まだまだいけます!」

「こんな雑魚相手なら疲れるわけないじゃない!」


どうやら全員まだまだ余裕そうだ、この調子で戦い続けられればいいんだが...数的にはそうもいかないだろう。できれば敵の数を減らしながら俺たち以外に戦っててヤバそうなやつを救助してできるだけ死人を出さないようにしたいとこだ。今の所は大丈夫そうだが...

いや、あそこにいる冒険者よくみたら足ふらついてるやがる!


「おい!そこのお前!大丈夫か!?」


距離が遠くて聞こえてないのかそれとも意識が朦朧としているのか、どちらにせよ返事がないなら助けに行くしかない!


パンパンパンパン!

「ウガァ!」


魔物を倒して道を拓き冒険者の元に辿り着く。見た感じ大きな傷は見当たらないが攻撃を喰らいすぎたのだろう、これなら薬草で治せるはずだ。

俺はアイテムボックスから薬草を取り出して冒険者に渡した。


「大丈夫か?これ使ってくれ!」

「助かった、ありがと...ってノア!?お前なんでこっちに!?」

「アガット!?とりあえず説明は後だ!まずはここから抜け出すぞ!」

「待ってくれ!向こうにまだ3人残ってるんだ!途中で俺だけ分断されちまった!」


そうしてアガットが指さす方向は街とは反対側、つまり魔物が大量に湧き出ている方向を指した。


「マジかよ...」


少なくともそっち側には他に先生達も冒険者も誰も見当たらない、見えるのは沢山の魔物だけだ。

どうする?突っ込んだら助けられるか?流石に大体の方向しかわかってないのに行くのは無理があるか?

なら「索敵」で探せば...いやさっきまでダンジョンに潜ってたからもう魔力がない!

一体どうすればいい!?何が正解なんだ!?


「ノアー!」

「ルー!?ランクにローズまで!?なんでこっちに!?」

「それはこっちのセリフよ!いきなり走り出して!」

「それよりアガットのパーティーメンバーが向こうに...」


いやだめだ、こいつらにはヤバそうだったら逃げるってさっき話したばっかりじゃねえか!帰って来れる保証がないのに魔物の群れに突っ込むわけにはいかない!何か他に手はないのか!?


パンパン!


あっちにも戦ってる2人組がいる...めっちゃ強くね?銃使ってるのに近接も行けんのか?一瞬で魔物を次々と潰していってる。武器は銃に剣がついてるやつ...確か銃剣、てか教師の腕章をつけてるしあの人...


「先生!?」

「...!その声はノアちゃん!?なんでこんな所に!?」


戦っていたのは先生、その内の1人は「銃撃手(スナイパー)」の授業で俺のことをマンツーマンで教えてくれた人だ。あの人がいれば...ワンチャンある!


「そのセリフはさっき聞いた!それより1つ手伝って欲しいことがある!まず俺とパーティーを組んでくれ!」

「え?なんでいきなり...」

「いいから早く!」

「わ、わかった。パーティー!!」


よし!とりあえずパーティーは組めた。あとは...


「大体あっちの方向に要救助者が3人いる可能性がある!手伝ってくれ!」

「あっちって...まあやれるだけやってみるか、その前に...ガンちゃん!この子達を街に避難させて!」

「わかりました!それじゃあ君達はこっちに着いてきてね!」

「俺は自分のパーティーメンバーを助けるために救助の方に向かわせてもらう!」

「それなら僕たちも...」

「いったろ!お前ら3人はやばくなったら逃げるって!そっちいけ!」

「何いってるんだノアちゃん!?君も避難する側だよ!?」

「俺はLvが上がれば要救助者の正確な位置がわかるようになる!だからそっちにいかせてくれ!」

「...なるほど、だからパーティーを...わかった、絶対に僕から離れないようにね!それじゃあ行くよ!」


先生は少し考えた後に俺に賛同してくれた。多分俺の意図が伝わったんだろう。

俺が先生とパーティーを組んだ理由は簡単、経験値を早く大量にゲットするためだ。

パーティーを組んだら経験値は綺麗に山分けされる。もらえる経験値が10ならパーティーが2人で5ずつ、3人なら大体3ずつとなる。

さっき見た先生の戦闘は俺が魔物を1体倒す間に少なくとも5体は倒していた。どう考えても俺が1人で魔物を倒すよりこの先生が魔物を倒しまくった方が経験値効率がいい。そして俺のLvが上がれば魔力が回復して「索敵」が使えるようになる。これならいける!


「ノア!やばくなったらにげるだからね!」

「わかってる!後でな!」

「それじゃあ君達はこっちに着いてきてねー!行くよ!」


バンバン!


あの先生は二丁拳銃か、強いな...だがこっちの先生も負けず劣らず...


パンパン!ザシン!ガッ!


正面の魔物を次々と薙ぎ倒してる。横からきてる魔物は俺とアガットで倒す!


「Lvが11に上がりました、スキルを手に入れました」


よっしゃきたぜLvアップ!スキルも手に入ったがそんなの気にしてる場合じゃない!対象を敵から人に変えて...


「索敵!」


見えた!3人で固まってるから多分当たりだ!


「先生!10時の方向!残り50m!」

「了解!」


とりあえず間に合いそうだ!だが...奥に進む度に敵が強くなってないか?俺の気のせいだといいんだが...


「いた!あそこだ!」


ようやく少し先にアガットのパーティーメンバーが見えた、3人とも生きているが...格闘家のお姉さんが座り込んでいる。腹を押さえてるし血も結構出てる、どうやら重傷のようだ。早く手当しないとまずいかもしれん!


「身体強化、半分(ハーフ)!」

「ノア!?」


強化時間を半分に短縮する代わりに強化倍率を上げる!そして一気に魔物を飛び越えて...


チャクチィ!

「ノアちゃん!?なんでここに!?」

「それはもういい!とりあえずこれを格闘家さんに!」


俺はアイテムボックスから上薬草を出して渡す、格闘家さんはとりあえず回復した。すげえな上薬草!


「助かった!ありがとねノアちゃん!」

「おう!今あっちからアガットと先生が助けに来てくれてる!まずは合流を待っt...」


ドシン!


その時、状況はさらに最悪へと近づいた。

ノア Lv11


体力 70

攻撃 61

防御 24

速度 155

知能 205

幸運 1


特殊ステータス

魔力 118/300

特攻 58


保有ステータス 10


アイテムボックスを無詠唱で使ってるように見えますが描写を省いてるだけでちゃんと詠唱はしています

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