第23話 大人の余裕
「操っているやつ?」
「そうだ。魔物を強化できたり、集団で操ったりするやつ。あくまで仮説だがそういう魔物だったり職業があったりしないか?」
「うーん...職業では「従魔師」はいたりするがそこまで操られたりするやつは聞いたことないな...魔物だったらもしかしたら...」
「いるのか!?」
いるなら早めに倒しておきたいな、そいつの経験値うまそうだし。
「いや、あのダンジョンはまだ探索が終わってないんだ。20階層まであるのは分かってはいるがそれより下の階層があるんだ。魔物を操れる魔物は文献にはないが探せば新種としている可能性はある」
20階層まで攻略してあってまだ探索が終わってないのか、そもそもそんな安全性が確かめられて無い所を教育の場所に使うなよ...それより
「まずいな...」
「確かに...これを機に最後まで攻略を進めるか...?でも今は新入生の育成に時間をかけたいし...」
「それを真っ先にやった方がいい理由づけにもっとやばい問題があるんですよ...」
「...?何だその問題とは?」
「強い魔物が階層を自由に行き来できる可能性があることです」
「...!」
たぶんダンジョンは深い階層に潜れば潜るほど強くなるというありきたりなパターンなんだろう。でも1階層ののボスを強化できたり群れを作ったりしてるならその本人も同じ1階層に来ている可能性もある。まあその階層に行かずに同じことができるならそれはそれでやばい魔物であることに変わりはないんだが...
「もし下の階層の魔物を操ってそれを1階層に持ってくる、最悪ダンジョンの外に出すなんてことを可能にできるやつだとしたら...」
「少なくとも街は壊滅する...」
普通はダンジョンの外に魔物が出ていくことはないが今は普通じゃないことが起きてるからな、最悪の想定も常識外のことを考えないといけない。
「よし分かった!あとは私に任せておけ!」
「え!?俺にも手伝わせてくれよ!異変の第一発見者だぞ!少しは役に立つはずだ!」
色々あったが何かと俺の事を優遇してくれている人だ、協力できることがあれば少しは協力したい。
「何を言っている、ここからは大人の仕事だ。ノアは確かに他の子より強いがまだ子どもなんだ、難しいことなんて考えないで今は自分のやれる事を精一杯がんばれ!後は大人の私たち任せてくれ!」
ワァ...イケメンすぎる...金髪ゴリラのはずなのに好きになってしまう!まあ子どもには任せられないレベルの案件になったという事だろう。今はレモン先生を信じるしかない。
「分かった、他に何かあるか?」
「物分かりが良くて助かる、他は特にないから寮まで送ってやろう。先にこれはお前の鍵な、友達のルーという子は一緒の部屋にしてやった。」
「あ、何から何までありがとうございます」
本当にこの人優しいな、寧ろ裏がありそうで怖いんだが...
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「ここがお前の部屋だ」
ガチャッ
「どうもー」
「いらっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!」
「ブゲバァッ!?」
忘れてた、ルーと同じ部屋ならドアを開けた瞬間に突進がくることを...
「あれ!?ノアいっしょのへやなの!?やったー!」
「あのなルー、俺以外はこれやると死んじゃうからやめような。できれば俺にもやらないようにな」
「えー!だめ?」
「いいよ!」
だめだ、ルーが可愛すぎてどうしても許してしまう!こういう時にランクがいてくれればなぁ...
「ちょっと!それやめなさいって言ったでしょ!」
ん?もう1人いたのか?とても聞き覚えのある赤いお猿さんの声が聞こえたのだが...
「ああ、言い忘れていたが部屋にはもう1人いてな、私はルビー家のご令嬢と仲がいいんだが少々性格に難があってな...お前なら任せられると思って一緒の部屋にしておいた!よろしく頼むぞ!」
「あ!ノアじゃない!一緒の部屋だったのね!よろしく頼むわよ!」
やっぱりレモン先生の優しさには裏があった、ていうか俺はこの2人との共同生活には耐えられるのだろうか...
今日はとあるお祭りに参加していたので書く時間がありませんでした。少々短いですが許してください。




