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第21話 絶望に刺す一筋の光

「グオォォォォォォォ!!!!!!!!!!!」


恐ろしい咆哮が耳をつんざく、俺以外の全員が腰を抜かした。それを確認したからか肝が冷える笑みと共にそれは襲いかかってきた。


「ガァッ!」

「身体強化、25%(クォーター)!」

ガキンッ!


重っ!?てか硬っ!?こいつ素手だぞ!?剣で斬れねえってどういうことだよ!?


バキンッ!

「おいマジかよ!?」


今の一撃で剣が折れちまった!一旦距離をとらないt...


ガシッ!

「は?」

「グォア!!!」

ブオンッ!


左腕を掴まれて思いっきり投げ飛ばされる、しかし壁にぶつかりそうな所をなんとか体勢を整えて壁に足で着地する。


「剣士!悪いが剣を借りるぞ!」

「あ...」


まずいな、全員ビビって立てもしないか...まあどっちにしろあのボス相手じゃ何もできずにお陀仏だが...

てかそれよりも攻撃といい速度といい明らかにステータスのランクと合わない。ステータス上だと俺の方が速度勝ってるんだぞ!?俺より速いってどういうことだよ!?


「痛っ!?」


左腕に急な激痛を感じる、見てみると明らかに変な方向に曲がっていた。多分さっき投げ飛ばされた時だろう。仕方なく剣を右手だけで構える、普段の構えと違うので違和感があるがそんなことを言っている場合ではない。


「これは異世界生活もここで終わりかな...」


さっきからゴブリン・ロードも攻めてこない、相変わらず笑みを浮かべてはいるが...俺のことなんていつでも殺せるから遊べるだけ遊ぶってか?舐めやがって...

しかし打つ手が一向に浮かばない、というより勝てる気がしないというのが正しいか。逃げることができない以上こいつを倒すしかないのは百も承知だが...どうやって倒すんだこれ?弱点とかないのか...


「ギギ...」

カポッ


なんだ!?いきなり左腕をちぎった...いや違う!あれってまさか...


「ギャギャッ!」

ガガガガガガガガガッ!!!!!!


仕込みガトリング!?銃があるのは知ってたけどそんなのまであんのかよ!?

とりあえず走って避けるが何発か体を掠めるが腕と足にモロにくらったら終わりだ、そこにだけは絶対に当たらないように避ける。


カチッカチッカチッ...

「ギャ?」


弾切れか!?チャンス!左手が使えない間に詰める!

それと新しい魔法も一緒に発動させる!


「残像!からの透明化(インビジブル)!」


2つの魔法を同時に発動し真正面から切り掛かる!


「ギィ...」


退屈そうな顔してやがるな、もう俺と遊ぶのは飽きたか?だったらこれで終わらせてやる!


「食らえ!」

ブオンッ!


右腕で薙ぎ払われた、がしかし当たるわけがない。なぜならそれは残像だからな!

「残像」は隣に1体全く同じ動きをする実体のない分身を出現させる魔法、「透明化」は5秒間透明になるだけ、しかしこの2つを一緒に発動すると...

俺自身は透明に、そして残像だけが残るので相手からしたら座標バグが起きてる相手と戦っている感じになるのだ。


「グガッ?」

「身体強化、半分(ハーフ)!」


残像は消えたが「透明化」はまだ解けていない、さっきので後ろに回り込むこともできた!あとは背後からこいつの首を落とす!


「おもちゃ扱いしたことあの世で後悔しとけ!禿げ緑(オーク・ロード)!」

ガギンッ!

「ガァッ!?!?」


相変わらず硬え!だけど徐々に剣は食い込んでる!このまま...


「ゴアァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

ドゴンッ!


...っ!?...は?何が起きた?背中がめちゃくちゃ痛え、また俺吹っ飛ばされたのか?


「グゥゥ...」


あいつから何か禍々しいオーラが出ているのが見える、まさかスキルか?そう言えば考えてなかったな、スキル持ちとの戦いはレモン先生との戦いで経験してたはずなのに...最後にしくっちまった...

オーク・ロードがゆっくりとこちらに歩いてくる、これは流石にもう死んだかな、意外に異世界生活も悪くなかったかも...


「うわああぁぁぁぁ!!!!」

カキンッ!

「ガァ?」


あれは...ルー!?ランクも!?ローズまで!?何してんだあいつら!?勝てるわけ...


「もうノアのこといじめないで!」

「ノア!まだ生きてますよね!?僕たちが今助けますから!」

「腰抜かして仲間1人救えないなんてルビー家の名に傷がつくわ!せめて一矢報いて見せる!」


あいつら全員泣きながら...さっきまでビビってたくせに...俺のことをあんなに必死に助けようとしてくれてるのに俺がここで...


「倒れるわけにはいかねえよなぁ!?」


残り魔力は計算が間違ってなければ30のはず!この30で終わらせて見せる!


「ガァッ!」

「ルー!危ない!」

「創造 挑発!」

「ガッ...グァァ!!!」


よし!ヘイトがこっちに向いたな!残り魔力20!これで終いにしてやる。デメリットを魔力消費20に絞る、威力を上げる為にさらにデメリットをつける!構えを必要とすること、魔法を打つまで動けないこと、そして...外したら心臓が止まることを条件とする!その名は...


「創造 一筋の光(ソリスト・ブレッド)

ドンッ!!!!!


指先からビームのようなものを発射する、それはオーク・ロードの上半身を一瞬で消し飛ばした。


「オーク・ロードを倒しました」

消費魔力履歴

現在魔力 160

160-40 「身体強化、25%」

120−5 「残像」

115-5 「透明化」

110−80 「身体強化、半分」

30-10 「挑発」

20-20 「一筋の光」


計160消費


書くと雰囲気邪魔するかなぁと思って書かなかったんですけどルー達が立ち向かってるところで弓矢くんも矢を放ってたり剣士くんはノアから剣をパクられて武器を持ってないのでノアを止血してたりします。

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