第15話 実は凄い人
「シャア!キタコレ!」
なんとか学園に入学できたな、まさか試験がこれほどえげつないとは...流石に落ちると思った...
「よくやった少女よ!まあ最初からお前を入学させることは決めていたがな!まさかこれほど強いとは!」
「...え?」
決めていた?でも俺はこの人と会うのは初めてのはずだぞ?流石の俺もこんな好みの美女を忘れるわけないと思うのだが...
「お前、魔物を倒したことがあるようだな、しかもその年齢でLv5ときた」
「...!?」
なんで知ってるの!?もしかして姉さんか?いやでも姉さんと最後に会ったのはLv4の時だからそんなわけない。
「ああ、すまない。最初に集まっていた時に私のスキル「鑑定」で全員のステータスを覗かせてもらったんだ。普通の学生はLv1か良くてもLv2だからな、Lv5だった時点でお前は合格確定だったわけだ」
なるほど、俺は魔法で「鑑定」を使えるけどスキルでも「鑑定」があるわけか、なんかややこしいな...待て、ということは...
「もちろんお前の特殊ステータスやスキル「魔法創造」とやらも戦う前からわかっていたぞ!見たことないスキルだったがあまり詮索はせん、冒険者の間ではスキルの詮索は暗黙の了解だからな!」
よかった、説明するのは色々とめんどくさいからな、しかも将来の為にも先んじて暗黙の了解を教えてくれるとは、良い先生に出会ったものだ。
「それは助かる、あなたみたいな素晴らしい人が担任の先生になることを祈ってるよ」
「ああ、それは大丈夫だ。お前の名前とついでに一緒のクラスになりたいやつの名前も出せ」
「...?俺の名前はノアだ、ルーっていう女の子とランクっていう男の子がいるからそいつらが一緒だと嬉しい」
「わかった、では校長権限で私が担任になってそいつらも一緒のクラスにしてやろう!」
校長権限?この人もしかして...
「すみません、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか...?」
「ああ!忘れてた。私の名前はレモン・トパーズ、職業は「剣士」でこの学園の校長兼「黄の貴族」トパーズ家の長女だ!よろしくな!」
この世界では名字の概念はないと思っていた、実際誰も名前しか言ってなかったし。でもこの人にはある、ということはだ...
「ナビちゃん、この世界の名字持ちの人の特徴は?」
「名字持ちは貴族か王族の人のみの特徴です」
どうやら俺はとんでもない人と仲良くなってしまったかもしれない...
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「今日はもう終わりだから帰っていいぞ!合格発表は明日だからそれだけ忘れずにな!」
とは言われたものの受験生らしき姿が街の中にまだ見えない、ルーとランクも噴水にいないのでまだ受験が終わっていないのだろう。はてさてどうやって時間を潰そうか...
「もし、そこのお嬢さんや」
「ん、俺か?」
なんかいきなりおばあちゃんに話しかけられた、てか本当におばあちゃんか?声と話し方でそう判断したがフードを被ってて顔も見えんしローブで体を纏ってるから何もわかんねえ、もしかして返事してはいけないタイプの人だったか?
「暇なんだろう?よかったら指輪でも試着してみるか?」
「マジ?ちょうどよかった!するする!」
これもしかしなくても装備ゲットチャンスじゃん!試着したら「記念にあげる」とか言ってくれるタイプのイベントじゃん!RPGとかでたまにあって嬉しかったなこういうの、指輪だから補正がつくなら「速度」とかか?「知能」でも嬉しいしもしかしたら「幸運」をあげてくれるかもしれん!楽しみすぎる!
「どの指でもいいのか!?」
「つけるなら右手の人差し指がおすすめだね」
どれどれそれでは付けてみますか...ヨイショっと!
「呪いの装備が検出されました」
「...ハ?」
いきなりナビちゃんが喋ったと思えば呪いの装備?どういうことだ?
「おいばあちゃn」
「ヒッヒッヒ!!!そいつはプレゼントだよ嬢ちゃん!!!よかったらうちの店の装備でも見に来な!!!」
「おい!?コラ待てクソババア!!!!!!」
足速っ!?もう見えなくなっちまった...てか呪いの装備ってことは...やっぱり外れねえじゃねえか!くっそあのターボBBA次会ったら斬り殺してやる!!!
しっかし魔力が回復してないから「鑑定」もまだ使えないしな...
「ナビちゃん、装備の効果何かわかる?」
「...」
そうですか!自分で調べればいいんでしょ自分で!クソが!絶対あのボンクラ神の指示だろ!この世界たまにロクでもないやついるよな!!!
「あっ!ノアいたよー!」
「お疲れ様です、その指輪一体どうしたんですか?」
「...なんでもねえよ、とりあえず宿屋でも探すぞ」
その日は適当な宿屋を探して夕食をやけ食いしてふて寝した。とりあえず学園生活は平穏に過ごせますように...




