第12話 新天地、レニウス
「着いたぞ!ここがお前等が今日から暮らす街だ!」
アガットの声で目が覚める、いつの間にか寝ていたようだ。まだ起きてない脳を叩いて起こし眠い目をこすりながらも馬車から顔を出す。
「でっけー...」
でかい、とにかくでかい。街というより都市に近い。家も住宅街並みに連なっているし商店街みたいな通りもある。そして街の中央の方にでっかい建物がある。多分アレが...
「街の名前はレニウス、中央に見える建物がレニウス学園ですね」
ランク説明サンクス。こういう時に役立つね君は、あとルーはいい加減起きろ!
ぺちん!
「アベシッ!」
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「ここら辺で大丈夫か?」
「ああ、1週間ありがとう。助かったよ」
正直な所アガット達が護衛をしてくれて助かった。ゴブリンがあの程度なら護衛はいらないと思っていたが、初見の魔物も何体かいたし、数的にも俺1人では捌き切れなかった。慢心は良くないと気付かされた旅だった。
「それとこれは俺等からのプレゼントだ!」
「え?マジ?」
中を見るとそこにはたくさんのお金が、多分10万ゴールドくらいはある(1ゴールド1円と同等)。
「こんなにいいのかよ!?」
「ノアがいなかったら俺等は壊滅してたからな。その金でまずは服でも買って余った金は自由に使ってくれ、命の恩人さん。それじゃあまたな!試験頑張れよ!」
そう言ってアガット達は去っていった...格闘家のお姉さんに殴られてるってことはアガットの独断で決めやがったなこの金...まあありがたく使わせていただくとしよう。
「ランク、試験っていつだっけ?」
「ええと、12時に学園で受付開始だからあと3、4時間ぐらいはあると思います」
「おっしゃ!服買いに行くぞ!」
「いくぞー!」
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「かわいいー!」
「すごい!いつもの服より動きやすい!」
とりあえず店員さんに安くて動きやすい服を適当に見繕ってもらった。ここでは服装の説明は省かせてもらおう、まあ強いて言うならルーはミニスカ、ランクは黒色ベースだ(決して作者が服のこと全然わからなくて説明できないというわけではない)。3人で全身揃えて3万円なら安い方だと思う。優良店なのでこの店は覚えておこう、問題は...
「なぜ俺までスカートなんだ...」
「ノアかわいいー!」
「似合ってますよ」
似合っているのはわかる、実際自分から見ても大分可愛いかったからな。だが下半身のなんか...何もない感が凄い。隠れてるはずなのに露出してる感じがして恥ずかしい...次に来る時は男物を頼むようにしよう。
「とりあえず飯でも食いに行くぞ!」
「わーい!ルーおにくがいいなー!」
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「ルーおにくがいいっていったのに...」
とてもステーキを食ってるやつが言ってるセリフとは思えんな...まあ良くある横にある野菜のことについて言ってると思うのだが...
「ほら、野菜よこせ。俺の肉半分やるから」
「わーい!」
「ノアはルーに甘いですね」
ランクめ、ニヤニヤしやがって...実際ルーのことはかなり甘やかしてるから何も言えん...妹ができたみたいで可愛いんだなこれが!前世で一人っ子だった俺には癖が刺さる刺さる...別にロリが好きなわけではないからな!
「そういえば今何時だ?」
「どうでしょう?まだ2時間程あると思うのですが...」
この世界に時間の概念はあるがいかんせん時計が全くない、どうやら時計士という人がいてその人に時間を教えてもらうのが当たり前らしい。しかしそれだと好きな時に時計が見れなくて困る...ので、
「創造 世界時計」
ポンッ
「今は10時半か、そろそろ移動してもいい時間だな」
「...本当に便利ですね...マホウというのは...」
いや実際はコスパ悪かったりするんだけどね、時計見るだけで魔力20も持っていかれるとは思わなかった...
これ試験までに回復するかな...
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「でっかーい!」
「やっぱりでけえな...」
ぶらぶらと店を見て歩きながらきたが少し早めに着いてしまった。ここがレニウス学園、遠くから見ててもでかいと思ったが近場で見てもやっぱりでかい。デカめのショッピングモールぐらいはあるぞこれ
「どうやら受付は開始してるみたいですよ」
「じゃあ俺等も行くとするか」
割と俺等よりも遠くの村から来てるやつもいるかもしれんからな、そういう奴らの為にも早めに開けてくれてるんだろう。意外にも優しい対応するな、こういう所は時間ピッタリまで開けないイメージがあったが。
「レニウス学園の受験者様ですね、お名前とご職業を教えてください」
「ルーです!剣士です!」
「ランクです、同じく剣士です」
「ノアだ、職業は無職」
「...」
おい露骨に嫌な顔したぞこの受付嬢、職員の教育がなってないんじゃないですかねぇ!?
何やら紙に何かを書いた後にルーとランクに渡しているが...俺の分は?くれないの?
「剣士の方はそのまま学園内にお入りください、無職はあちらへ」
「え!?ノアはいっしょじゃないの!?」
「また後で会えるよ。じゃあランク、試験が終わったらさっきの噴水前で落ち合おう」
「わかりました...絶対に受かってくださいね」
魔法の力を見たとはいえやっぱり俺が受かるか心配なのか2人とも不安そうな顔で見てる、まあ活ぐらい入れてやるか。
「心配すんな!絶対に受かって来る、だから今は自分のことだけ考えろ!もちろんルーもな!そのままだとお前だけ落ちるかもしれんぞ?」
「しつれいな!?ぜったいうかってくる!」
「...そうですね!僕も絶対に受かってきます!」
「おう!3人全員合格で終わらせるぞ!」
「「「おー!」」」
こうして2人とはしばしお別れの時が来た。それにしても無職でも案内されるとは、てっきりはじかれると思ったので先生が来るまではなんとか粘ろうと思っていたのだが...無職専用の試験でも追加したのか?
そうして考え事をしている内に試験会場と思われる運動場に着いた。試験は一体どうなるだろうか?
この世界に鏡はありませんがノアは更衣室で「鏡」を使って姿を確認してます
3人の服装は書籍化したらわかるんじゃないかな、俺の知識じゃ無理だった...みんなの想像力を働かせてくれ




