↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生救済課─「お前をこの異世界から排除する……」【ロストチルドレン】  作者: ねず ただひま
螻蟻潰堤(ろうぎかいてい)の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/84

36. パンツ

◆英《はなぶさ》◆


『吾亦紅《われもこう》を探(・)し(・)当(・)て(・)ろ(・)』


『探(・)せ(・)』ではなく『探(・)し(・)当(・)て(・)ろ(・)』


 この短い文章から察するに、おそらく蒲公英《たんぽぽ》課長は吾亦紅《われもこう》を見つけている。


 そして、俺もすでに吾亦紅《われもこう》と接触しているだろう。


 紙をカウンターの上に置いて椅子に座り、どこを見つめるでもなくただ思案する。


 最近俺が出会った人物……そいつの登場で課全体にこの慌ただしい展開をもたらした者。


 吾亦紅《われもこう》は松代《まつしろ》である可能性が高い。


 紫雲英《げんげ》班長の部下のはずだが……なぜネペンテスを使えた? あれの製造方法は不明のはずだ。


 わからない……痛めつけてでも松代《まつしろ》本人に聞くのが早い。だが、あの蒲公英《たんぽぽ》課長の特命とあれば、力づくというわけにはいかないだろう。きっと本人の口から『俺が吾亦紅《われもこう》だ』と言わせなければならないだろうな。


「面倒くせぇ」


 そう呟いた俺の視線は、いつの間にか天井へと移っていた。


 まずは確かめたい事がある。俺はスマホを取り出すと施覆花《おぐるま》さんへ電話をかけた。


『おう、英《はなぶさ》どないした?』


「お疲れ様です、施覆花《おぐるま》さん。突然ですが松代《まつしろ》の事でお願いがあります」


『急やな、なんや? 言うてみ』


「松代《まつしろ》が履いていたパンツをください」


『…………』


 電話のむこうで施覆花《おぐるま》さんが押し黙る。


『英《はなぶさ》……このことは千代《ちよ》ちゃんには内緒に……「うるさいですね、とにかく用意しておいてください」』


 俺は一方的に通話を終了した。




*次回、『作戦』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。