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親衛隊は、七人です!  作者: 鳥無し
王子の親友の案内先
22/77

第二十二話『格上』

 モニカの体に刃が迫る。モニカにはそれをどうすることもできなかった。

(ク……!)

 モニカは目を閉じてしまう。誰だって、強い衝撃や痛みが来ると分かったなら、思わず目を閉じてしまうものだ。

 だがそれはモニカの敗北を意味する。今は戦いの最中なのだ。例え刃物で体を切られようとも、目を閉じてはならない。周りが見えなくなるということは、敵を見失うということだ。

 敵が見えなくなれば攻撃を仕掛けることも、攻撃を防ぐこともできなくなる。ここは例え刺されたとしても痛みに耐え、目を見開いて敵をしっかりと撃破しなければならない。

 なのにモニカは、まだ攻撃を喰らってすらいないのに目を閉じてしまった。それは諦めたと大差ない行為だった……。

 

「ぎゃぁああ!」

 悲鳴をあげたのはモニカではなかった。なぜなら、モニカには刃物で刺される痛みは襲ってこなかったから。

「な……なに?」

 いつまでたっても痛みが襲ってこない不思議と、誰かが上げた悲鳴につられて、モニカはゆっくりと目を開いた。

 目を開くと、そこにはずっぽリとフードを被った者の姿が……弓術場でノルベルトが紹介してくれた、男の親衛隊副隊長が立っていた。

 

「まったく、ベルは甘い。最初に野盗と遭遇した時に切り伏せていれば、こんな面倒なことにはならなかったというのに」

 副隊長は誰に向けて言うでもなく、ぶつぶつとそう呟いた。

 野盗達は、急に現れた謎の人間相手に、困惑していた。

 

「な、なんだ? また増えたのか。どうせこいつも口だけだろ? ぎ……ぎゃあ!」

「何か言ったか?」

 早かった。野盗の一人が『口だけだろ?』と言い放ってから、その野盗の肩に巨大なナイフが刺さるまで、瞬き一つ分の間すらなかった。

 

「なるほどお前の指摘は正しい。いつも馬鹿どもに説教をしてるせいで、口ばかりが達者になって、戦闘技術の伸びが今一つというのは認めざるを得ない。だが、素人どもの貴様らにそれを指摘される覚えはない」

 副隊長は機嫌が悪そうにそう言い放った。別に野盗の言葉だけでそこまで怒っているわけではなさそうだった。最初にここに現れた時から、声には機嫌の悪さがにじみ出ていた。

 

「あ……」

 そこでモニカは気付いてしまった。なぜ自分にまで刃が届かなかったのかを。

 副隊長はモニカを刺そうとした野盗の上に立っていた。だから野盗の悲鳴が森に響いたのだ。だが、今その野盗は泥の中に這いつくばって沈黙している。よく見ると、野盗の背中にはナイフが刺さっていた。

 普通、刃物で刺されれば激痛に耐えきれずに悲鳴をあげるはずだ。それなのに、ナイフが刺さっている野盗は悲鳴をあげるどころかピクリとも動かない。

 もしや、このナイフが刺さっているところは、心臓なのでは……?

 

「ひ……ひぃ」

「こ、殺し……」

 野盗達もようやく状況を把握したらしく、先ほどノルベルトに殴られた時のように怯え始めた。ノルベルトはこの時撤退するように野盗達に迫った。だが、副隊長は違った。

 

「……は!」

 副隊長は大きく息を吸い込んだ後駆け出した。その動きは素早く、素人の野盗達が対応できるはずもなかった。

「く、来るな……グホ!」

 一人の野盗が殴り飛ばされる。野盗は文字通り宙に浮いて飛んだ。その野盗は地面に叩きつけられる前に木にぶつかって地面に転がる。頭を切ったらしく、髪の間から少し血が流れ出てきた。だが、その野盗はもう動かなかった。気絶したのか、あるいは……。

「そんな、がぁあ」

 副隊長は殴り飛ばした野盗には目もくれずに、次の攻撃を繰り出していた。ぼうっと立ち尽くしていた野盗にそれが避けられるはずもなく、まともにそれは腹にえぐり込まれる。

 殴られた野盗は気絶こそしなかったものの、苦しみ方が尋常ではない。殴られただけとは思えないくらい地面に転がりまわり、恥じることもなくおう吐した。おう吐物に混ざった赤い色は、もしや血なのだろうか?

 

「こ、こいつ! うわぁ」

 偶然避けられただけなのか、もしくはわざと外したのか。副隊長が振り払うようにはなった裏拳が、野盗の耳元をかする。だから野盗は、空気の振動をじかに感じなければならなかった。

 野盗はその場にへなへなと座り込む。風がまるで違った。さっきモニカと戦っていた時にも空振りの風を浴びたが、それとは比べ物にならないくらい恐ろしい音と風の量が野盗の心を砕いた。

 まるで巨大な馬が自分の数ミリ横を走りぬけて行ったかのような感覚。当たれば大けがをしていたのは間違いない。命拾いしたという安ど感からその場にへたり込んでしまった。

 

「ば、馬鹿! さっきと何にも変わらねぇ! 奴は丸腰じゃねーか! 俺達はこんなでかい武器を持ってるんだぞ? 当たればイチコロなのはあっちの方なんだ」

 野盗のリーダーがそう言って怒鳴る。確かに副隊長は丸腰だった。当然だろう。一つの手に持てるナイフは一本。一つはモニカを助ける時に使い、もう一つは野盗を黙らせるために使った。だから副隊長の両手には物は無かった。

 

 だが誰も野盗のリーダーの言葉に従おうなんて気は起きなかった。目の前の人間の実力は本物だ。しかも、まるで情けがない。さっきの裏拳が首に入っていれば、命の危険さえあったかもしれない。

 今さっき戦っていたモニカとは本当に格が違うのだ。いくら怒鳴られようと、立ち向かっていくことなどできるはずがなかった。

 

「丸腰か……」

 副隊長が口を開いた。その声に全員がびくりとする。

「なるほど、下手をすれば死罪すらあり得る重罪人相手に、素手で戦うのはもったいなかったか」

 そう言って副隊長は、深いフードの付いたマントを一瞬翻した。

「―――!」

 野盗達はそれを見て息を飲む。モニカはちょうど後ろに立っていたからそれを見ることはできなかった。だが、それが目に入っていればモニカも固まっただろう。

 野盗達が見たのは、マントに数十本とひっかけられたナイフ達だ。ナイフの形は様々。だが、そのすべてのナイフが磨きあげられていて、どれも結構な重量がありそうな大きさのナイフだ。

 二本で一kgとしても、総重量はかなりの物になるはずだ。あんな重りを背中にしょっているような状態で、野盗達の数倍速く動いていたのだ。

 

「私の手に握られていないから安心などと思わない方が身のためだ。棒立ちの状態から、ナイフに手を伸ばして投げるまで一秒とかからないのだから」

 さっきの戦いを見れば、それが嘘でないということは明白だった。しかも、目の前の人間は容赦なくそれをしてくる。腕や肩にあたるならまだいい。だが、それが頭や首だったなら……。

 

「こ、降参だ! 命だけは助けてくれ!」

「お、俺もだ! 死にたくはない」

 野盗が次々に武器を投げ出して命乞いを始める。もう野盗のリーダーらしい人間も何も言えなかった。

 

 副隊長はため息をついて、ナイフを手に取った。それを見て野盗達はまた怯え始める。

「互いを縄で縛れ。私が確認して緩く締めているようならその場で殺す」

「わ、わかった、分かったからナイフを下ろしてく……ひぃ!」

 ナイフを下ろすように要求してきた野盗の耳元に、副隊長はナイフを投げた。

「そのナイフは手から離したぞ。今もう一本手に握ったが、誰か手から離して欲しい奴はいるか?」

 野盗は全員首を振った。

 

 そこから先は奇妙な光景だった。野盗達がお互いを黙々と縄で縛りあげ始め、中には「もっときつく縛れ」と涙声で訴える者までいた。

 最後に残った一人は、地面にうつぶせになった状態で転がり、後ろに腕を組まされて副隊長直々に結んだ。

 

「終わったな。やれやれだ」

「あの……」

 副隊長が現れてから、ろくに動くこともできなかったモニカが、はじめて声をあげた。

「なんだ?」

 副隊長の顔はフードに隠れて見えない。だが、声だけでやはり不機嫌なことが理解できた。モニカに対しても、その不機嫌さを隠そうとはしない。

 

「殺したん……ですか?」

 モニカは、自分のことを刺そうとして、逆に副隊長に刺された野盗を指しながら言った。

「神経をマヒさせて動けなくしているだけだ。ナイフを指した場所も急所は外している。放っておけば傷口が腐って死ぬだろうが、治安隊に運ばせるから腐る前に街で治療できるだろう」

 言われてモニカが野盗の顔を覗き込むと、目を見開いて怯えるように震えていた。怪我人は出たが、副隊長は結局一人も殺さず野盗を捕まえてしまった。

 

「あ、ありがとうございました! おかげで助かりました」

 モニカは大きく頭を下げて礼を言った。今になってどっと汗がにじみ出てきていた。

 自分は死んでいたのだ。あの一撃だけで死に至っていたかは分からない。だがあの瞬間。モニカは諦めてしまった。何とか複数相手に戦えていたような状況だ。怪我をすればどうしたって動きが鈍ってどの道負けていただろう。

 副隊長は少し間をおいてモニカに言った。

「素手だけで戦う余裕を見せるのは、もっと強くなってからにするんだな」

「わ、私は別に余裕を見せたわけじゃ……ん」

 とっさに言い訳してしまったが、なんと情けない言い訳なんだろうと恥じて口を閉じた。

 余裕を見せたわけじゃない? だったら全力だったということじゃないか。全力で戦って、複数とはいえ素人相手に負けかけた。

 

『武器が無くとも首を素手で閉めれば殺すこともできる。しかし、複数人を一人で相手をする時に、いちいち首を絞めて殺せるか? 己の拳一発で、相手を即座に沈黙させることができるのか?』

 

 不意にいつだかのレナーテの言葉がよみがえってきた。今日の敗因そのままのような言葉だ。そのために小太刀をもらったと言うのに……結局……。

 

 その時、どたどたと大勢の人間がこちらに入ってくる音が聞こえた。

「うわ! こちらの方が野盗の人数が多かったようですね。それをたった二人で捕まえてしまうとは……。さすがです、カぺル副隊長」

 副隊長の性はカペルと言うらしい。カペルは、治安隊に野盗達は即座に街へ運ぶように命令をくだしている。

 

「治安隊が来たってことは、ベルとカルラちゃんが呼んでくれたって言うことなのかな……?」

「そんなわけないだろう? 馬がいたとしても、ここから街を往復するのに一時間はかかる」

 別にモニカは問いかけたつもりはなかったが、カペルはモニカの呟きを否定しながら歩いてくる。

 

「行くぞ。大馬鹿に説教をしなければならない」

 モニカのわきを通り過ぎながらカペルはそう言った。そこでモニカはハッとする。

「わ、私の友達は無事ですか!?」

 カペルは歩みを止めずにその問いに答える。

「無事らしい。治安隊が保護したと言っていたからな」

 

 その言葉を聞いてモニカは安心する。そして、苦笑いを浮かべた。

「説教……か。私はクララちゃんにしてもらうことになるのかな……?」

 クララの立てた作戦を最初に破ったのは自分だ。しかも、周りの状況に気がつかず、するなと言われていた深追いまでしてしまった。今からクララの説教する姿が目に浮かぶ。

 

 *    *    *

 

「モニカ……」

 ノルベルトの待つ場所まで行くと、クララはモニカの予想に反して落ち込んでいた。てっきり烈火のごとく怒り狂っているかと思っていたのに拍子抜けだった。カルラはその横で息を乱して座り込んでいる。ノルベルトについて全力で走り続けたのだろうから仕方あるまい。

「あ、あはは、クララちゃん。ただいま……」

「怪我はない? ごめんなさいね。私がいい加減な作戦を立てたせいで……」

 どうやらクララはこの状況に陥った責任は自分にあると考えているらしかった。ここまで落ち込んだクララを見るのは、モニカも久しぶりだった。

「だ、大丈夫だよクララちゃん。クララちゃんは何も悪くないよ。悪いのは……」

 

「そうだ、全部ベルが悪い」

 カペルが不機嫌さに磨きをかけた声でそう言った。どうやら不機嫌の原因はノルベルトにあるらしい。

「新米ばかり四人を連れてイノシシ狩りィ? 馬鹿かお前は。そんな勝手なことをしているから私の気が休まらないんだ」

「す、すごいねクララちゃん。自分の主にあそこまで言うなんて……」

「……ねえ、私今思ったのだけど。私ノルベルト様のこと殴り飛ばさなかったっけ?」

 モニカとクララがひそひそと話す。だが、カペルは地獄耳らしく、しっかりとそれを聞かれてしまった。

 

「なんだ、こっちの親衛隊には早々にばれてしまったのか」

「ああ、お前たちみたいなニブチンよりよほど将来有望だろう?」

 その時カペルから何かが切れる音が聞こえた気がした。

 

「……そうか、つまりここには事情を知ってる人間しか居ないってことか。じゃあ、遠慮なく説教ができるってことだな? ベルゥ~?」

 カペルの声のトーンが下がる。正体がばれているということを知っても、カペルはノルベルトのことをベルと呼んだ。しかも、主に気が引けているという感情がまるでない。むしろノルベルトの方がたじたじになっているようにすら見えた。

 

「お前が新米を連れて街の散歩をすると聞いて心配して街を探したら案の定だ。イノシシ狩りに行くなんて話は聞いていないぞ? あれは私ともう一人男の親衛隊で処理することになっていたはずだろ?」

「良いだろ別に……。俺だってたまにはむさくるしい男じゃなくて、女をはべらして街を歩いてみたいじゃないか」

「女をはべらせてやるのがイノシシ狩りか? あぁ?」

 ノルベルトは話をそらそうと、逆にカペルに問いかけた。カペルはいらいらとしながらそれに答える。

 

 「まったく、私が気づいてお前を追いかけてきたからいいものの……そうでなかったら今頃どうなってるか分かっているのか?

 こんなに早く治安隊が駆けつけてきてくれたのは、カペルが街で猟師から話を聞き、即座に治安隊に命令を出してくれたからだ。街でベルを探しているところを、猟師の方から話しかけてきてくれたのだ。

 

「これも人徳だな。俺を思って探しに来てくれるものがいれば、俺の身を案じて助けを求めてくれる者もいる。ひとえに俺の人柄がいいからに違いない」

「よくいう……」

 カペルは呆れかえって説教すらする気が起きなくなったらしい。それでもノルベルトは反省をしていないということはない。野盗の件を知っていれば、確かにこんなことはしなかった。

 「ノルベルト様」

 クララがカペルに遠慮をしながら、どうしても聞いておきたいことがあったのでノルベルトに質問する。

 「まさか、街の人間に正体が割れているなんてことはありませんよね?」

 「それはない。それが絶対ないように俺は……ノルベルトは姿を隠しているのだからな」

 「なるほど……」

 ここでクララは、どうしてノルベルトが幽霊王子にならなければならないのかという理由を知る。

 ベル(・・)は認知されすぎているのだ。あの街の様子から察するに、ほとんどの街人はベルのことを知っている。認識している。よく顔を見知っているのだ。そんな状態でノルベルトが顔をさらせば、ベルとノルベルトが同一人物だと気づく人間が絶対に出てくる。……親衛隊なのに気付けなかったのが、クララは少し歯がゆくなってきた。

 しかし疑問は残る。ならなぜ、ベルが人睨みしただけで不良は逃げ出したのか? 王族であることを知らないなら、ベルはやはり一般市民と変わらない。それをあれだけ恐れた理由は?

 それに、ノルベルトが城下町遊びが趣味だとしても、目立つメリットが考え付かない。国に城下町遊びがばれるのも嫌だろうし、国民に正体がばれるのなど論外だ。それなのに、ベルがあれほど街で認知されている理由は?

 クララがそれを聞こうとすると、モニカが声を上げた。

 

「ん? あれ? エーフィさんは?」

 モニカはようやくこの場にエーフィが居ないことに気付いた。治安隊に保護されたと聞いていたから、気軽に隣にいたクララにエーフィの所在を尋ねた。

「え!? 私はあなたと一緒だと思ったのよ?」

 クララが急に焦ったようにモニカにそう返してきた。それを聞いてモニカも驚く。

 

「そ、そんな、まさかエーフィさんはまだ森の中で一人きりなの?」

「なんだ、一人足りないのか」

 話を聞いて、カペルがそう言ってため息をつく。

「まあ野盗は全員捕まえたし、この森は獣は少ないから一晩くらい過ごしても大丈夫だろう。問題のイノシシも、気配がないところを見ると別の場所に移ったようだしな」

 カペルは別段焦っている様子はない。森のことを詳しく知っているから、危険でないと思っているのだろうが、モニカ達はそうはいかない。

 

「今すぐ探してください! 私達の大切な仲間なんです!」

「分かっている。誰も探さないとはいっていないだろう? あ、ちょうど治安隊の人間が来た。とりあえず日が暮れる前に探させよう」

 カペルは治安隊が自分の元まで走り寄ってくるのを待った。この中で一番位が高いのは言うまでもなくノルベルトなのだが、ベルとして振る舞うからには一般人だ。だから、治安隊はカペルの方に報告を持ってくる。

 

「カペル副隊長。野盗達を尋問したところ、一人捕まっていない者がいるようです」

「……なんだって? あ、おいお前達!」

 

 報告を聞くが早いか、モニカとクララとカルラ、そしてノルベルトまでが森の中に走りだしていた。

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