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ガラクタ機械兵のエンディング  作者: 中峰裕也
第一章 泥沼戦争
12/16

自称偽物(?)との模擬戦─其の四─

今回は長編です。

だから投稿も遅くなったのです!(言い訳)

◆◆◆


〈〈警告!警告!両腕の負傷(ダメージ)が80%を超えました。これ以上無理をすると機械(カラダ)に深刻な影響を及ぼします!〉〉


·····ほら見ろ、クソボロじゃねェか。


((·····冗談だろ?))

「残念だが、冗談ではなさそうだなァ。つうかお前、一体何していやがったんだ?ぉい」


オレがキツい口調で問いただすと、答えが帰ってきた。


((·····空間(そこら)中あちこちを破壊し回っていました))

「キッパリと理由(いいわけ)を述べるのはいいことだがよォ、この状況でのそのカミングアウトは褒められねェな」


全く。こいつは一体何をしていたんだァ?つうか、なんで破壊活動なんてやってたんだァ?


((仕方ないだろ?意識が戻ったら謎の空間に居たんだ。状況を確認するためにやってんだよ))


·····こいつは常識というものを知らねェのかもしれない。普通は少し歩き回ってみたり、周りの様子を見てみたりと、そういう行動を取るもんなんじゃあねェのか?

オレはそう思った。


((·····お前の方が常識が無いように思えるのだが─ゲホッ、ガッ!?))


おおっと大丈夫かなクロさんや?意外だな、機械兵(サイボーグ)でも咳をすることがあるんだなぁ?ケハハハハ!


いかにも、心底驚いたぜ─とでも言うように第二の性格(クロ)は中に居るヤツに言い放った。


(·····後で覚えていろよ)


中に居るクロは、今の腕の状態以上にボロクソにしよう─そう決意したのだが、それを行うのは少し先の話である。



おっと、何かとズレてしまったな。

まぁそいつはともかく、だ。今はそんな事をしている場合じゃねェ。

状況が状況だ。今はオレの目の前に表示されている文字を見てみる。


──両腕の負傷(ダメージ)が80%を超えた──


これはつまり、両腕に深いダメージがあるという事だろうなァ。


((それぐらいは誰にでも分かるのでは····?))

うるせェよ、こんな状況にした元凶がァ。

((·····言い返せないから腹立つな))


あとは、これ以上無理をすると機械(カラダ)に深刻な影響を及ぼす、というところか···。これは一体···?


「余所見ををするなと言っているだろう、クロ?」

((余所見をするなと言われたばかりだろうが、この馬鹿))


狙ったかのようなタイミングでお嬢はやってきた。しかも、お嬢と本人(アホ)の声がハモった。


·····狙ってんじゃねェのか?まあいいか。

ともかく、オレの考え事は一旦辞めることをしなければならなくなった。


取り敢えず、腕は使えない物だと考えて闘うとしよう。

そう決意したのだが──

──この決意は直ぐに破られることとなる。


そしてまた、模擬戦(せんとう)が再開する事となる。





さて、まず模擬戦の再開──の前に、機械(カラダ)を乗っ取ったヤツは隊長に話しかけていた。


クロ(小僧)から聞いた通り、案外趣味が悪いですね、お嬢。···そんな貴方も素敵でs

((お前にそんな話一度もしたことも無いし、サラッと気色悪い行動と同じことを言ってるんじゃねえよ!))


なぜこいつは突っかかってくるのだろうか?事実を伝えただけなのになァ?

((違う!断じて違う!少なくとも、お前とそのお話について話したという点は捏造だ!))


·····どうでもいいわ。面倒くさ。

中に居るヤツから、ピキッ という音が聞こえたのだが、気のせいだろう。


「小僧が、と言ったということは、やはりお前はクロでは無いということだな?」

「この模擬戦をする前に述べましたが、オレはクロでは無いですね。ただ、正確にはオレはァ小僧(クロ)であってそうでは無い、という存在です」


「それはどういう事だ?」

「それは···いや、まだお教えしません」

((!?お、おい!どういう事だよ?))


·····あァ?教えようか─と思ったが、やっぱり止めたんだよ。お嬢ばかり贔屓してちゃあ恨まれる原因(もと)になっちまうからな。

((·····もう意味が無いと思うが))


·····ァア?

((···いや、何でもない。忘れてくれ))

チッ、不快な野郎だ。まァ良い。


「教えないというのか?それまた何故だ?」

「お嬢も、小僧と同じなんですか···」

((馬鹿!煽らない方がいいって!))


「···それは、疑問か?」

「いいえ、落胆ですよ。小僧も、何故?どうして、と繰り返し繰り返し行ってきたのでね。つまりは」


「こっから先は質問ではなく、模擬戦で勝利を収めてからものを言え、と言うことだな」

「···正解です。お嬢様。やはり小僧(アホ)とは大違いですねェ」

((喧嘩売っているのならば買うぞクソ野郎))


中のヤツは放っておき、オレは感心をしていた。

このエレンという名の我がお嬢様は、あのアホよりも感が鋭く、オレの言いたいことを汲み取ってくれる。

流石だ!優秀ですね、我が姫よ!


それはさておき、今オレがやっているのは会話兼時間稼ぎだ。さっきの具合から次の行動パターンを的確にしたいのだが·····これが今は不可能に近い。情報が足りなさすぎるからだ。

やはり、また()り合うしかないな·····。


「さて、ここらで話は終わりにしましょう。次は─」

「ああ、分かっているさ。···最後に一つだけいいか?」


まァ、内容によるなぁ。


「お前、名前はなんて呼べばいいんだ?」


はァ、名前か···名前?そう言えば、そんな事全く考えちゃいなかったなァ。どうしようか···。


((······ワタシに考えがある。聞け))

考えだァ?ろくでもなかったら(ころ)すからな?

((どうとでもしろ。いいか、お前はワタシなのだろう?ならば、ニックネームのうちの一つをお前の呼び名にすればいいのではないのか?ちなみにだが、ワタシは大体『クロ』と呼ばれている))


ほぅ、いい考えじゃねぇか。


「いいなァ、それ」

「何がだ?」


オレはお嬢に、さっき電脳(ココロ)の中で話し合った事を説明した。


「はー、なるほど。アイツ頭いいなあ。うん、いいんじゃないかな?」

「では、オレの名前は?」


「お前は取り敢えず···黒丸だ!」

「了解した!良いなァ、ぉい」

「さて──」


話も済んだ。オレには『黒丸』という名が付いた。それだけだ。だか──電脳のどっかでは、満たされたトコがあった。


そして──両者は向かい合い、戦闘(もぎせん)は静かに、熱く始まった。

模擬戦の再開。勝利の女神はどちらに?


あと、全然長編ではなかったですね···

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