その後のラピスラズリ
その後、深夜のジュレイテ城に戻った私とユーリを、心配して待っていたカータさんとお姉ちゃんが笑顔で迎えてくれた。
お城の人たちも待っていてくれて、みんなに
「無事でよかったね」
と言われて、暖かく出迎えられた。
ユーリと一夜を過ごして、髪飾りの意味が変わった。
次の日。
カーバンクルにいるセリルから、
「犯人を捕まえた」
と連絡があった。
一度は壊滅的な被害を受けたジュレイテも、三日もしないうちに、元の平和な国に戻った。
その頃、またセリルから、
「差別に対する新しい法律を作った」
と報告が入った。
まず、元老院は解散した。
今回の事件に関わった人たちの財産は全て没収された。
そして、ジュレイテ国への出張を命じられた。
お互い会って話をすれば、理解し合えるだろう、というセリルの考えらしい。
それを聞いたユーリは、
「甘いよな、あいつ……」
と、最初は文句を言ってたけど、すぐに賛成に変わった。
また、急に考えが変わったのかな?
カーバンクルの新しい法律は、
『ジュレイテ、セレニティスの国民を差別しない』
だった。
これを守れなかった場合の処罰も、さっきと同じようにジュレイテに出張させられるらしい。
そして、ジュレイテとセレニティスは、自由にカーバンクルへ入国出来るようにもなった。
それから……。
中止になっていた私たちの結婚式は、一週間遅れで行われた。
そこには、セリルやミリアをはじめとする、たくさんの人たちがお祝いに来てくれた。
その参列者の中にーー
えぇっ!?
と、びっくりするような人たちもいた。
だけど、ユーリは別に驚いてなかった。
もしかして、またテレパシーだったのかな?
すごいね、ユーリって。
カータさんの発見した物質のおかげで、ジュレイテも他の国と国交が盛んになり、少しずつ発展し始めた。
そして、お姉ちゃんたちには男の子と女の子が生まれた。
ユーリは仕事が面白いらしくて、毎日忙しそうだ。
私はというと……
街の子供たちのために学校を造り、そこで校長先生をしている。
しばらくして、私たちにも男の子が生まれた。
ユーリに似てあまり笑わないけど、とても澄んだ目をしている子だ。
何年か過ごしていくと、不思議な現象が起こった。
ジュレイテの雪の量は年々減って、とうとう冬の間だけしか降らなくなった。
何か変わったのかな?
それから時はさらに過ぎていき、子供たちもそれぞれ結婚して、みんなで幸せに暮らした。
そして、ジュレイテ王国がますます発展していく中で、私たちはラピスラズリでの一生を終えた。




