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Legend of kiss1 〜雪の王子編〜  作者: 明智 倫礼
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悪しき者

 ーー人気のない謁見の間。

 闇がそこら中に漂っている。


 血のような真っ赤なドレスに、きらびやかな装飾品を付けた女が、睨みつけるような視線を宙に向けていた。肘掛にもたれ、ワインの入ったグラスを気だるく持ち、


「おのれ……ユーリ ソフィアンスキーめ。わらわをだましおって」


 いらだたしげな声で言い、手に持っていたグラスを床に投げつけた。


 ガシャーン!


 散らばった破片を眺め、女は不敵な笑みを浮かべて、


「まぁ、よい。あの者たちに、少し力を貸してやればよいのじゃ」


 右手をすっと上げると、古びた二冊の本が、眼前に現れた。


「あとはこれを最期に送りつけてやればよい。嘆き悲しむがいい!」


 手を前へ払うようにすると、本はすうっと消え、何処かへ飛んでいった。


 満足げに微笑み、


「後悔するがよい。あははははっ……!」


 狂ったような笑い声が、闇に包まれた空間にまとわりついた。

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