雪降る夜に
ーー夕食後。
シャワーを浴びたリエラは、部屋へ戻るため、ジュレイテ城の廊下を走っていた。
(寒いなぁ〜。やっぱり湯船に浸からないと、温まらないね。早く部屋に帰って、暖炉で温まろう)
肩を震わせ、さらに走るスピードを上げようとすると、
【呪い解きし者】
ふと、かすかなピアノの音が、冷たい風に運ばれてきた。立ち止まって、リエラはキョロキョロする。
「あれ? さっきまで聞こえなかったのに、不思議だね。どこかな?」
自分の部屋へ戻ることを止め、出所を探し始めた。
「こっちかな?」
ピアノの音だけを頼りに、寒い廊下を歩いてゆく。
しばらくすると、近づいてきたのか、メロディーがはっきり聞き取れるようになった。
「綺麗な曲だね」
微笑んだリエラは、窓の外へ顔を向けた。風もなく、雪が穏やかに舞い散る風景を眺めて、
「今の景色にぴったりだね。誰が弾いてるのかな? もしかしてーー」
ちょうどそこで、探していた部屋の前へたどりついた。
「あっ、ここだ」
ドアノブに手をかけ、
(少しだけ開けよう、誰が弾いてるのか確かめるだけだから。そーっとね……)
慎重に音を立てず開けたが、隙間から廊下の冷たい空気が中へ入ってしまい、それにさらされた中の人が、超不機嫌な声で、
「誰?」
(開けるなよ、寒いだろう)
リエラはびっくりして、ドアノブから慌てて手を離した。
「……!!」
(えっ! な、なんで見つかっちゃったのかな?)
ドアの隙間から中の人をのぞき込み、彼女はぱっと顔を輝かせた。
(あ、わかった! テレパシーだね。ユーリって、本当にすごいね)
いつまでも返事を返さない人に、ユーリは盛大なため息で抗議。
「…………」
(返事ぐらいしろ)
それを感じ取ったリエラは、戸惑い気味に、
「……リ、リエラ」
その名を耳にしたユーリは、あきれた顔をする。
「また、お前か……」
(誰の陰謀だよ? 今日は、入れないからな)
彼は体を寒さに震わせ、リエラに一言文句。
「寒い、閉めろ」
珍しく、大暴投しなかった彼女は、
「あぁ、そうか」
(寒い空気が中に入ってたんだね。急いで閉めないと……)
慌てて彼女はドアを閉めた。しかも、自分はしっかりと中に入って。それを見たユーリはピアノを弾いたまま、鋭い視線を投げつける。
「お前、また……」
(どういうつもりだよ? 夜、同じ部屋に一緒に入るなよ。何かあったら大変ーー!?)
自分の想像ーー大人の妄想に、彼の手は鍵盤の上から外れそうになった。
(ーーって、そんなことはどうでもいいんだよ。何もしないんだから)
少しもつれたメロディーを弾く銀髪の少年に、リエラは不思議そうな顔をした。
「……?」
(どうしたのかな? 顔が赤いみたいだけど……)
ペースを取り戻し、ユーリは再び彼女に抗議の眼差し。
「…………」
(少しは学習しろよ)
その視線を受け止めたリエラは、一生懸命考える。
「…………」
(えっと……何か間違ってるのかな? んー……あっ、わかった!)
表情をぱっと明るくさせた彼女は、
「あぁ、そうか。外に出ないとね」
(この間、同じ部屋に入って、恋人同士に間違われたんだったね。どうしてだか、わからないけど……)
未だにお子様なリエラは回れ右をして、ドアノブに手をかけた。そこへ、
「待てよ」
ユーリの引き止める声がして、少し驚いたリエラは、すうっと振り返った。
「え……?」
自分へ再び向き直った姫を前にして、ユーリはピアノを弾いたまま、自身の発言をリプレイ。
「…………」
(今、『待て』って言ったよな? 俺、どうして引き止めたんだ?)
リエラは目をぱちぱちさせて、
「…………?」
(どうしたのかな? ユーリ。何か考えてるみたいだけど……)
その視線を無視したまま、ユーリは、
「…………」
(俺、自分でもよくわからないうちに、行動してる時があるんだ。どうするかだな?)
いつまでも答える気のない銀髪の少年から、リエラは天井へ視線を上げた。
「……?」
(『待てよ』って、聞こえた気がするんだよね?
引き止めたんだから……ユーリは自分に用があるってことだよね?
それとも……また聞き間違えたのかな?
えっと……じゃあ、何て言ったのかな?)
ほのかな紫色が広がる窓へ、ユーリは視線だけ向け、
「…………」
(言ったこと、今さら取り消すの面倒だしな。そうだな……あれがこうで、それがああだから……)
窓ガラスに映った、あるものを見つけ、リエラに声をかけた。
「廊下、寒いだろう? それ、飲んでけ」
(ありがたく受け取れ)
ユーリがあごで指したのはーー暖炉の側にあるテーブルだった。それを見たリエラは、上に置かれているものを発見。
(ティーポット……? あぁ、寒いから、飲み物を勧めようとしてたんだね。ユーリは優しいね)
大暴投せず、意味をきちんと理解した姫は、
「うん、ありがとう!」
素直に従い、彼女は暖炉の前へ歩いていった。
ユーリの奏でるメロディーを聞きながら、ソファーに腰掛け、空いているカップをひとつ取り、飲み物を注いだ。すると、どこかでかいだことのある香りが、冷たくなったリエラの鼻をくすぐった。カチカチだった肩の力は抜け、彼女は自然と笑顔に。
「これ、お菓子屋さんで飲んだやつだね」
ピアノの弦を見つめながら、ユーリは気のない返事。
「そうだ」
(食べ物の記憶力は正常……と)
幼なじみを分析した彼。それを知ることなく、ほっとひと息ついたリエラは、何気なく、
「素敵な曲だね。ユーリが作ったの?」
彼は視線だけを上げて、
「何で?」
(俺が作ったって、わかったんだよ?)
聞き返されるとは思っていなかったので、リエラはびっくりして、ピアノへ振り返った。
「えっ? 何でって……」
ピカピカに磨かれたピアノのボディに映った奏者を見つけ、優しい顔で続ける。
「ユーリに似てると思ったから」
(暖かいところとか、綺麗なメロディーが)
「ふーん」
そこにどんな意味があるのかわからない返事を返してきたユーリを、リエラはまじまじと見つめる。
「え……?」
(あれ、間違ったこと言ったかな?)
ユーリはぼそっと、
「鋭いのか、鈍いのか、微妙」
(感覚で、何でも判断してるんだな。だから、八神先生の罠に簡単に引っかかるのか)
また、幼なじみの情報を入手した彼の前で、
「あぁ、そうなんだね」
決して褒められていないというか、けなされているのにも関わらず、うんうんうなずいているリエラに、ユーリは珍しく笑った。
「ぷぷぷっ……」
(誉めてないのに、喜んでる。バカだな、本当に)
「え……?」
リエラはきょとんとした。ユーリは優しい顔になり、彼の弾くメロディーはぴたっと止んだ。
「手、冷たくなった」
部屋の中に聞こえるのは、暖炉の炎が燃える音だけになり、静かな空間が広がり始めた。ユーリは手をこすりながら、リエラの隣りにある一人がけのソファーへ座る。
「う〜、寒っ!」
リエラはもうひとつのカップに飲み物を注ぎ、暖炉に手をかざしている彼へ。
「はい」
「サンキュ」
すっかり慣れてしまったやり取りを気にかけつつ、ユーリはリエラの横顔をちらり。
(三週間、ずっとダンスの練習。
毎日、顔合わせて……練習付き合って……。
小さい頃から、時々遊んだりしたけど……こんなに一緒に過ごしたの初めてだな。
話もたくさんした。
学校じゃ、ふたりだけで話すことなんてないし……。
いちいち、放置するの面倒だけど、勘違いしてるの見てるだけなら面白いな)
カップから上がる白い湯気にピントを合わせ、彼は少しため息をついた。
(あっちに戻ったら……こうやって、ふたりで話すこともなくなーー!?)
静まり返った部屋に、ユーリの息をつまらせた音が響き渡った。
「っ!」
(俺、何で残念がってるんだろう?)
暖炉を見つめていたリエラは、不思議そうな顔で、
「どうしたの?」
(何だか、びっくりしてるみたいだけど……)
彼女と目を合わせず、ユーリは慌ててカップに口をつけ、思いっきり誤魔化した。
「……あ、温まるな」
(別にいいだろう、こいつと話せなくても。
話しても話さなくても、一緒だろう。
いつも違うこと返してくるんだから)
心の中でブツブツつぶやいている幼なじみに気づかず、リエラは屈託のない顔で、
「うん、そうだね。温まるね」
再び暖炉へ顔を向け、彼女はぱちぱちと燃える炎を眺めた。
(おいしいなぁ。作り方教えてもらって、あっちの寒い日に作ってみようかな? そういえば……)
カップをひざの上に置き、リエラはぼんやりする。
(今度、いつ戻るのかな?
文化祭まで一週間だったから、もしかすると、年が明けてるかも知れないね。
……あぁ、そうか。
もう少しで、三年生になっちゃうんだ)
ひじ掛けにもたれ、ユーリもぼんやり暖炉を見つめていた。
(誠矢と春日は、どうして関係してるんだろうな?
他にも関係してるやつがいるのか?
そういえば……)
そこで、彼の思考は急に別のところへ飛んだ。
(まだ、教えてもらってなかったな。
今度のクリスマスまでに、マスターしないと大変なことになる。
今度、帰ったらすぐに行かないとな。
いつ、またこっちに戻ってくるかわからないんだから)
ユーリーー祐はあっちの世界で、何かを誰かに学びたいようだ。カップの中に映る自分を、リエラは見つめながら、
(みんなとこうやって過ごすのも、少なくなるんだね。卒業したらーー)
【訪れる時】
リエラの胸に、『卒業』という別れ以上の切なさが、不意に広がった。
(みんなと会えなくなる……。誰とも会えなくなる……。二度と、誰とも……)
自分の中で膨らんでいく感情に、違和感を覚え、
(なんで、そんなふうに思うのかな?
確かに、お姉ちゃんは櫻井さんと結婚して、一緒に住めなくなるけど……。
卒業しても、みんなにずっと会えなくなるわけじゃないよね? ……変だね)
首を傾げたリエラの視界の端に、銀髪少年が映り、
(卒業か……。
祐はもう、やることが決まってるんだよね。
バンド続けてくんだよね。
自分は……まだやりたいこと決まってないからなぁ。
だから、お父さんとお母さーー)
両親のことを思い浮かべようとすると、何かが引っ掛かり、リエラは我に返った。
(そういえば……)
揺れる炎が映る、グランドピアノへ振り返り、
「このピアノって、ユーリの?」
「違う」
真っ直ぐ前を見つめたまま、彼は短く否定した。リエラは目を細め、ピアノに彫ってある字を、
「……ク……ララ?」
それを背中で聞いたユーリは、少しため息をついた。
(そう……なんだ。この世界はーー)
「誰?」
(他にも、誰かいるのかな?)
リエラに顔を向けられたユーリは、暖炉の火を見つめたまま、
「母親」
「あぁ、そうか」
リエラはのんきに相づちを打ち、
(自分にも両親がいたもんね。だから、ユーリにいるのは当たり前だよね。あれ?)
何かに気づいて、彼女は再びユーリに聞く。
「そういえば、こっちのユーリのお父さんとお母さんに会ったことないね」
(パーティでも見かけなかったし……。お城でも会ったことないね。どうしてだろう?)
ユーリはきっぱりと、
「会えない」
(この世界は現実なんだ。だから、こういうことも起きるんだ)
「え……?」
ひとつ嘆息し、ユーリはセレニティス姫の知らない事実を語り始めた。
「死んだらしい、俺たちが小さい頃に」
(人が死ぬこともあるんだ)
「もう、いない……ってこと?」
小さく聞き返したリエラを、ユーリはちらっと見やり、
「そうでなきゃ、兄さんが国王なわけないだろう」
(国王が死んだり、退位しない限り、王子が国王になることはないんだ)
リエラは珍しく神妙な顔つきで、
「あぁ……そうか」
(夢みたいな世界だと思ってたけど、夢じゃないんだ。
みんな、この世界で生きてて……。
だから、死ぬこともあるんだね。
あっちの世界と変わらないんだ)
冷めてしまったお茶を一口飲んだユーリの横顔に、リエラは、
「どうして、死んじゃったのかな?」
「事故だったらしい」
(どうして、そうなるんだろうな? 俺には理解出来ない)
暖炉の炎が揺らめくユーリの瞳に、ふと淋しさが広がった。リエラはそれに気づき、言葉を失くした。
「…………」
(どうしたのかな? ユーリ、すごく淋しそうな目してるけど……)
焦点の合わない瞳で、ユーリは話し続ける。
「雪崩に巻き込まれたんだ、ふたりとも」
(王族でさえ、そうなんだ。他の人たちは、もっと……)
ある資料を思い出し、彼の悲しみは一層濃くなった。
(調べたんだ。
ジュレイテでは、雪の事故が多発してて……たくさんの人が死んでるんだ。
たくさんの人が家族を亡くしてる……)
ちらついている雪を見て、リエラは、
「どこで?」
(雪たくさん降ってるから……そうだよね)
「輝水山」
ユーリの答えに、リエラはびっくりした!
「えぇっっ!? き、輝水山って……。毎日、カータさんが行ってるところだよね? だ、大丈夫なのーー!!」
そこで、セレニティス姫の脳裏に、あることが蘇った。
(……あぁ、そうか。
だから、最初に来た時、従者さん、あまり輝水山の話したがらなかったんだね。
カータさんが持ってきた機械の話した時も……そういうことだったんだ)
前国王が亡くなった場所。そこへ、子供である王子たちを行かせるわけにはいかなかった。部下たちの必死の抵抗ーー思いやりからだった、情報を決して話さないことも。相変わらず視点の合わない瞳で、ユーリは、
「先代の国王も兄さんと同じで、発掘するのが大好きだったんだ。だから、あの山を調べてたらしいんだ。そして、何かを発見した。それを母親に見せたくて、ふたりで中に入ろうとした時、雪崩が起きたんだ。だから、兄さんが持ってきた機械は、前国王が使ってたものなんだ」
「そうだったんだ……」
(だから、聞けないんだね)
リエラが相づちを打つと、ユーリは三週間前の出来事を思い浮かべた。
「兄さんが輝水山へ行くことを、あまりにもみんなが必死で止めるから聞いたんだ」
(すごい抵抗だった。ぼけてる兄さんも、さすがに驚いてた)
それは必死に止めるだろう。危険な場所とわかっているところなのだから。ユーリは城の人たちから聞いた、今までのジュレイテの情勢を語った。
「俺がまだ三歳の時で、兄さんは九歳。結婚してないと、この国では王位は継げないらしいんだ。城のやつらは、まだふたりとも小さいから、結婚させるのはどうかって悩んだらしいんだ。それで、兄さんが大きくなって結婚して、王位が継げるようになるまで、城のみんなで協力して治めようということになったらしい」
(十四年間、国王不在……普通、有り得ない。おかしな国だな、ジュレイテって)
あきれ顔をしたユーリに、リエラは笑顔で、
「みんな、仲良いんだね。協力してたんだね、すごいね」
ユーリは盛大にため息をついて、
「不思議なくらい、平和」
(これも、この世界の七不思議のひとつかもな)
「えっ?」
きょとんとしたリエラへ、ユーリは初めて顔を向けた。
「だって、そうだろう? 普通、国王がいなくなれば、権力の座を奪い合って内乱が起きる。それか、その間に他の国に侵略されて……どの道、俺たち兄弟は殺される」
やけに現実離れした、最後の言葉に、セレニティス姫は口をパクパクさせただけだった。
「え、えぇ……!!」
(こ、殺される!? な、何で!?)
ユーリは優しい瞳で彼女を見つめ、しみじみと、
「世の中、お前やこの国の人たちのような人間ばっかりだったら、生きやすいのにな」
(誰も悪意を持ってなかったら、悲しいことは起こらないだろうな。
みんなが相手のことをちゃんと考えてたら……起こらない)
残っていたお茶を一気に飲み干し、
「だから、出来るんだ。兄さんが発掘して、俺が国王の仕事をすることが」
(平和だからなんだ。普通は、権力争いが起きて、大変なことになる)
開いていた口をぱちっと閉じ、リエラは、
「国王の仕事……? あれ、国王って、カータさんじゃなかったっけ? 交代したの?」
ユーリはきっぱりと断言。
「あの人に出来るわけないだろう」
(誰が見ても、明らかだ。ジュレイテ、あっという間に崩壊するだろう)
珍しく彼の言っていることを理解し、リエラは妙に納得。
「あぁ、確かにそうだね」
(地質学のことになると、お姉ちゃんのことも忘れちゃうもんね。王様はちょっと無理そうだよね)
ユーリは珍しく嬉しそうな顔をして、
(お前、よくわかってる)
そうして、安心感という感情を手に入れた彼は、ぼんやり考えごとを始める。
(この国が豊かになれば、誰かが雪の事故に巻き込まれて死ぬことも少なくなるんだ。
掘削機やライト……。
あれだけの技術が、十四年前から存在してる。
それなのに……。
どうして、それを世の中に広めないんだ?
俺だったら、絶対、他の国に広める。みんなのために。
だから、俺がすべきことは……)
政治戦略を考え始めたユーリは、目標を明確にする。
(国境をなくすこと。
いらないと思うんだ。
国境がなければ、新しい技術がたくさんの人に簡単に広まって。
この世界に住むみんなが、安全で豊かな暮らしが出来る。
そのために、必要なら……)
ユーリの瞳が珍しく少しずつ色づいてゆく。
(他国を侵略することもある。
俺が国王の座についたらーーそうだな……?)
何か大きなこと、とんでもないことをしでかしそうだが、不思議と生き生きし始めた銀髪少年に、隣にいたリエラは、
「ユーリはそれでいいの?」
(国王の仕事好きなの? 何だか、嬉しそうだけど……)
【月と雪】
「何が?」
セレニティス姫の声で我に返ったユーリは、体の異変を感じた。
(ん……おかしい……? 何だか……)
なぜか、勝手にまぶたが閉じ始め、リエラは目をこすりながら、
(どうしたんだろう……?)
それでも、問いかけられた質問に彼女は応えようとし、
「……国王の……仕事することになって……」
「……あぁ……俺はいいんだ……」
(意識が遠のいて……)
ユーリが途切れ途切れに言うと、ふたりはどちらともなく、大きなあくびをし、同じ感覚にたどり着いた。
(ーーものすごく眠い……)
まるで、誰かに魔法をかけられたようだった。まどろんだ瞳で、ユーリはリエラに、
「お前……そろそろ部屋に戻れ……」
(俺、眠いから動きたくない。お前、出てけよ)
「う……うん、そうだね……」
(ここで寝たら、布団がないから風邪引いちゃーー)
誰の陰謀か、翌朝、とんでもない大事件に発展するのであった。




