↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月に恋した親子 - Moonlight Story -   作者: 三日月明楽
第2章 親子の成長
99/231

彼らの本能

月日が流れた夜。起こさないようにそっと起きた。


「…」


誰にも教わってないのに扉を開けた。部屋の奥に行くと一本の刀があった。


「あった…」


刀を手にした。肩に乗っている者もそれを確認した。階段も静かに降り、玄関を開けた。三日月が二人を照らした。


「ナイト。帰ろう!」


「あぁ。明楽。行こう」


二人はそこから消えた。




「はぁ〜疲れたな」


ライトは教授室で項垂れた。


「最近、クロ君どうですか?」


桶谷もいた。


「元気だぞ。ただ、相変わらず他人嫌いだけどな。でも、しょうがない。何かのきっかけで克服してくれたらいいんだけどな…」


すると、携帯が鳴った。


「ん?金田さんからか…」


ライトは電話に出た。


「はーい」


“ライトさん!大変だ!明楽ちゃんとナイトがいなくなった!”


「へ…えぇ!?」


桶谷はライトの声で驚いた。


「どう言う事だ!」


“とりあえず来てくれないか?私もあずささんも探してるんだ!”


「わかった」


電話を切った。


「桶谷くん。居なくなってもいい?」


桶谷は何かを察した。


「あ、はい。大丈夫です」


ライトは急いで準備した。


「ごめんね」


指を鳴らし消えた。




金田の家に着いた。ノックする手前で扉が開いた。


「ライトさん!」


金田が出てきた。


「金田さん。何があったんだ」


金田は泣きそうだった。


「今朝起きたら、明楽ちゃんとナイトが居なくなって、一階のリビングにも居なくて。昨日鍵かけた玄関も何故か開いてて…」


ライトは玄関扉をみた。


「あの子…ドアノブ届くな。でも、鍵は開けれんだろ」


鍵は子供が届かないところにあった。


谷川か…?でも、金田の家知らないはず。まさかレイ?でも、狙わない言ってたし…。


そう考えていると、ふと思い出した。


「金田さん。刀ってまだある?」


金田は頷いた。


「物置に置いてある」


金田とライトは物置に向かった。


「ここだ」


金田は扉を開けて驚いた。


「え…ない」


ライトもみた。


「ここに置いてあったんだな」


金田は頷いた。すると、あずさが来た。


「あぁ、ライトさん」


「あずささん」


あずさは泣いていた。


「私が…見てなかったから…」


金田はあずさを抱きしめた。


「私も見てなかったんだ」


ライトは考えた。


刀の存在は、私と金田さん夫婦しか知らない。どう言う事だ?


「ここら辺は探したよな?」


金田とあずさは頷いた。


「拉致…にしては、考えにくい。だって、刀の存在知ってるの…ここにいる人たちだけだから」


「どう言う事?」


ライトは頭を掻いた。


「でも…まだ子供だろ…でも、行くとしたらどこだ?」


「ライトさん?」


あずさはライトを見た。


「もしかしたら、自分で行動したかもしれん」


「え!?」


金田とあずさは驚いた。


「あの子らは人間じゃない。あくまで龍だ。私たちの想像を超える行動をする」


ふとライトは思い出した。


あそこか…?


「金田さん。ちょっと来て欲しいところがある」


「どこだ?」


ライトは金田の手を取った。


「あずささんも行こう。確証は無いが、思い当たるならあそこしかない」


ライトは指を鳴らすと、三人は消えた。



「ライトさん。ここは?」


あずさは辺りを見渡した。どこかの山の中だった。


「ちょっと歩くよ」


久しぶりに来た山。ライトはどこか懐かしく感じた。


「ライトさん。まさか、あの時。毎晩ここに通ってたのか?」


「あぁ。シルビアに会いにな」


すると、滝の音が近づいてきた。


「え?滝?」


あずさは辺りを見渡すと、一つの岩肌が遠くにあった。


頼む。いれくれ。


ライトは祈っていた。しばらく歩くと、大きな滝が目に入った。


「…!」


「何だここ…」


「すごい」


滝の向こうに洞窟が見えた。


「ここでシルビアと毎晩会っていた。出産もここでだ」


洞窟をそっと覗いた。


「いた」


金田とあずさも覗いた。


「明楽ちゃん。ナイト…」


「よかった…」


明楽とナイトは洞窟で遊んでいた。ライトは安心した。


「よかった〜」


その場にへたり込んだ。


「連れ戻そう…」


金田が動こうとしたが、ライトは止めた。


「ダメだ。連れ戻しても、あの子達はここに来る」


「え…ここに置いて行けってことか!」


「それは違う」


ライトは立ち上がり、明楽とナイトを見た。


「明楽とナイトは、帰趨本能でここへ帰ってきたって思ったら筋が通る。ここは、あの子達のお母さんが居た所だからな。だから、戻ってきたんだろう」


金田とあずさは明楽とナイトを見た。


「じゃぁ…私たちは何を…」


「ただ、見守るだけだ。あの子達に危害がない範囲で見守るしかない。そもそも、それを選んだのはあの子達だ」


「…」


金田とあずさは黙った。ライトは辺りを見渡すと、一羽のカラスを見た。目で合図すると、カラスは飛びライトの腕に捕まった。


「金田さん。あずささん。私が、明楽とナイトを見守る」


ライトの腕のカラスが鳴いた。


「彼らに協力してもらう。明楽とナイトには、なるべくそのままで生活させたい。だから、この子達と一緒に見守る。カラスなら、自然に溶け込めれるからあの子達も警戒しない」


金田とあずさはまだ受け入れられなかった。


「こんな…まだ幼いのに…」


あずさは泣いていた。


「でも、それが現実だ。人間じゃない。龍だから」


ふと、ナイトがこっちを見た。やばいと思い、三人は隠れた。


「ナイト。どうしたの?」


明楽の声が聞こえた。ナイトは明楽に向き直った。


「ふぅ〜」


金田はどこか腹を決めた。


「あれ見てたら、そうだな。いずれ、私達のことも忘れるんだろうな…」


金田はあずさを抱きしめた。


「龍は記憶力がいいと言われてるから。明楽はわからないが、ナイトは覚えているだろう。私達が関わった事」


すると、夕日が傾いた。


「私達も帰ろう。あの子達の邪魔をしては行けない。大人は、優しく見守ろう」


「ライトさん」


あずさはライトに声をかけた。


「明楽ちゃんとナイトを、これからも見守ってください」


あずさは頭を下げた。


「いやいや。頭あげて。あずささん。元は私が頼んだ事なのに、結果的にこうなってしまったんだ。本当に…申し訳ない。でも、私は、明楽とナイトを見守る」


「ライトさん。私からも、よろしくお願いします」


金田も頭を下げた。


「とりあえず帰ろう」


ライトは明楽とナイトを見た。


「…」


二人の手を取り指を鳴らし消えた。




「ただいま」


城に帰ってきた。


「お帰りなさい。今日遅かったですね」


クロが出迎えてくれた。


「色々あったんだ…ん?」


テーブルに夕飯が置いてあった。


「兵士たちの食堂もう閉まったから、用意したよ」


「あぁ…ありがとう」


ライトは椅子に座った。


「何かあったの?」


クロも椅子に座った。ライトは用意されたご飯を食べた。


「あぁ。明楽とナイトがな」


「何があったの?」


ライトは頷いた。


「金田さんの所からいなくなってさ」


「え!?」


クロは驚いた。


「でも居たから安心して」


クロはホッとした。


「よかった。最近会いに行けてなかったから…」


「まぁな。でも、当分は会えんと思うぞ」


ライトはお茶を飲んだ。


「どう言う事?」


「あの子は龍だ。人間じゃない。今は金田さんのところではなく、私の大切な人が居た所に二人で暮らしている」


「…」


「私たちは、ただ見守るだけだ」


あまりよくわからなかったが、納得するしかなかった。


「叔父さん。一回だけ連れてってよ。そこへ」


ライトはクロを見た。


「いいだろう。今度の休みに連れて行ってやる」


「うん」


ライトはクロの頭に手を置いた。


明楽とナイトも大きくなったが、クロも大きくなったな…。


「ご馳走様。わざわざ用意してごめんね」


「いえ。遅くなったら、代わりに作りますよ」


「…小学生に食事の用意とか…私…ダメだな…」


ライトは気まずそうに話した。


「俺も出来ないことあるし。できる人がやってもいいんじゃないんですか?」


クロは食器を片付けた。


作者「今日…とんでもないことに気づいてしまった…」

ライト「どうした?」

作者「アコースティックギターの事を、アコスティックギターだと勘違いしてました。アコースなのを知らなかったです」

ライト「あ…うん。私も気づいてなかった。なぜ気づいた?」

作者「ちょっと、ライブに行っているシーンを書いている時に、ふと調べたら…あ゛あ゛っ!て」

ライト「まぁ、気づいただけでもいいんじゃない?」

作者「まぁ…今後も気をつけます。気づいたら直していきたいと思います」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。