見守り
「クロさま!もう一回!」
「はい!」
朝からベテルギウスの背に乗りレッスンを受けた。
「今日はもう二鞍乗ってもらいます」
「はい!」
兵士が準備していた馬とベテルギウスを交換した。
「軽くウォーミングアップ終わらせてるから、やるぞ」
「はい!」
初老の兵士の熱が入った。
「すげ〜」
「三鞍乗ってるぞ…」
兵士たちは眺めていた。すると、いつもはこの時間に来ないライトが現れた。
「おはよう」
「おはようございます。ライトさま」
兵士たちは挨拶した。
「ちょっと見に来た。すごいね。クロ」
「はい。いつも厳しいレッスンしてるな思ってるんですが、クロさま真剣に向き合ってるんですよね」
「いいことじゃん」
しばらくしてレッスンが終わった。
「ありがとうございました」
クロの息が上がっていた。馬から降り、洗い場に繋いだ。
「お疲れ。クロ」
ライトはクロに声をかけた。
「叔父さん。おはようございます」
「おはよう。早く目が覚めたから、見に来た」
「ライトさま。おはようございます」
初老の兵士が挨拶した。
「おはようございます。いつもクロをありがとうございます」
「いえいえ。日々上達していますよ」
クロは馬を手入れしていた。
「そういえばライトさま」
初老の兵士が声をかけた。
「ん?」
「ライトさまはどんな曲を聴くのですか?」
「どうしたんですか?」
「いや。もうちょっと練習してからですが。今クロさまがしているのは馬場馬術です。簡単に言いますと、馬に乗ってダンスしてると思えばいいでしょう」
「ほう!」
ライトは興味津々だった。
「で、音楽に合わせて馬を動かすんですが、クロさまがライトさまがいつも聞いてるアーティストのがいいって言ってるんです」
「えー。大丈夫かな。いっぱいあり過ぎて。曲が」
ライトは頭を掻いた。
「今度…聞かせて欲しいんですが」
「いや。今いいよ。クロまだ時間かかりそうだし。私の部屋で聴きます?」
「いいですか?」
「うん。クロ。終わったら部屋きてね」
「うん」
ライトは初老の兵士を連れて部屋へ来た。
「コレ全部…」
レコードでぎっしり詰まった棚を指差した。
「…」
「好きなアーティストのです。曲も多いんですよ」
適当に一枚のレコードを取った。
「色々ありまして…」
針を落とすと、思いっきりロックな曲が流れた。
「…」
「色々ありますよ?バラードとかポップも…」
ライトは初老の兵士を見た。
「ライトさま。なかなか渋いですな…」
「え…そう?でもいいじゃん〜」
「でも…いい曲ばかりだから行けそうだな。どの曲にするかはクロさまが選んでもらいましょう」
「ですね」
「ありがとうございました。では、厩舎に戻ります」
「はい」
初老の兵士は部屋を出た。入れ替わりでクロが来た。
「お疲れ様。シャワー浴びる?」
「うん。三鞍乗ったら、疲れた」
クロは着替えを持ちシャワーを浴びた。
「朝から元気だな…」
ライトはレコードを聴いた。しばらくすると、クロがシャワーから出た。
「ふぅ〜」
クロは椅子に座った。
「叔父さん。行く?」
クロは頭を拭いていた。
「ん?いいけどさ。帰り、寄り道しない?」
「うん。いいよ。ノート欲しかったんだよね…」
「帰り本屋行くか」
「うん」
クロは椅子にタオルを置いた。ライトはクロの手を取った。
「よし行くか」
ライトは指を鳴らしクロと一緒に消えた。
「…どこ。ここ」
クロは辺りを見渡した。どこかの山の中。
「こっちだ」
ライトは案内した。
「叔父さん。ここは?」
「私の大切な人と会ってた所だ。今はもういない。そこに明楽とナイトがいる」
進んでいくと、滝の音が聞こえた。
「すごい自然…」
滝が見えた。
「すごい…」
滝の後ろに洞窟があった。
「ここだ」
「え…ここ?」
すると、明楽とナイトが洞窟の入り口にきた。ライトとクロは咄嗟に隠れた。
「ナイト!今日も行こう!」
よくみると、明楽の背中に刀があった。明楽とナイトはどこかへ行った。
「どこ行ったんだろう…」
「さぁ〜」
「追う?」
クロは動こうとしたが、ライトが止めた。
「いや。やめておけ。私たちは見守るだけだ」
「…」
クロは動くのをやめた。
「今日はここら辺で帰るか」
「うん。帰って来るの時間かかるよね?」
「多分な」
すると、一羽のカラスがクロの肩に止まった。そのままクロの耳元で囁いた。
「不審な奴はいなかった。あの子ら自分で狩りに行ってた」
「あ…うん…わかったけど…」
反応の悪さにカラスはクロを見た。ハッとしてライトを見た。報告する相手を間違えてしまい、どうしていいか分からず、あわあわしていた。
「そんな事ある…?」
「初めてだよ。私達…似てないだろ。髪も違うし…」
カラスはショックなのか小さく鳴いた。
「まぁ…いいさ。疲れてるもんな」
ライトはカラスを撫でた。
「叔父さん」
「ん?」
「俺も、見守りに参加していい?」
ライトは少し考えた。
「いいけど、クロは学業に専念だからね?メインは私だよ。いいかい?」
「うん。カラスが教えてくれるから」
「まぁ、私もカラス任せだけどね。その方が警戒しなくて済む。さ、行くか」
「うん」
カラスはどこかへ飛び立った。ライトは指を鳴らすとクロと一緒に消えた。
作者「今日のお昼。コンビニのおにぎり食べたんですが。一個200円!?てなってた」
ライト「高!」
作者「ビビったわ。一個しか買えませんでした。まぁ、少食だから一個で十分なんですが」
ライト「作者は低燃費だもんね」
作者「まぁ…」




