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月に恋した親子 - Moonlight Story -   作者: 三日月明楽
第2章 親子の成長
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初めての友達  レイの気持ち

月日は流れた。


いやだな…。


クロは学校で昼休みに本を読んでいた。みんなサッカーやピアノなどをしてる中、図書室にいた。


「ここなら静かだしいいんだけど、教室戻るの嫌だな」


するとチャイムが鳴った。


「戻らないと…」


本を片付け、教室へ急いだ。その光景を外から見てる者がいた。


「授業始めるわよ」


先生の呼びかけに、皆が教室へ急いだ。


「間に合った…」


自分の椅子に座り、教科書とノートを出し授業を受けた。


しばらくすると、チャイムが鳴った。


「はい。今日はここまで。気をつけて帰るのよ」


はーい!


生徒達は一斉に帰った。


「はぁ…静かになった」


クロはゆっくり帰り支度をした。


「中学生になったらマシになるかな…」


カバンを担ぎ、教室を出た。玄関で靴に履き替えた。外に出ると、誰もいない。トボトボ歩いてると、一羽のカラスがクロの前に降りた。


「…ん?」


カラスは鳴いた。


「どうしたの?」


すると、カラスはクロに飛びかかった。


「うわっ!」


驚いた拍子に顔を隠したが、カラスはいない。


「あれ?」


カラスは鳴いた。


「あ!」


頭の上にいた。


「降りてよ…」


手で払おうとしたら、カラスはピョンとジャンプし、クロの肩に乗った。


「あ!」


カラスは耳元で囁いた。


「一緒に帰ろ?」


驚いた。


「え!なんで喋れるの!?」


カラスはただ鳴いた。クロは周りを見た。


「あ…ごめん。見られたら変に見られるよね」


カラスは頷いた。


「帰るって、何処?」


カラスは囁いた。


「君が行くところ。私の仲間もそこにいる」


「そうなの?」


「あぁ。だから、一緒に帰ろう」


「うん!」


クロは歩いた。


「学校…いやなのか?」


クロは頷いた。


「みんなにジロジロ見られるの嫌」


「ほう…」


「俺…叔父さんの所以外の人と喋るの苦手なんだ。何されるかわからないし」


「うん」


クロは人気のない所についた。


「じゃぁ、行くよ」


カラスは鳴いた。クロは指を鳴らし消えた。




「ただいま」


クロはライトの部屋についた。


「あらクロ。お帰りなさい」


ウルフが出迎えた。


「あら?カラス?」


カラスは鳴いた。


「一緒に帰ったんだ。この子の家に今から連れて行く」


「わかったわ」


クロはカバンを片付け、城の外にあるカラスの家へ行った。


「大っきい…」


クロは見惚れた。カラスは家に鳴くと、複数のカラスが顔を出した。


「すごい!」


「まだ仲間はおる。最近我々は君をよく見てたんだ。君がひとりぼっちだったから、よかったら我々と友達にならないかい?」


クロは驚いた。


「え!いいの!」


カラスは鳴くと、他のカラスも鳴いた。


「ありがとう!初めての友達だ!嬉しい」


カラスは言いにくそうに話した。


「君さ…何か作れる?」


クロは首を傾げた。


「何作ればいい?」


「その…手作りのおやつが欲しい…」


クロは頷いた。


「時間かかるけど、頑張って作ってみる。シェフさんに教えてもらうよ。ちなみに、どんなのがいいの?」


カラスは他のカラスを見た。


「どんなのでもいい。ただ、我々がそれを食べてしまうと死んでしまう食べ物もある。動物の本に絶対に書いてあるから、それは入れないで欲しい」


「うん!わかった。出来たらまた来るね」


クロはカラスを撫でた。カラスは鳴くと、クロの肩から降りた。


「また明日、一緒に帰っていい?」


するとカラスは嬉しそうに鳴いた。


「じゃぁ、また明日ね。バイバイ」


クロは城に戻った。そのままシェフの元へ行った。


「こんにちは」


「あれ?クロさま。どうしたの?」


シェフが出てきた。


「シェフさん!料理教えて!」


シェフは驚いた。


「どうしたんですか?」


「友達にお菓子を贈りたいんだ。だから、料理できるようになりたい!」


シェフは頷いた。


「いいでしょう。自立した時に必要になる。頑張りましょう」


「ありがとう!」


「じゃぁ、手を洗って厨房へ」


クロは手を洗い、シェフと一緒に厨房へ入った。そこからクロは料理の楽しさを覚えたのだった。




「ただいま…」


「おかえりなさい」


ライトが帰ってきた。


「あれ?クロは?」


「カラスと遊んでるわ」


ライトは驚いた。


「へ?あいつにカラスの事話ししてな…」


窓を叩く音がした。ライトは窓を開けると、カラスがピョンとライトの方に乗った。


「どうした?」


カラスはライトの耳元で囁いた。


「クロと、友達になった」


「ほう。君たちからスカウトしに行くの珍しいじゃないか」


カラスは弱い声で鳴き囁いた。


「ずっと一人なの、かわいそうだろ?帰り道くらい一緒に帰りたいと思った」


ライトはカラスを撫でた。


「クロを気にしてくれてありがとう。でも、そうだよな。君たちはずっとあの子を見守ってるもんな。本当にありがとう」


ライトはおやつを渡そうとしたが、カラスはそっぽを向き飛び立った。


「なんだ?珍しい。いつも欲しがるくせに」


「気分が乗らなかったんじゃないんですか?」


しばらくすると、クロが部屋に入ってきた。


「叔父さん。お帰りなさい」


「ただいま。クロ。いい友達見つけたみたいだな」


クロは驚いた。


「え!なんで知ってるの!」


「さっき友達本人が教えにきてた」


「なーんだ」


「とりあえず、稽古するか?」


「うん!」


ライトとクロは稽古に励んだ。


後日、クロはカラス達に頑張って作った手作りのビスケットを渡した。


「はい!」


カラス達はビスケットを食べた。すると、カラスはあまりのおいしさに他のカラスも呼び食べさせた。すると、みんなも美味しそうに食べてた。


「よかった〜」


すると、一羽のカラスがクロの肩に乗った。


「また、持ってきてくれる?」


「うん!いつも一緒に帰ってくれてるもん。また作ってくるね」


カラス達は一斉に鳴いた。




「えっ!?今の何!?」


ライトとウルフは顔を見合わせていた。




レイの気持ち



夜。


「…」


レイは顔を上げた。


はぁ…。


すると、車の音が聞こえた。谷川が屋敷に入る音がした。カバンを椅子に置き、そのままシャワーへ向かった。


「…」


その光景を黙って見つめていた。谷川はシャワーから戻ると、レイがこちらを見ていることに気づいた。


「久しぶりじゃないか」


あの弾丸を喰らってからレイはずっと眠り続けていた。


「…」


谷川は窓を開け、レイに近づいた。


「気分は?」


「最悪だ」


レイは大きな翼を広げ、伸びをした。


「傷は?」


「大丈夫」


「そうか」


レイはため息を吐いた。


「お前は、何もしていないのか?」


谷川もため息を吐いた。


「あぁ。アレ以来殺しはしていない。ただ、内部強化を今している」


「ほう」


「それと、ライトと約束した。お前の子供は当分手をだない。まだ幼いからな」


レイは黙った。


「流石に、幼子に手を出したらまずいだろ」


「…」


「レイ。教えてくれ。君の子は何人いるんだい」


レイは目を閉じ、感じ取った。


「二人」


「…」


「一人は、あの時の子だ。もう一人は…何も感じない」


谷川はレイを見た。


「どう言うことだ?」


「…わからない。あの時の子から感じた力が伝わらない」


谷川も考えた。


「もしかして、力を持たずに産まれたってことか?」


「多分な。でも、二人とも生きている」


レイは目を開けた。


「腹が減った。ちょっと行ってくる」


そう言い、大きな翼を広げ飛び立った。夜空をゆっくりと飛行した。山へ入った所、獲物がいた。


「…」


狙いを定め、一気に急降下した。あっけなく獲物を捕まえ、上空を飛んだ。いつもの湖につき、ゆっくりと着地した。


「…」


獲ってきた獲物を丸呑みし、湖の水を飲んだ。ふと、湖に反射している三日月に目をやった。そのまま夜空を見上げた。


「あぁ…あいつはもういないのか。俺が…」


もうあの鳴き声は聞けない。


「でも…羨ましい。あんな優しい人と一緒に…」


また感じた子供の力。


「命懸けで産んだ子…苦労するだろうな。でも、あいつの手に渡したくない…」


レイは飛び出し、屋敷へ向かった。谷川は寝ているのか、見当たらなかった。


「…」


レイはそのまま丸くなり眠った。


作者「どうしてもオムライス食べたくて、好きな店に行ってしまった…」

ライト「見たけど、昔ながらのオムライスだね。いいな〜」

作者「うまかった〜。鶏肉じゃなくて豚肉入ってるんですよ。スプーンが止まらないんですよねw」

ライト「いいじゃん」

作者「前、クロがオムライス食べたシーン投稿した時に、久しぶりに行きたいな思っててw」

ライト「連れてってよー!」

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