初老の兵士と手合わせ
クロは学校へ行った。
「今日は休みなんだよな〜」
ライトは厩舎へ向かった。
「お疲れー」
ライトの声に厩舎に居た兵士たちが挨拶した。
「お疲れ様です」
すると、初老の兵士がライトの前に来た。
「お疲れ様です。ライトさま」
「お疲れー。いつもクロをありがとうね」
「いえいえ。クロさまは毎日私に付き合って頑張ってくれてます。本当に強い子です。ライトさま。乗りますか?」
「うーん。どうしようか悩んでて…」
「じゃぁ…私と手合わせ願いませんか?」
「え!?」
突然の提案にライトは驚いた。
「この前、ウルフさんと手合わせしたんですが、すぐ決着ついてしまってですね…」
ライトは笑顔になった。
「いいでしょう。稽古場でいいですか?」
「はい。行きましょう」
初老の兵士は他の兵士たちに指示を出し、ライトと稽古場へ向かった。
「前から気になってたんですが、あなたの過去を知りたい。クロをあそこまで真剣に見ている。実力者なんだなと思ってるんですが」
初老の兵士は頷いた。
「いいでしょう」
稽古場へ着いた。
「武器は?」
「使いません」
初老の兵士の目つきが変わった。
「わかりました」
お互いが構えた。
「…!」
「…!」
お互いが息を吐いたタイミングで蹴りでぶつかった。
「さすがですね」
初老の兵士が拳で攻撃を仕掛けた。
只者じゃない!
拳を片腕受け止めた。ライトはもう片方の肘で攻撃をしたが。
「…!」
初老の兵士はそれを手で止めた。
「ですよね…」
ライトは思いっきりしゃがみ、足蹴りをした。しかし初老の兵士は綿のように宙を舞った。そのまま距離をとった。
「久しぶりです。血が騒ぎます」
「こんな強いあなたが、なぜ死んだ」
またぶつかった。
「戦死ですよ。悲しいことに」
拳同士で攻防戦が始まった。
「私は元馬場馬術の国代表で、ある馬と共に世界を回っていました」
「…」
「でも、世界大会へ行っても予選落ちでね。この世界の馬術は厳しいのです」
初老の兵士は蹴りを入れたが、ライト止は手で止めた。
「でも、馬術もしながらこの体術はどこで」
ライトは初老の兵士の足を離さず、投げ飛ばした。初老の兵士は綺麗に着地した。
「陸軍に務めていましたからね」
初老の兵士はライトに急接近し、人差し指を立て一瞬で構えた。
絶対まずいやつ!
咄嗟の判断でライトは横に避けたが、肩に当たった。次の瞬間、爆発音と共にライトは吹っ飛んだ。そのまま壁に激突した。
「流石ですね。ウルフさんはモロに喰らってました」
外れたであろう肩を無理やり戻した。
「寸勁か…ややこしいの覚えてますね」
また怪我したら、怒られる…。
「でも、生きていた時より落ちましたよ」
「それで落ちたって言うんですか。すごいな」
ライトは構えた。
「では、行かせていただきます」
初老の兵士はまた急接近した。
我慢しろ…。
「もう一発…」
また人差し指を立て構える直前。
「はっ!」
爆発音と共に初老の兵士に発勁を喰らわせた。
「ぐぅ!」
勢いを分散させるべく、初老の兵士は空中を宙返りして着地した。
「いいの覚えてますね」
腕で発勁を受けていた。
「強すぎだろ‥」
「これでも、上を務めていたのでね。強くならないと、皆が死ぬ。そう思いながら稽古をしていたので」
初老の兵士は構えをやめた。
「今日はここまでにしますか?」
ライトも構えをやめた。
「そうですね。これ以上ボロボロになると、ウルフとドクターに怒られるし」
「ですね。ありがとうございました」
「いえいえ。こちらこそありがとうございました。また、手合わせお願いします」
「はい。また、手合わせしましょう」
二人は稽古場を出た。
「クロの先生」
別れ際、初老の兵士に話した。
「クロをよろしくお願いします」
ライトは頭を下げた。
「はい。大切に教えていきたいと思います。かわいい愛弟子なので」
初老の兵士は厩舎へ向かった。
「はぁ〜。やっぱ上には上がいるな…イッ!」
肩を押さえた。
「怒られるかな…」
すると、痛みが引いて行った。
「え?」
肩をあげても痛くない。ここで気づいた。
「シルビアの力か…」
どこか切なく感じた。
「私の体の中に居るもんな。シルビアの力が…」
ライトは部屋へ入り、椅子に座った。
「無駄に死ねないな。この力は大切に使わないとな…」
そう思いながら窓を眺めた。
ライト「ん?作者」
作者「はい」
ライト「新しい小説書こうとしてる?」
作者「出すかは不明ですが、書いてはいます。」
ライト「ほう」
作者「基本、私の作品はラストは決まってるんです。だから、まだ書きやすいんですが…」
ライト「ん?」
作者「例えば、小学〜中学入学まで書きたい時に、その間を考えるのに時間がかかるんです。クロの作品でもそれに苦労しました。こういうストーリーは出来てるのに、間を考えるあまり時間がかかる的な」
ライト「あ〜」
作者「正直、この作品もラストは決まってます。でも、その間をどう書こうか悩み中ですね」




