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月に恋した親子 - Moonlight Story -   作者: 三日月明楽
第2章 親子の成長
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初めてのクリスマス

「先生さようなら」


「はい。さようなら」


クロは一人歩いていた。すると、雪が降ってきた。


「初めて見る…綺麗…」


家に閉じ込められてたクロにとって雪を見るのは初めてだった。人気のない所に行き、指を鳴らし消えた。


「ただいま」


「クロ。お帰りなさい。明日から冬休みよね」


クロは窓をみた。


「まだ明るい」


「今日は白夜かな?」


「白夜?」


ウルフは頷いた。


「この世界の空はね、この世の世界の空なの。で、ランダムで変わるの。例えば、今日は南極だとしたら、明日はどこかの国とか」


「へー。あ、ウルフ。今日の帰り雪見たんだよ!綺麗だった!」


「あら。もうそんな季節なのね。クロも風邪ひかないようにね」


「うん!」


「とりあえず、カバン片付けて。ライトさん来るまで私が稽古見てるよ」


「わかった!」


クロはカバンを片付け、ウルフと一緒に稽古場へ向かった。




ライトは金田に電話をかけた。


「金田さん。明日、会いに行っていい?」


“もちろんだ!明楽ちゃんとナイトに会ってあげて!”


「ありがとう。クロも喜ぶ」


ライトは電話を切った。


「ライト先生。今日ボーナスですね!」


桶谷はルンルン気分だった。二人は廊下を歩いていた。


「え?そうなの?最近通帳みてない…」


「え…クロ君にかかる学費とか確認してないんですか?」


「うん。赤字だったら何か来るだろう精神」


「怖…だったら、今記帳してきますか?」


「いいね。大学内にあるの助かるよね〜」


窓口に来た。先に桶谷が記帳した。


「入ってる!コレで子供用品また増えるな」


「いいじゃん」


次にライトが記帳した。


「…へ?」


「どうかしましたか?」


記帳された通帳を確認した。


「私…また目が悪くなったのかな…」


メガネを綺麗に拭いていた。桶谷はライトの通帳を見た。


「…ん!?ライト先生!何やらかしたんですか!」


もう一度確認した。


「…なんか…ゼロ…多くね?」


「だから!何やったの!?」


「何もしてないよ!」


そんなこんな言ってると、事務の人が現れた。


「あ、ちょうどいいところにいた」


二人は顔を見合わせた。


「はい。明細」


ライトと桶谷に渡すと、去っていった。


「絶対に機械の不具合であってくれ〜」


封筒を開け明細を見たライトは膝から崩れた。


「ライト先生!?」


「私…何もしてないのに…こんな大金…怖い。え…クビ?」


「な訳ないでしょ!でも、確かに怖いですね…」


すると、小峠が来た。


「おやおや。二人ともお疲れ様です」


「お疲れ様です。理事長」


桶谷は頭を下げた。


「小峠理事長!私何かした!?」


ライトは掴みかかる勢いで小峠に話した。


「いえ。特に何も」


小峠は笑顔だった。ライトは震えていた。


「ただ…」


小峠はライトの耳元で囁いた。


「申し訳なかった。君の夢を潰してしまったから…」


「…!」


小峠は二人に向き直った。


「二人のお父さん。子供達に何か買ってあげてくださいね」


小峠は去って行った。


「理事長…怖…」


桶谷はライトを見た。


「怖いけど、あの人は私以上に周りを見てる。同期だけど、あの視野の広さはすげーや」


桶谷に向き直った。


「今日はもう何もないだろ?帰って子供の相手しようか。今日はクリスマスだもんな」


「そうですね」


ライトと桶谷は帰った。




「ただいま」


部屋に着くと、誰もいなかった。しかし、大学出る時は薄暗かったのに部屋の窓はとても明るかった。


「白夜かな?こんな感じなのか…」


すると、扉が開いた。


「あ!叔父さん。お帰りなさい」


クロが入ってきた。


「ただいま。今日はクリスマスだな。クロ」


「クリスマス?」


クロは知らなかった。


「今日の夕飯は豪華だぞ!楽しみにしててな?」


「本当!」


ライトはクロを連れて兵士たちの食堂へ入った。


「あ!待ってたわ!クロ!ライトさん!座って!」


ウルフが手をあげていた。ライトとクロは席についた。


「今日はクリスマス。夕飯はコレだ!」


シェフがテーブルに料理を置いて行った。


「大きい…」


初めて見る丸鳥にクロは目を輝かせていた。


「兵士たちみんないるのか。よし!注目!」


その声に皆がライトに向いた。


「今夜は楽しんで行こう!メリークリスマス!」


メリークリスマス!


みんなで乾杯した。


「クロ。明日、明楽とナイトに会いにいこうか!」


「いいの!」


「あぁ。元気な姿見にいこうな」


楽しい夜となった。


翌日。


「クロ。金田さんの家行こうか」


クロに暖かい服を着せた。


「うん」


ライトはクロの手を握り、指を鳴らし消えた。


ライトとクロは金田の家の前についた。ライトはノックした。金田が出迎えてくれた。


「いらっしゃい。寒いだろ?入った入った」


「お邪魔します」


「こんにちは」


ライトとクロが入った。


「今あずささん出かけててね。アンタレスと私で留守番なんだ」


「珍しいね」


リビングに入ると、アンタレスとナイトが仲良く遊んでいた。ベビーベットには明楽が眠っていた。


「座って」


ライトとクロは座った。すると、アンタレスとナイトはクロの方に飛んできた。


「久しぶりだね」


クロは二匹を撫でた。二匹はご機嫌だった。


「クロって龍に懐かれるよな」


「いいじゃん!クロ君もいつか、ライダーになれるかもな!」


ライトは金田に話した。


「何か…明楽とナイトに買ってあげたいんだが…どう?」


金田は首を横に振った。


「いや。大丈夫だ。それよりも、クロ君に何か買ってあげなよ」


「いや…実は…」


ライトは昨日もらった明細を金田にコッソリ見せた。


「あ!?どうなって!?」


「だろ…私…とうとうクビかと思ったよ…」


ライトは明細をしまった。


「何あったの…」


「あ…小峠に…バレた」


「小峠?小峠って別の科のやつだろ?」


ライトは頷いた。


「今…理事長してるんだよ。お父さん引退してさ…」


「まじ!?」


その声に、クロと龍二匹が顔を上げた。


「あ…お前たちは遊んでなさい。で…なにバレたの」


「三日月龍のことだと思う。あの人視野広すぎなんだよ。多分盗み聞きで気づいたんだろ。怖いわ…」


すると、明楽が泣き始めた。


「あ…はいはい」


金田は明楽を抱っこした。


「トイレかな?」


金田は慣れた手つきでオムツを交換した。


「金田さんもお父さんだな」


「いや。ライトさんもクロ君のお父さんじゃん」


「私はあくまでも叔父だよ」


明楽が泣き止んだ。


「明楽ちゃんさ。賢いんだ。すぐ泣き止むんよね」


「そうだな。この子は、どんな子に育つのかな」


「だな」


すると、玄関が開く音がした。


「ただいま〜」


あずさが帰ってきた。


「あら。いらっしゃい」


「お邪魔してます」


ライトは挨拶した。


「こんにちは」


クロも挨拶した。


「こんにちは。クロ君少し大きくなった?」


「ん?そうかな?」


「絶対そうよ!」


あずさは笑顔だった。


「さて、ちょっと片付けてくるね」


あずさは部屋の奥に行ってしまった。


「なぁ、金田さん」


「ん?」


ライトは重い口調で話した。


「言わないといけないよな。今度の報告会で」


ライトは明楽を見た。


「明楽とナイトの事は伏せておこう。この子たちを変に狙われては困るから」


「そうだな。今は子供らしく大人に振りっまわされないように過ごしてほしいよな」


すると、明楽はクロを見た。


「ん?クロ君に抱っこしてほしいのか?クロ君いい?」


「うん。いいよ」


金田は明楽をクロに託した。


「明楽ちゃん。大きくなったよね?」


「あぁ。君と一緒さ。子供はすぐ大きくなる」


「かわいいね」


明楽はご機嫌だった。


「クロと明楽…いいと思うんだけどな…」


ライトはつぶやいた。


「も〜。ライトさんは〜」


金田はライトをどついた。そのまま楽しく過ごし、ライトとクロは帰った。


作者「この話。リアルクリスマスに書いていました」

ライト「作者の誕生日にクリスマスネタ書いてたのか。いいじゃん」

作者「でも作者。丸鳥食べた事も見たこともないんです」

ライト「以外」

作者「いつか食べて見たいな〜」


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