初旅行
「いいな〜。旅行」
ウルフは旅行準備しているライトとクロを見た。
「初めてだから、楽しみだな」
「叔父さん。旅行とか行かないの?」
カバンのチャックを閉めた。
「ないない。だって、大学生の時も旅行行った事ないし。金田さんと遊ぶか稽古しかしてないし。社会人になってからも忙しくて行ってないし」
「遊んでるイメージあった」
ウルフも頷いてた。
「あのさ。それよく言われるけど、遊ぶ暇なかったぞ?たまにライブは行ってたけど、一応これでも真面目に生きてたんだぞ?」
「真面目って言うくせに、金田さんの家の窓ガラス割って出入りしてた人誰だよ」
クロのツッコミにライトは黙った。
「準備完了。叔父さん行こう」
「あ…あぁ。行こうか…」
ライトはもらったチケットを確認した。
「うーん。遠いな…」
「どうせ魔法で行けるでしょ?」
「まぁな。国内だし。行くか」
ライトはクロの手を取った。
「気をつけてね」
「行ってくる」
「行ってきます」
ライトは指を鳴らすとクロと共に消えた。ウルフはそのまま見送った。
「叔父さん…寒くない?」
ついた場所はとある運河がある所。
「うん…寒い」
周りを見ると、観光客で賑わっていた。
「へぇ〜。有名なところか」
目的の宿へ向かって歩いた。
「なんか、店が色々あるね」
「後で行ってみるか」
そして宿に着いたのだが。
「お…叔父さん。ここであってる?」
ライトはチケットを再確認した。
「あ…あってるぞ。クロも確認して」
クロも見たがあってた。
「ここ…どう見たって…高級旅館じゃん!」
入り口に大きな錨が置いてあった。
「あいつら、夫婦で行けよ!私ら男同士で来る場所じゃないじゃん!」
「えぇ…俺、今から叔父さんと一晩過ごすのか…」
クロはため息を吐いた。
「なんだよ!こっち泊まる時、一緒のベットで寝てるのは何処のどいつだよ!」
「家に帰りたくないもん!」
言い合っても仕方がない。とりあえず入った。受付に行くと、女将さんが待っていた。
「いらっしゃいませ。予約してた…ルーマス様ですね?」
「あ…はい」
「チケットいただきます」
ライトはチケットを渡した。女将さんは館内の案内をし、一つの紙を見せた。
「本日の夕食ですが、懐石料理です。メインが二種類あるので選んで欲しいです」
「…クロ。どれにする?」
クロも覗いた。
「じゃ、俺肉にするから叔父さん魚にして」
「わかった。じゃ…それで」
「かしこまりました。お部屋の案内はまだできませんが、荷物お預かりいたします」
荷物を預け、外に出た。
「にしても…ここら辺調べてないから、何があるんだ?」
ライトは地図を見た。
「なんか…色々あるな。海鮮といい…スイーツといい…」
「ガラス館もあるのか…とりあえず歩く?」
「だな」
二人は歩いた。
「外国人多いな」
「俺らも、フランスの血入ってるんだけどね…」
案内板を見ると、日本語と英語が書かれていた。
「クロは英語いける?」
「いける。叔父さんは?」
「いける」
歩き続けると、市場に来た。
「人多!」
「うまそうな匂いするな」
市場は人で溢れていた。なんとかかいくぐって進むと、海鮮丼の店に目が止まった。
「クロ…食べるか…」
「うん…うまそう…」
店に入ると、ちょうど空いたのかすぐに案内された。
「どれにする?」
メニューを見た。
「どれもうまそうなんだよな…」
「全部入ってるのにする?」
「うん。食べ歩きたいから、並にする」
ライトは注文した。
「そういえばさ。高くて無理だったが、店の前に蟹いたよな」
「うん。逃げないのかな…」
しばらくすると、海鮮丼が届いた。
「うまそう!」
ライトは写真を撮っていた。
「なんで城では写真撮らないの?」
「あれ?知らないの?城では携帯とかカメラ使えないんだ」
「ふーん」
海鮮丼を食べた。
「うま…」
「もう食べれないやつ…」
「いやいや。クロは若いから旅行行き放題じゃん」
「ソロで行くの嫌だよ…」
「誰がソロで行け言った。好きな子とかさ」
その言葉でクロは喉に詰まらせた。
「おい…大丈夫かよ」
「叔父さんが変なこと言うから…」
水を飲んだ。
「叔父さんだって、好きな人と行けばいいじゃん」
ライトは少し俯いた。
「行きたかったよ…」
「ん?」
「さ、次行きたいから早く食べ終えよう」
「うん」
食べ終え、市場を後にした。
「にしても人多かったな」
「ですね」
「次何処行く?」
「じゃぁ、ガラス館行きたい。歩いてお腹空かせようぜ」
「いいね」
歩き出した。
「距離あるね…」
「でも、店とか賑わってるから遠く感じない。目の保養にもなる」
すると、遠くから汽笛が聞こえた。
「お?」
よく見ると、奥に大きな船が見えた。
「でか…」
「ここからでも見えるってことは、近くで見たらもっと大きいんだろうな」
そんなこんな歩いてると、ガラス館が見えた。店に入ると、別空間にいる感じになった。
「綺麗だね」
「高…」
「クロ。値段見るな。現実逃避するから…」
いろんな店を見て回った。
「そういえばクロ。この近くに何故か馬具屋あるらしいんだけど、行ってみる?」
ライトは地図を指差した。
「え!行く!」
早速向かった。
「人少ないといいな」
「ですね」
店に入ると、いろんな馬具が置いてあった。
「いらっしゃいませ」
奥から男の店員が現れた。
「何か欲しいものありますか?」
「い…いえ。見に来ただけ…」
「この子、馬場馬術してるんですが、鞍見せて欲しいです」
「叔父さん!?」
クロは驚いた。
「わかりました」
店員は案内した。すると、店に一枚の写真があった。
「これ…」
クロが指差すと、店員が話し出した。
「あぁ。これね。私の曽祖父です。戦争で死んでしまって。でも、彼は優秀な選手だったんです」
その写真には初老の兵士と愛馬であろう黒馬と一緒に写っていた。
「部下を守るために死んでしまったんです。かっこいい男ですよね」
「…」
「鞍はこちらです」
店員が複数の鞍を見せた。
「すご…」
「へぇ〜いろんなのあるんだ…」
すると、クロは一つの鞍を指差した。
「コレ…」
何故か惹かれてしまった。
「こちらでしょうか?」
店員は鞍を取った。
「よし。それ買おうか!」
「叔父さん!?絶対高いよ!?」
「大丈夫!色々大人の事情でお金持ってるから!」
「かしこまりました。サービスでイニシャル掘らせていただきますね」
「えぇ…」
店員に渡された紙に名前を書いた。
「あの…聞いてもいいですか?」
クロは店員に話しかけた。
「なんでしょうか?」
「その…写真の人が乗ってた馬の名前ってなんですか?」
店員は写真を見た。
「あぁ。確か…カマルだったと思います」
「へぇ〜」
購入手続きを済ませ、店を出た。
「明日帰りに取りに来ないとだな」
「叔父さん…」
「ん?」
「…ありがとう」
ライトはクロの背中を思いっきり叩いた。
「イッ!」
「絶対大会出ろよ?いいところまで行けよ?」
「うん…絶対行く。大切に使うね」
「よし。じゃ、そろそろいい時間だし旅館行くか」
「ですね。叔父さんと喋りたいし」
旅館に戻ると、部屋の鍵を渡された。
「どんな部屋かな…」
「ホテルとか行かないからどんな感じかな」
ワクワクしながら扉を開けた。
「…まじ?」
「え…俺ら二人で?」
部屋の広さに固まっていた。
「広すぎ!どうなってるの!?てか、ベットでか!」
「おぉ〜。窓からの景色いいな〜。クロ。船見えるぞ!」
「おぉ〜!」
子供のようにはしゃいでいた。
「大浴場入りに行こう!」
「いいね!あ…髪縛るのに時間かかるから、先行ってて」
「うん。あ、浴衣ある」
「着替えて行けば?」
クロは着替えた。
「じゃ、先に行くね」
「うん」
クロは大浴場へと向かった。入り口には注意書きがあった。
「へぇ〜。時間差で男女入れ替わるのか」
そのまま男湯へ入った。脱衣室に入ると、誰もいなかった。
「誰もいないか…」
カゴに着ていたものを入れ、タオルを持ち大浴場への扉を開けた。
「広!」
掛け湯をし、入浴した。
「はぁ…気持ちいい…」
辺りを見渡すと、温泉の効果が書かれている看板を見た。
「疲労回復の効果あるんだ…」
あまりの気持ちよさにうたた寝をしそうになる。
「やばい…寝そう…」
ふと、脱衣所をみた。すりガラス越しだから見えにくいが、誰かが入ってきた。
あぁ。俺たち以外かな?
しかし何かが変。
ん?
胸の方には膨らみもあった。
…え!?
さらに髪を縛る仕草もあった。
俺…間違えて女湯に入った!?
アワアワしてると、扉に向かってきた。
やばい!え!俺の人生終わる!?
扉が開いた。
「クロ〜おるか?」
ライトだった。
「…」
そのまま溺れた。
「ん?のぼせた?」
溺れているクロを引っ張り、冷水をかけた。
「冷た!」
クロは飛び起きた。
「起きたか」
ライトも入浴した。
「気持ちいいな〜」
「叔父さん!紛らわしいことするな!」
「はぁ?何のこと?」
「え…と…」
言いかけようとしたが、言葉が出ない。
「ふーん」
クロの足を掴んだ。
「ぎゃ!」
そのままお風呂の中へ引きずり入れた。
「お前さ。私を女だと思ってただろ?」
ヘッドロックをした。
「いや…その…」
「正直に答えた方がいいよ?」
必死に抵抗した。
「だって…髪縛ってて。それに、胸の膨らみ…」
「胸筋な?それに、私髪長いだろ?まさか、女湯と勘違いした?」
正直に頷いた。
「お前もまだまだだな!」
締め上げた。
「苦しい…死ぬ…」
「私を女だと勘違いした罰だ!」
そのままクロは逝ってしまった。
「いや〜温泉は最高だったな!」
ご機嫌なライトの後ろをクロはトボトボ歩いた。
「あ…はい…そうですね…」
部屋に戻り、ベットに倒れ込んだ。ライトは髪を手入れした。
もう夕飯か…。
櫛を置いた。
「クロ。夕飯の時間だが、行けるか?」
ゆっくりと起き上がった。
「行く。ちょっと良くなった」
食堂へ向かった。
「いらっしゃいませ。どうぞ」
店員が席に案内した。
「すごい!目の前、運河だ!」
「いい眺めだな」
席に座った。
「お飲み物はどうなさいますか?」
メニューを見せた。
「じゃぁ…私はみかんで」
「俺も」
「かしこまりました」
机に置かれているお品書きを見た。
「うわ…高そうなやつだ…」
「…」
「クロには早かったか?でも、経験がてらいっか?」
「うん」
すると、飲み物が届いた。
「どうぞ」
ライトとクロはグラスを持った。
「君の合格祝いだ。おめでとう」
「ありがとう。叔父さん」
乾杯をした。
「クロ」
「ん?」
「生きててくれてありがとう」
クロの顔が赤くなった。
「俺も…助けてくれてありがとう」
すると、前菜がきた。ライトは前菜を食べた。
「うまいぞ!」
クロも前菜を食べた。
「本当だ!」
次に来たのは刺身だった。
「何これ。めっちゃ綺麗じゃん…」
「なんかどれも写真映えいいね」
ライトは写真を撮っていた。
「うま〜」
ライトを横目にクロは刺身を食べた。食事を楽しんでいると、メインが来た。
「うまそ…」
「ほぉ〜」
ライトとクロはメインを食べた。
「うま…」
「美味しい。優しいから、胃もたれしないな…」
「叔父さん…やっぱ胃もたれしてたんだ」
クロはニヤニヤ見てた。
「うるさい。クロも歳取ればわかる」
メインを食べ終えると、デザートが来た。
「プリンだ」
「いい匂い…」
「そちらは、ハスカップを使ったプリンです」
店員が説明した。ライトとクロはプリンを食べた。
「うま!」
「おいしい…」
一気に平らげた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまです」
ライトとクロは部屋に戻った。
「美味かったな」
「うん」
冷蔵庫を開けると、ルームサービスだろうか、ジュースと水が入っていた。
「どれ飲む?」
「ジュースにする」
「私も」
椅子に座り、蓋を開けた。
「旅行楽しいな」
「うん」
クロはジュースを飲んだ。
「叔父さん。聞きたいことある」
「ん?」
クロはジュースを置いた。
「何で目が青くなる時あるの?それに、この前の喧嘩の怪我もすぐ治ったよね?」
ライトは月をみた。すると、ライトの目はサファイアに輝いた。
「これはね。私の大切な人の力なんだ」
「…」
ライトは脚を組み直した。
「覚えているか?私と住み始めた時に、私は夜いなかった事」
「うん。大切な人のところに行ってるってやつでしょ?たしか、お腹に子供がいるって…」
「そう。私はな、明楽とナイトのお母さん。三日月龍のシルビアとライダーになるはずだった」
「え…」
クロは驚いた。
「出会って一年。ずっと楽しかったし…お互い愛し合っていた。三日月龍のライダーの条件はお互いの力の一部を交換する事で初めて結ばれる。シルビアは、出産が終わってから私の一部をもらうと言ってきてね。私の誕生日にシルビアから、力の一部をもらった。最高の誕生日プレゼントだった」
「うん」
「でもね。あの晩…シルビア含め三日月龍が居なくなった。いや…殺されたって言えばいいな」
ライトはクロを見た。
「だから、私の中にシルビアの力が生きている。三日月龍の力は、怪我の治りが異常に早い。だからすぐに銃を握れた」
「そうだったんだ…」
クロは納得した。ライトは瞬きすると、元の色に戻った。
「私は、シルビア以外はありえない。本当に大好きだったんだ。戻れるなら、あの晩に戻りたいな」
「…」
クロはジュースを飲んだ。
「そういえばクロ」
「ん?」
「好きな子いるのか?」
クロの顔が赤くなった。
「い…いないよ…」
「本当?」
ライトはクロを見つめた。
「う…うん…」
クロは俯いた。
「なーんだ。好きな子いるじゃん。私なんて人間に興味ないんだ。クロは普通に…」
「実は…明楽が…」
クロは言いにくそうに話した。
「初めて…名前呼ばれてさ。俺…嬉しかったんだ」
「ほぉ〜」
「でもさ、歳離れてるし。俺よりもいい人が現れるんだろうなって思ったら、叶わないんだろうなって…」
どこか諦めてる感じだった。
「叔父さんと一緒に見守ってるけど…」
ライトはクロの肩に手を置いた。
「諦めたらダメだ!あれだったらさ、明楽が十六歳になったら駆け落ち同然で連れ去ればいいんだし!あの子は龍だからさ!龍は十六歳で大人だし!」
「はぁ!?馬鹿じゃないの!?まともに喋ってない相手を拉致とかヤバすぎだろ!」
ライトの提案にクロは驚いた。
「それに、金田夫婦が許さないだろ!今は離れてるけど…拉致って知ったら怒られるだろ…」
「そこは私が融通効かす!」
「そういう問題じゃないだろ!それに、俺は同意がない事はやりたくない。可哀想じゃん…」
「真面目だな〜」
ライトは椅子に座り直した。
「それに…今は…恋愛対象として見てないし!」
「はいはい」
クロはジュースを飲み干した。
「歯を磨いて寝るよ」
「ん?もう寝るのか?」
「風呂で暴れすぎて疲れたからもう寝る」
クロは歯を磨きふて寝した。
「おやすみ」
「おやすみなさい…」
ライトは月を見た。
「シルビア。君の子が好きって言ってくれる子がいたぞ。結ばれるといいな。いつか…私達がなれなかったライダーに…」
月はいつも以上に輝いていた。
翌日。
「あぁ…朝か…」
手探りでメガネを探した。
「ん?叔父さん?おはよう…」
クロもメガネを手探りで探した。
「あれ…?あった」
二人同時にメガネを手に取った。
「おはよう…クロ…」
メガネを掛けると、見えにくさにライトはベットから落ちた。
「うっ…おま…」
「え!?俺!また目が悪くなった!?」
クロはパニックになっていた。
「それは…私のだ。返せ」
メガネを交換した。
「あ〜。よかった〜」
「目悪すぎな?」
ボサボサの髪を縛った。
「どうする?朝ごはん食べる?それとも風呂入る?」
「朝ごはんがいい」
「じゃぁ、行こうか…」
食堂に向かった。
「おはようございます。お席は自由席です。朝食はバイキング形式です」
ライトとクロは料理をとった。
「朝からよく食べるな…」
「叔父さん…食べなさすぎ」
クロはてんこ盛りに対しライトはご飯と味噌汁。席につき食べ始めた。
「いや〜。今日も観光で食べるなったらね?」
すると、店員が魚の切り身を持ってきてくれた。
「炭火で焼いてあります」
ライトは食べた。
「うま…めっちゃ柔らかい…」
クロも食べた。
「うま!」
朝食を終え部屋に戻った。
「風呂行くか?」
「行くけど、昨日みたいなのになりたくないから…一緒に行くよ」
「えぇ〜見ちゃうの?」
胸を隠す仕草をした。
「誰がそんなん見て興味持つんだよ!」
大浴場に向かうと、昨日と違い大浴場が交換されていた。
「どんなのかな?」
「楽しみだな」
脱衣室に行くと誰もいない。
「貸切だな」
クロは椅子に座った。
「ん?」
「叔父さんの髪さ。どうやってまとめてるのか見て見たい」
「ん?いいぞ?」
着ていたものをカゴに入れた。
「こういう所はお湯に髪がついたらまずいからな。自分ところではめんどくさいからしないけど」
ライトは長い髪を何とかまとめて縛った。
「へ〜そうするんだ」
「うん。あ、昨日体重測ってなかったな」
クロが服を脱いでる間、ライトは体重を測った。
「うーん。変わらんな」
クロも体重計に乗った。
「え…あれだけ食べてるのに!?」
「叔父さんとあんまり変わらないね」
掛け湯をして温泉に入った。
「はぁ〜」
「気持ちいい〜」
「疲れが飛ぶな」
「うん」
しばらく堪能した。
「さて、頭洗うわ。寝癖ひどいし」
「俺も。寝汗酷かったから…」
頭と体を洗い、また温泉に浸かった。
「クロ」
「ん?」
「また行こうな。旅行」
「うん」
脱衣室で着替えた。
「気持ちよかった〜」
頭を乾かしたが。
「クロ!手伝って!」
ライトを見るとまだ髪が濡れていた。
「えぇ…いつもどうしてるの?」
「めんどくさいから何にも…でも、今どこか行くんだったら濡れたままだとまずいじゃん?」
「まぁ…はぁ〜しょうがない」
クロはライトの髪を乾かすのを手伝った。
俺は…一体何をやらされてるんだ。こういうのって女にとかだろ…。
「クロ。何思った?」
「いえ。何も」
乾かし終えた。
「時間かかるな…」
「だろ」
ライトは髪をといだ。
「髪の長いお…女性って大変ですね」
「だろうな」
ライトの髪は綺麗になった。
「さて、観光を楽しもうか」
「ですね」
チェックアウトをし、ライトとクロは観光を楽しんだ。
「昨日行けなかったスイーツ食べに行こうよ!」
「まじ!」
スイーツ屋に入ると、人がいっぱい。
「人気だね」
少し待つと呼ばれた。
「どれにする?」
「ケーキの食べ比べがいいな〜」
「じゃぁ、私はそれのチョコレートにするよ」
店員を呼び注文した。
「これの次どこ行こうか」
地図を見た。
「あ、船見ません?」
「いいね」
すると、頼んでいたケーキが来た。
「お!」
「俺絶対ここまでオシャレにできんな〜」
ライトは写真をとった。
「いただきます」
「いただきます」
ケーキを食べた。
「うま〜」
「あ〜ホールで食べたい〜」
「その発想やばいよ?」
「いや、流石に半々で…」
「無理無理」
食べ終え店を出た。
「船は…」
港へ歩いた。
「晴れててよかったな」
「ですね」
すると、後ろから声をかけられた。
「ねぇ、君。綺麗な髪だね」
ライトとクロは振り向いた。
「え…男…」
「ん?女と勘違いしたかな?嫌だな〜勘違いされるの」
ライトは手を鳴らした。
「叔父さん。ここは俺がしましょうか?」
クロは男を睨んだ。
「ひぃー!ごめんなさーい!」
男は逃げた。
「いいの?」
「あぁ。無駄な争いはしたくない。行こうか」
港へ向かった。
「おぉ〜昨日と違う船が止まってますね」
「近くで見ると大きいな」
すると、汽笛が鳴った。
「でか…」
「だな。なかなか見れない光景だな」
すると、船は出発した。
「あぁ。行くのか」
二人は船を見送った。
「さて、鞍引き取って帰るか」
「うん」
馬具屋へ歩いて向かった。
「叔父さん」
「ん?」
「お金…大丈夫なの?」
ライトは頷いた。
「色々あってね。ずっと使ってなかったお金だ。クロに使おう思ってたがタイミングなくてね。で、今回やっと使っただけだよ。だから、気にしなくていい」
「うん」
「まぁ、マジの大人の事情さ」
すると、馬具屋が見えた。店に入ると、店員が現れた。
「あぁ。お待ちしておりました。どうぞ」
店員は鞍をみせた。
「内側にイニシャルを入れておきました」
金の刺繍でクロのイニシャルが縫われていた。
「かっこいい…」
「ありがとうございます。これで、頑張ってくださいね」
「…はい!がんばります!」
クロは鞍を受け取った。
「ところで…君の歳は?」
店員は不思議そうに話した。
「え…中学卒業したばかりです…」
「えぇ!?まだ十代!?」
「はい…」
店員は恥ずかしそうな顔をした。
「ご…ごめんなさい。親子だなとは、思ってたんですが。もう成人してるのかと…」
ライトとクロは顔を見合わせ、笑った。
「初めて言われた」
「それだけ大人っぽい顔立ちだからだろ」
そのまま店を出た。
「ありがとうございました」
店員は二人を見送った。
「さて、帰るか」
「うん。また行きたいですね」
「だな」
二人は消えていった。
作者「この旅行の話。実際に作者が新婚旅行で訪れた、北海道の小樽観光の話を書いてみました」
ライト「いいねー」
作者「一泊数万円の旅館でしたが、めちゃくちゃ満足しました。生物食べれないと申告したら、刺身として提供する予定の物が焼き物として提供してくれたりと、本当に大満足しました」
ライト「新婚旅行はやっぱ、いい所行きたいよね」
作者「移動ばかりだったんですが、楽しかったです。その他にも、札幌市内観光とか馬の牧場なども行ったので、思い出に残りましたね」
ライト「いいね!」
作者「家のローンも払い終えて、お金に余裕が出たら、また行きたいですね」




