中学卒業
“ライトさん。今日会えないか?”
金田から電話がかかってきた。
「どうした?」
“いや…ちょっと渡したいものがあって”
「もう仕事終わったから今からでもいいか?」
“じゃ、大学の入り口で待ってる”
電話が切れた。
「何だろう…」
ライトは帰る準備をして大学の入り口に向かった。
「あ、ライトさん」
金田は手を振った。
「金田さん。どうした?」
金田は懐から封筒を出した。
「えぇ〜賄賂?」
「違う!まぁ、開けてみて」
ライトは封筒を受け取り、中身をみた。
「え…いいの?」
それはとある旅館のチケットだった。
「実はあずささん、仕事に復帰してまた世界中飛び回ってるんだ。それさ、懸賞で当たったペアチケットだけど期限迫っててね。クロ君ももうすぐ卒業だろ?私一人じゃ行けないから、行ってきてくれないか?」
「本当にいいの?」
「あぁ。クロ君の卒業旅行だと思って使ってくれ」
ライトは懐にしまった。
「ありがとう」
「じゃ、それだけだ。またな!」
金田は手を叩くと消えた。
「私も帰るか」
ライトも指を鳴らし消えた。
迎えた卒業式。
「クロ。もう中学卒業か。早いな」
クロは服装を整えていた。
「合格発表もある。少し緊張するな…」
「大丈夫だろ。さ、行こう」
ライトはクロの手を取り指を鳴らした。
「入学式でも思ったけど、相変わらず人多いよな」
「うん…」
「クロ。写真撮るぞ」
卒業式の看板の前で写真を撮った。
「叔父さん。よく写真撮るね」
「まぁね〜」
学校へ入り、教室に入った。
「卒業式の前に合格発表とか…」
「まぁ…昔から恒例だからな…」
全員が集まると、担任の先生が合格通知を持って現れた。
「では、配ります。まだ開けないでね」
一人ずつ配った。クロももらった。封筒を触って違和感を感じた。
あれ?なんか入ってる…?
「それでは開けてください」
クロは封筒を開けた。一番目に入ったのは合格と書かれた書類だった。
「受かってる…」
ライトも見た。
「お!よかったな!」
さらに書類を出すと、学費免除の通知も入っていた。
「やるね!」
「うん!」
そのまま卒業式となり、嬉し泣きと悲し泣きでカオスになっていた。
もうちょっと卒業式考えて欲しいな。昔と変わらないじゃん。
ライトは受かっていたから小さく縮こまって卒業式に出ていた事を思い出していた。卒業式が終わると、小路が声をかけてくれた。
「ライトさんの所どうでした?」
「無事合格してました。小路さんの娘さんは?」
「合格でした」
「よかったですね」
「いや。君の息子の方がすごい。さすがライトさんの懐刀だ」
「それやめてくださいよ〜」
すると、クロと楓が出てきた。
「じゃ、これで」
「あぁ。また報告会で」
ライトはクロと合流した。
「クロ。どこか寄り道するか?」
「いいの?」
「あぁ」
商店街を歩いた。
「受かっててよかった〜」
「お前な。高校入試なのに、なんで大学入試の勉強してるんだよ!」
「あ…バレた?」
「ノート置きっぱなしだったぞ」
すると、ライトが足を止めた。
「ここどうだ?」
「ん?」
焼肉屋だった。
「叔父さん食べれるの?」
「食べれるよ!まだ胃もたれしないわ!」
店に入った。
「いらっしゃいませ。二名さま?こちらです」
案内された。
「え〜と…」
「食べ放題でいいですよ」
クロが勝手に注文した。
「わかりました」
「おい!」
「俺が食べるから大丈夫」
すると、店員がタブレットをクロ渡した。
「こちらで注文お願いします」
店員が去って行った。
「好きなの注文しな」
クロはタブレットをガン見していた。
「どうした?」
「叔父さん。これ…どう動かすの?」
ライトにタブレットを渡した。
「普通にできるじゃん。ご飯大でいいだろ?」
「うん…」
ライトは適当に注文した。
「次から自分で…」
クロはタブレットをただ見つめいた。
「こうやるんだよ?」
指でタッチしたりして使い方を教えたが。
「何で画面が動くんだ?なんで指と?」
「…は?」
「え?さっきと画面変わってるよ!壊れたの!?」
ここで気づいた。
「お前…機械音痴かよ…」
すると、店員が注文した商品を持ってきた。
「叔父さん。何で頼んでないのに来たの?」
「お前な…さっきこれで注文したじゃん」
タブレットを指差した。
「え!?そうなの!?」
初めてみるクロのポンコツにライトは愕然とした。
「お前はもう食え。私が頼むからさ…」
「うん…」
クロは肉を焼いた。
「そういえばクロ。春休みにさ、旅行行かないか?」
クロはご飯に肉を巻きつけて食べた。
「旅行?」
「うん。金田さんからもらってさ。どう?」
「行く。てか、初めてだよね。旅行」
「だな。クロ。私にも肉くれ」
ライトの皿に肉を入れた。
「うまそう」
肉を食べた。
「うま!焼肉なんていつ以来だ?」
「叔父さん。肉追加して」
ライトはタブレットを取った。
「はいはい。どれにする?」
「カルビとタン」
「はいはい」
クロは肉を焼いては食べるを繰り返した。
「叔父さん。食べてないよ?」
「うん…」
あぁ…もう胃もたれが。
「私は甘いの頼もう」
「何ある?」
「アイスとかケーキとか…」
「じゃぁ、一個ずつ頼んで」
「ん…ん゛!?」
二度見した。
「だって食べ放題でしょ?」
「行けるの!?」
クロは頷いた。
「まじか…」
ライトはデザートを一個ずつ注文した。
こんな注文したの初めてだよー。
店員がデザートを持ってきた。
「はぁ…アイスうま…」
ライトはアイスを堪能していたが、クロはケーキを三口で食べていた。
どんな胃袋してるんだよ。
最後のアイスを食べて完食した。
「ご馳走様」
「すげー」
会計を済ませ店を出た。
「初めて焼肉行ったけど、よかった〜」
「あ…うん。食べすぎね?」
ライトはマジマジとクロの体をみた。
「ん?」
「本当にどこに入ってるんかなって」
「さー」
「帰ろう」
「うん」
お互いに指を鳴らした消えた。
作者「ライトさん。やばい。太った…」
ライト「あら。ダイエットがんばれ」
作者「はい」
ライト「そういえば、作者は中学の卒業式。覚えてる?」
作者「覚えてませんw」
ライト「あ…はい。作者は、小中学生、地獄だったもんね」
作者「ちなみに、作中は卒業式に高校の合否発表になってますが、作者のところは卒業式の次の日でしたね。ちなみに作者は推薦入試で合格してたので、遊んでましたね。でも、一般入試してた人。先生のお気に入りの生徒とかほとんど落ちてたらしくて、おもしろいなー思ってました」
ライト「おもしろいなーかw」
作者「あの時は、死んだように生きてたので戻りたくない人生ですね」
ライト「よく頑張ったね」




