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月に恋した親子 - Moonlight Story -   作者: 三日月明楽
第2章 親子の成長
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闇の準備  城の図書室

夜。谷川は廊下を歩いていた。


「…」


一つの部屋の前に立った。ノックをし部屋に入った。


「お疲れ様です。谷川さま」


男が頭を下げた。


「調子はどうだ?」


男は難しい顔をした。


「まだまだです」


男は谷川を案内した。部屋の中は研究者が忙しそうだった。


「私が飲んでた薬。強くはなるし、痛みも感じない。ただ、副作用が強すぎる」


「あれはもう古い。今新しいの開発中です。注射の方が強力だと思って作っている段階です」


「…」


男は一つの台に谷川を案内した。


「コレが、まだ試作段階です。効果は痛覚麻痺と覚醒と増強です。服薬よりも強力です。戦闘で使うと無双状態です。ただ、薬が切れてしまうと副作用がキツくなるのがどうしても克服できなく」


男は赤い液体を谷川に見せた。


「勝てばいいだけだろ?」


「はい」


男は頷いた。


「まぁ、副作用はしょうがないだろ」


「下手したら、薬の量が増えるかもです」


「リスクは背負うものです。その薬。どのくらいで出来ますか?」


男は難しい顔をした。


「まだ…未定です」


「わかりました。研究を頑張ってください。あいつと次殺る時は…」


「…」


「今日はもう帰るよ。ありがとうな」


谷川は部屋を出た。外に出ると、風が吹いていた。


「…」


車に乗り屋敷へ戻った。


「ただいま」


返事はない。カバンを置き、シャワーを浴びた。シャワーを終え、着替えているとレイが狩から戻ってきてた。


「…帰ってきてたのか」


谷川を見つめた。


「あぁ」


谷川は椅子に座った。


「レイ。お前の子は元気なのか?」


レイは気配を感じ取った。


「あぁ。生きている」


「そうか」


「…」


レイはその場で丸くなった。しばらくして谷川も寝室に向かった。


「明楽とナイトか。いい名前をつけてもらったな…」


感じ取った気配からレイはようやく子供達の名前をつかめたのだった。


「…」


レイはそのまま眠った。






城の図書室






「一馬身開ける!」


兵士たちと一緒に集団レッスンを受けていた。


「はい!」


ベテルギウスをなんとか動かした。


「クロ。よく頑張るね」


たまたま起きていたライトはレッスンの光景を見ていた。レッスンを終え、ベテルギウスの手入れを終わらせた。


「クロ。お疲れ様」


ライトはクロに声をかけた。


「叔父さん。おはようございます」


「おはよう。大丈夫か?」


クロは頷いた。


「うん」


「よし。今日は学校だろ?遅れずにね」


「叔父さんも大学でしょ?」


「まぁな」


クロはブーツを脱ぎ、靴に履き替えた。


「学校行ってきます」


「いってらっしゃい」


クロは指を鳴らし消えた。


「さて、私も行って来ますね」


「ライトさま。いってらっしゃい」


「行ってきます」


ライトも指を鳴らし消えた。




「今日はテストだからな。早く帰れるかな…」


教授室でテストの準備をしていた。するとノックが聞こえた。


「おはようございます」


桶谷とロイが入ってきた。


「おはよう。今日はテストだな」


「はい。俺は監督してます」


「うん。私監督してたら暇で遊ぶから」


「あ…うん。で、実は今日の予定なんですが…」


桶谷は手帳を取り出し開いた。


「夕方から会議ありますよ」


「…え!?」


「あれ?忘れてました?」


ライトは項垂れた。


「あぁ…今日早く帰れると思ってたのに…」


「あ…うん。遅刻しないように出席してくださいね?」


「は〜い」


渋々返事をした。




「…」


昼休み。クロは図書室で本を読んでいた。すると誰かに本を取り上げられた。


「あ…」


「やーい。頭でっかち!」


調子者が子分を連れて遊び回った。


「返せよ」


「やだよーだ!お前いつも満点取ってるんだ。本なんていらないだろ?」


お調子者と子分は図書室を走って出て行った。


「はぁ…学校嫌だ…」


すると、大声でお調子者が叫んだ。


「取りにこいよ!頭でっかち!」


笑い声が響いた。


ちょっと脅そうかな…。


クロは図書室の入り口に立った。


「ここまで来いよ!そしたら返すから!」


廊下の突き当たりにお調子者がいた。クロは深く息を吸い吐いたと同時にフッと消えた。


「え?」


「もう後ろにいるよ?」


お調子者が振り向くと、クロがいた。持っていた本もクロが持っていた。


「え…」


「図書室は静かにね」


クロは図書室へ歩いた。


「あ…アイツ!」


お調子者が殴りかかろうとした。クロは横目でそれを確認した。


「おりゃ!」


クロは避けた。


「避けるなよ!」


もう一発殴ろうとした。すると、曲がり角の向こうで誰かがこっちに向かって歩く音が耳に入った。


…先生の足音かな?


クロはわざと殴られた。その音で誰かが走ってきた。


「こら!何やってるの!」


怖いと有名な先生だった。クロは頬を抑えた。


「大丈夫か?君たちは何してるんだ!」


「ひぃ!」


お調子者と子分はかなり怒られていた。


「先生。保健室行ってきます…」


「あぁ。大丈夫か?ちょっと冷やした方がいいな。お前達!何か言う事あるんじゃないか!」


「もういいです」


クロは小走りで保健室へ向かった。保健室に入ると、誰もいなかった。


「…」


クロは椅子に座った。すると保健室の先生が入ってきた。


「あら!どうしたの!」


クロの頬を見て驚いていた。


「あ…殴られた…」


「冷やそうね。口切ってない?」


保健室の先生は氷をタオルに包んでクロに渡した。クロは頬を冷やした。


「大丈夫?」


「うん。ありがとうございます」


「次の授業どうする?」


クロはやる気がなかった。


「…帰ってもいいですか?家で…休みたいです…」


保健室の先生は頷いた。


「担任の先生に連絡入れるわね」


保健室の先生は電話をかけ、担任と連絡を取った。


「じゃぁ、気をつけて帰るのよ」


「うん。ありがとうございました」


教室へ戻り、帰宅準備をして玄関に向かった。靴を履き替え、外に出た。


「…」


すると、カラスがクロの肩に乗った。


「大丈夫か?」


耳元で囁いた。


「うん。わざと殴られた」


「ん!?」


カラスは驚いた。


「叔父さんに言っといて。早退して帰るって」


カラスは頷き飛んで行った。


もういいか…。


その場でクロは指を鳴らし消えた。




「あら?早いわね。ライトさんかな?」


ウルフは部屋に入った。部屋にクロがいた。


「クロ!?どうしたの!」


ウルフは帰ってきたクロに駆け寄った。


「ただいま…」


クロの頬を見た。


「どうしたの!誰にやられたの?」


クロは言いづらそうに言った。


「同級生に殴られて、やる気が無くなったから帰った」


ウルフはクロの頭を撫でた。


「そうなの。可哀想に。大丈夫?」


クロは頷いた。


「休む?」


クロは首を横に振った。


「本読んでたい」


ウルフは閃いた。


「じゃぁ、ここの図書室で読むといいよ」


「え!図書室あるの!?」


クロは驚いていた。


「あんまり入らないからね。連れてくよ」


ウルフに連れられ、図書室に入った。


「ここよ」


クロの目は輝いていた。


「すげぇ〜」


天井までびっしりと本が並べられていた。


「全部ライトさんが読んだ本よ」


「なんで教えてくれなかったの!」


クロはウルフに詰め寄った。


「いや…教える暇ないでしょ。あんた朝から晩まで動き回りっぱなしじゃない」


「…」


クロはムスッとした。


「まぁ、ライトさん来るまでここに居たら?」


「うん。そうする」


ウルフは図書室を出た。クロは図書室を見回った。


「広いな〜」


すると、ある一冊の本に目が行った。


「ん?」


本を取った。


「あ…龍の本だ」


クロはそれを持ち、図書室にある机に置き椅子に座った。


「へぇ〜」


クロはそのまま本を読んだ。




夕方。


「さて…会議…」


教授室でライトは準備をしていた。すると、カラスが窓を突いていた。


「ん?」


窓を開けカラスを入れると、カラスはライトの肩に乗り耳元で囁いた。


「クロ。今日早退した」


「ん!?」


「わざと殴られて帰ってきた」


「はい!?」


「城に今帰ってきてる」


「…はい。わかった」


カラスは何か物欲しそうな目でライトを見た。引き出しからおやつを取り出すと、カラスはそれをクチバシでつまみ飛び立った。


「何やらかしたんだよ…」


携帯を見ると、小学校からの着信が残ってた。ライトは折り返し電話をかけた。


“もしもし?クロ君の叔父さんですか?担任の佐藤です”


「電話に出れずに申し訳ありません」


“いえいえ。その…クロ君が同級生の子に殴られてしまってですね。今日早退したんです。お家に無事に帰られたでしょうか?”


「あぁ。はい。連絡はつきました」


“申し訳ありません。私の監督不足で…”


「いや。気にしてないので大丈夫です。ただし…殴った本人はちゃんと指導をお願いしますね?」


“…わかりました”


「これから会議なので失礼します」


ライトは電話を切り、会議に出席した。


会議が終わったのは夜だった。


「勘弁してくれ〜」


ライトは机に突っ伏していた。


「お疲れ様です」


小峠が声をかけた。


「お疲れー」


「すいませんね。遅くまで。クロ君待ってるんでしょ?」


「あぁ…そうだった」


ライトは立ち上がった。


「最近どうなんですか?」


「元気ですよ。なんかさ、私以上に強くなりそうで楽しみです」


「へぇ〜。ライト先生以上に強くなるんだ」


ライトは笑顔になった。


「わからないです。でも、なんとなくですよ。では、帰ります」


「気をつけて。クロ君のお父さん」


小峠はライトを見送った。




「ただいま…」


「おかえりなさい」


ライトは上着を脱いだ。


「あれ?クロは?」


ウルフはハッとした。


「いっけない!忘れてた!クロは今図書室にいるわ。呼んでくるね」


「いや。私が行くよ。多分夢中になってるから」


ライトはキッチンに行き、マグカップを二つ用意しお茶とホットミルクを入れ、部屋を出た。そのまま図書室に入った。


「クロ」


返事は無かった。不思議に思いながら机のほうに行くと、クロは寝てた。マグカップを置いた。


「クロ。風邪引くぞ」


クロを起こした。


「ん?叔父さん?」


クロは起きた。


「遅くなってごめんね」


ライトはホットミルクが入ったマグカップをクロに渡した。


「夢中になってた」


「だと思った。そういえば、カラスから聞いたぞ。殴られた所大丈夫か?」


「うん。大丈夫。わざと殴られたから」


「お前な〜」


ライトはクロの頭を撫でた。


「理由があるんだろう?」


クロは頷いた。


「怖いって有名な先生が近づいてたから、行けるかなって」


「ズル賢いな。でも、無茶はするなよ」


ライトはクロの肩を叩いた。クロはホットミルクを飲んだ。ライトもお茶を飲んだ。


「はぁ〜落ち着く」


ライトはクロが読んでた本を見た。


「クロはなんか龍に好かれてるもんね」


クロは俯いた。


「俺さ。龍が好き。いつか、ライダーになりたい」


「いい夢だな。そんな未来が来るといいな…」


ライトは俯いた。


「どうしたの?」


ライトは正直に話した。


「龍はな。今どの種族も減少している。それに…私の大切な人…三日月龍も全滅してしまったしな」


「…」


「前から思ってるんだ。この星に龍が居なくなったらどうなるんだろうって…」


「そんなの嫌だ。絶対に龍を助けたい」


クロは真剣な目でライトを見た。


「そうだな。これ以上減ったらたまったもんじゃない」


「うん」


ライトも笑顔になった。


「さて…夕飯どうしようかな」


「え!?もうそんな時間!?」


クロは驚いていた。


「そうだよ?うーん。明日どっちも休みだもんな…よし。クロ」


「ん?」


「背徳的な物を食べに行こうか」


クロの目が点になった。


「ん?今なんて?」


「とりあえず行こうぜ」


ライトはクロの手を取り指を鳴らし消えた。




「ここだ」


「…」


ラーメン屋の前にライトとクロはいた。店に入った。


「いらっしゃいませ。空いてる席どうぞ」


ライトとクロは席に座った。


「叔父さん…俺にこんな悪い事教えないでよ…」


「いやいや。クロも学ばないとな。すいません。ラーメン二つ」


「あいよ!」


店員が返事をした。


「えぇ…」


「いいだろ?食ったらやばいから」


「えぇ…」


クロは引いていた。


「叔父さん…絶対遊んでたでしょ?」


ライトは水を飲んだ。


「うん。金田さんと一緒に馬鹿やってたよ?」


「へー」


すると、ラーメンが来た。


「いただきます!」


「いただきます…」


ライトとクロはラーメンを食べた。


「うま!仕事終わりのラーメンはサイコー」


ライトはクロを見た。クロはあまりの美味しさに無言で食べ進めた。


「はまってるじゃん」


「叔父さんが教えたんだろ!この…うまさを…」


クロはそのまま完飲した。


「マジかよ…」


「ぷはぁ〜うまかった」


それを見た店員が笑顔で答えた。


「お!坊主。いい食いっぷりだな!」


「あ…はい…」


恥ずかしかった。


「ご馳走様でした」


ライトとクロは店を出た。


「うまかったな」


「うん…はぁ…悪い階段登ってしまったような…」


ライトはクロの肩を叩いた。


「真面目すぎ!もっと遊んでいいし、もっと頼っていいんだよ!」


「えぇ…」


すると、ライトは何かの気配を感じた。クロもそれをなんとなく気配を感じていた。


「叔父さん…」


ライトは手で合図すると、腰に刀がおさまった。


「気づいただけでも成長したな。でも、今日は手を出すな。見てるだけだからな?」


クロは頷いた。光がない暗闇へ進んだ。辺りは何もない。


「…」


風が吹くと何かが二人に目掛けて飛んできた。


「クロ!伏せろ!」


クロは伏せた。ライトはそれを刀で叩き切った。


「久しぶりだな。活動してないと思ったが」


すると、一人がライトに目掛けて飛び出した。ライトはそれを刀で受け止めた。


「何の用かはしらんが、今日は息子がいる。血生臭い所見せたく無かったんだけどな」


すると、相手は何かを取り出そうとしたが、ライトは瞬時に銃を出し放った。


「ぎゃ!」


「まだまだだな」


ライトの瞳がサファイアに輝いた。


「…!」


クロは見惚れた。ライトはそのまま引き金を引き相手を殺した。


「はぁ。いい気分が台無しじゃないか。ごめんね。クロ」


ライトの目が元の色に戻った。


「叔父さん…」


ライトは銃と刀をしまった。


「クロ。稽古する理由を教えよう。自分の身を守るため。そして、愛する人を守るために強くならないといけない。だから稽古をする」


ライトは骸の持ち物を確認した。


「…」


谷川の印が入った手帳を見つけた。


「小学生には嫌なもんを見せてしまったな」


ライトは炎を出し、骸を消した。


「ううん。勉強になった」


「そう言ってくれると助かる。さ。帰ろうか」


ライトはクロの手を取り指を鳴らし消えた。



作者「この土日。過去作を少しいじってたんですよ」

ライト「ね。いじってたね」

作者「ちょっとでも、この作品に近づけたいなって。でも、全部直すのは無理だと悟った。だから、出来る範囲で気が向いたら直そうかなと思います」

ライト「別にいいんじゃない?趣味で書いてる程度じゃん」

作者「まぁね。全部直すなったら、ほぼ書き直しレベルだし」

ライト「だよね。エグいな〜」

作者「エグいわ…」

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