22/25
弐拾弐
「よぉし、全員ストレッチ終わったな。これからランニングに入るが、コースは去年と同じ。裏山の麓から山頂にある神社境内までの往復を一周とし、目標は男子十周、女子は七周。運動部はプラス五周追加だ。制限時間は授業終わりまで、途中休憩も各自でやれ。知っているだろうが裏山はそこまで高さはないが距離が距離だ。何周とは決めたがあまり無理はするな、無理だと思ったら俺のところに来い。ただし・・・・・・サボりだけは許さねぇからな」
この教師は厳しいが、他の教師と違い絶対に無理矢理はさせない。
結果ではなくその過程をしっかり見てくれる教師だから、俺はこの教師は好きだし尊敬も出来る。
体育は嫌いだけど・・・・・・。
「行こうか」
「心配すんなよ、俺だっているんだから何かあったら言え」
どれだけ走れるのかわからないけど、俺は変わるって決めた。
こういう所から少しずつでも変えていけば、朔良ともちゃんと向き合える気がする。
――頑張ろう。




