弐拾壱
「いだだだだだっっ!ギブギブッ!!」
「ほら紅葉、もうちょっと頑張って」
「アハハハハッ!?紅葉お前硬すぎるだろ!!殆ど動いてねぇぞ!!腹痛ェ!」
そうだった、体力作りが始まる前にまず、ストレッチも俺に取っては地獄だったのを忘れていた。
しかも相手が昂輔と優志だ。どんなに俺が痛いと言っても聞く耳を全く持っていないのだ。そして俺の超が付くほど硬い体を限界まで押して、伸ばして、開かせるのだ。どんな鬼畜だ、コノヤロー。
ストレッチが終わる頃には、いつ目から涙が落ちてもおかしくない状態になっている。優志は相変わらず腹を抱えて笑うし、昂輔はストレッチが終われば頭を撫でてくる。
どうして終わった後に撫でてくるのかを聞いた時、昂輔は
「体が硬いと怪我もし易いからね。すこしキツくてもしっかり伸ばしたほうが良い。頭を撫でるのは、頑張ってる紅葉へのご褒美みたいなものだよ、嫌だった?」
と言われた。
まぁでもこの時に限らず、昂輔は俺の頭をよく撫でるから多分もう癖みたいなものなんだと思う。
俺はストレッチが終わった後、昂輔は普通にやるが優志には容赦しない。俺のあの痛みを味あわせてやりたいんだけど、これがいつもうまくいかない。というのも優志はあれでかなり体が柔いのだ!!
俺がどれだけ押そうが伸ばそうが余裕な表情を崩さず、むしろドヤ顔してくる。
まぁそんなこんなでストレッチも終わり、いよいよ始まる!!




