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拾漆
「・・・じ・・・・もみ、じ・・・」
体を揺すられている感覚と誰かに呼ばれているような気がする。
「もみじ・・・・・・紅葉っ!!」
「っ!?」
「目が覚めた?」
何か呼ばれていた気がした原因は昂輔だった。
「な、なに・・・?」
「何ってもうすぐチャイム鳴るよ?」
「あ、あぁそうか・・・ありがとう」
「うん、どういたしまして」
ニコリと笑う昂輔を見てから俺は体を起こして一度伸びをした。今日はよく寝る日だ。
「昂輔、次の授業ってなんだっけ?」
「次は二時間の体育だね」
「うげぇ・・・」
体育か、まじか。でも体育は無理だけど体育教師は俺にそこまで興味もないから嫌味も言ってこない。気が楽なのは楽だ。うん、体育さえ二時間頑張れば昼休みだ。
--キーンコーンカーンコーン♪
「鳴ったね、戻ろうか」
「うぃ・・・」
颯爽と屋上から出ていく昂輔の後ろをのろのろとついていった。




