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拾陸
俺たちが屋上に来て大体15分くらいは経ったと思う。
「ほんと今日はいい天気だね~」
「また寝ちゃいそう」
「寝るなら寝てもいいよ。膝貸そうか?」
「いや、いいよ。昂輔の脚痺れちゃう」
「そんなの気にしなくてもいいのに・・・・・・」
「じゃあさ、膝は良いから頭撫でてよ。昂輔に撫でられるの俺結構好きなんだよね」
「そっ、か。なんか女の子みたいだね、紅葉」
昂輔の座っている方を向きながら寝転がりながら言うと、昂輔は小さく笑いながら頭を優しく撫でてくれる。
「女の子言うな」
「ごめんごめん」
やっぱり落ち着く。相手に撫でられるのがこんなに気持ちいいなんて昂輔に出会うまで知らなかった。
親ですらまともに撫でてくれた記憶なんてないし、学校でなんて尚更。叩かれた記憶しかないかもな・・・・・・・。
うつらうつらとしてきた。風に靡く昂輔の群青色の髪。太陽の光に反射してキラキラとしている。
それを最後に俺は意識を飛ばした。




