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9/17

本日のお姉様は、とても美しいです。

「ミアン!この髪型で変じゃないかしら?」


「とてもお似合いですよ」


ドレスに合う髪型を考えているうちに、時間はあっという間に過ぎていった。


いつにも増して嬉しそうなフローラの姿に、ミアンは思わず微笑みを浮かべる。


「――そちらも、お付けになられるのですか?」


その言葉に、フローラは胸元のペンダントへ視線を落とした。


小さな石のついた、華奢な装飾品。


《約束!》


幼い頃に出会った誰かから贈られたものだった。


相手の顔も、どんな約束を交わしたのかも思い出せない。けれど、不思議とこれは大切にしなければいけない気がして、ずっと手元に置いていたのだ。


「ええ。今日は、なぜか付けていかないといけない気がして」


虫の知らせ――というものなのだろうか。


普段は大切にしまっているそれを、今日はどうしても身につけていたかった。


「フローラ様。あまり遅れてはいけませんよ」


「ロゼリア様がお待ちですよ」


慌てて向かうと、そこにはすでに準備を終えたロゼリアの姿があった。いつもは下ろしている髪も、今日は珍しく頭の上でひとつに結ばれている。気品に溢れるその姿に、フローラは思わず目を奪われた。


(お姉様、美しい……)


「準備が終わったのなら、行くわよ」


先を歩くロゼリアの後を追うように、フローラも馬車へ乗り込む。


――ロゼリアと一緒のお出かけに、フローラの胸は高鳴っていた。

この前、人生で初めて画面越しじゃない推しを至近距離で見ました。

認知されたくない人間のせいで、見たい欲と目が合いたくない欲で戦ってました。

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