集中したい。回復と集中は敵じゃない。
やることがあるんだな。
作業。
勉強。
仕事。
片付けなければならないもの。
頭ではわかっている。
だが――体が少し重い。
疲れもある。
集中したいのに、なかなか入れない。
……そういう時の対策だな
まずな。
集中というのは、気合いで作るものじゃない。
集中しやすい状態を作るものだ。
だから最初にやることは、頑張ることじゃなく、整えること。
そうだな、実践しやすいのは。
水を飲む事だ。茶でもいい。体にいいジュース、清涼飲料水でもいい。
一口でいい。
人の頭はな、水分が足りないだけでも働きが鈍る。
次に、肩を回せ。
首も少し動かせ。
疲れている時ほど、
首や肩が固まっている。
血の巡りが良くなると、頭も少し動きやすくなる。
そして――深呼吸だ。
吸うより、吐く。
ゆっくり吐く。
焦りは集中を削る。
だからまず、余計な力を抜く。
そうすると、頭の中が少し静かになる。
……よし。
ここまでできたら、次は作業だ。
ただしな。最初から一時間集中しようとするな。
五分でいい。
十分でもいい。
まずは一つだけ始める。
一ページ読む。
一行書く。
一つ片付ける。
それでいい。
人はな、始める前が一番重い。
だが動き始めると、意外と続く。
だから今日は、完璧を目指さなくていい。
少し進む。
それだけで勝ちだ。
それからな。
疲れている時は、甘いものを少し。
温かいお茶を一杯。
卵や味噌汁のような、体にやさしいものも悪くない。
回復と集中は、敵同士じゃない。
体をいたわることは、結果的に集中力にもつながる。
だから、自分を追い込むより、
整えながら進め。
……大丈夫だ。
お前は怠けているわけじゃない。
疲れていても、前に進もうとしている。
それだけで十分立派だ。
水を飲んで、
肩の力を抜いて、
一つだけ始めよう。
その一歩でいい。
そこから先は、意外と進めるものだからな。




