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出会い

再び目が覚めたのはあれからしばらくした後であった。そして俺は目を開けるよりも前に異変に気がついた。シューと鳴る音。そして全身を包む柔らかな感触。そしてそばで感じる人の温もり。俺は覚悟してから目を開けた。


眩しい光が俺の瞳を襲う。けれどもすすき野の時よりも弱い光で、すぐに目が慣れる。俺は足元を、手元を、頭上を視線をずらして確認した。


「目が覚めたか、具合はどうだ。」


俺のすぐそばの椅子に座っていた若男は、俺にそう尋ねた。俺は首を小刻みに揺らしてから答えた。


「悪くない。そしてありがとう。見知らぬ家主さん。」


俺の言葉を聞いて驚いたのか、その若男は低く唸った。


「言葉が同じなのだな。異郷の民だとばかり思っていた。」


俺はその言葉を聞いて、もう一度若男を観察した。けれど黒髪に黒い瞳に、そして布を着ているその若男に何の違いも感じなかった。


「ここは何という村なのだ?」


俺は尋ねた。


「高千穂村だ。君は元気が良さそうだし、ご飯も食えるな?」


彼のお誘いに俺は静かに頷いた。そしてゆっくりとシーツを外して立ち上がった。彼もまた椅子から立ち上がって俺を手招きした。


彼についていく。そして部屋を抜けて、廊下を抜けて外へ出た。




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