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景品棚に目を向けないまま指を差そう






 離れたところにある屑入れ籠に向かって丸めた紙屑を放る瞬間、信号待ちしている人の生涯トータル時間のことが私の頭には浮かんでいる。

 私が生きながらえることは、私に与えられた罰。



 生き続けるということは、間違いを犯すのを避けたいと思う若い心を、ゆっくりと殺していくことを意味してる。

 生き続けるということは、美しさと何度も出会い、出会っていながらそれを完全に見過ごすことを意味してる。

 乾くこと、潤うこと、望んでいないものを受け取ること、奪われること。何色にもなろうとしない心の抱える矛盾、一つの躰に与えられる罰。そしてとめられない思考じたいも同じく私に与えられる罰だった。



 両つの目があることは罰。

 舌が抜かれずに収納され続けているのも、いつも聞こえることも、風を感じることも私に与えられる罰。

 目が覚めても、いつも必ずもう一度だけ閉じる。怖いから。でも私は目をちゃんと開けて、全てを見ていく。











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