歩いて遠くまで
逃げよう逃げよう逃げよう。
逃げるの、歩いて。
走るのは嫌いだ。し、若い奴は全員走らなきゃいけない、じゃなきゃ貴様らの青春死ぬよって、馬鹿の一つ覚えみたく、日本のアニメはいい続けてきたわけだけれど(この先もまだまだ映像クリエイターの特に男性なんかは加点なんだもんつって脳死で採用しそうな気配ある)、いつだって足りてないのは別のものとしか私には思えなかった。知性だ。
私はじぶんの足で歩きながら、知性を育む。
私は走るのが嫌い。走ることを強要されるのもっと嫌い。
こっちをちゃんと見ることもせずパターンに押し込まれるのは大嫌い。
私は走らない。
青い空の下で走らない。
海辺の町でも走らない。
線路沿いにも走らない。
青春は死なないから走らない。
人目のある場所で走らない。ない場所でも。深夜の静かな町でも走らない。
信号が変わるタイミングでも走らない。
誰に何をいわれようと、走らない。
ベッドサイドのテーブルに載った目覚まし時計は3つ。持ち歩く手帳とペン。スケジュール変更も、ちょっとしたメモも、いつもすぐ書き込むようにしている。ぼろぼろのレベッカ・ソルニットの『ウォークス』。私の頭の中にしかない書き込みだらけのマップ。
私は走らない。
あの子たちと違って走らなくたってどこにでも行けること私は知ってるから。




