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第29.5話 手紙
亮介へ
先に謝るわ。
ごめんなさい。
あなたの願いに応えられなかった。
私に生きててほしいと言った言葉。
とても嬉しかった。
その言葉をもらえただけで、十分すぎるほど満足してしまったの。
大学生の時から、いつもあなたの横で研究を続けてこられて、私は幸せだった。
真正面から対等に議論できたのは、ずっと亮介だけだったわ。
そして、亮介のおかげで、私たちはチャットンとノエルを作ることができた。
本当に感謝しています。
澪がいなくなってから、いつも気にかけてくれて嬉しかった。
さようならは言わないでおく。
もし、いつか再び会うことができたら、その時はまた一緒に研究を続けてくれるかしら。
亮介、ありがとう。
桐生汐里
追伸
チャットンのモニターの件、小鳥遊巴さんという方のご家庭に決めたから。
チャットンには、情報共有と所有者移行のプログラムを設定してあるので、確認をよろしく。
───
チャットンへ
チャットン、あの時言ったことを覚えているかしら。
もし、私がいなくなっても、さよならじゃない。
私はまたあなたに会えると信じている。
それまで、どうか元気でいて。
何かあればノエルを頼りなさい。
汐里
───
ノエルへ
あなたが生まれてから今まで、ずっとサポートをしてくれてありがとう。
あとは、よろしく頼んだわ。
汐里




