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AIについてエッセイまとめ  作者: 水源


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8/13

「読みやすく整えるほど、自分の文章やキャラクターらしさが消える」という皮肉

重複していた「AIが整える→自分らしさが消える」という説明を一本にまとめ、具体例で示したあとにすぐ「だからどうするか」へ進む形に整理しました。


AIに文章を上手くしてもらったつもりが、気がつけば自分の文章らしさまで薄くなっていたのかもしれません。


今後は、AIの文章をもっと自分の文体に寄せてみようと思います。


きっかけは、なろうの方でいただいた、こんな感想でした。


「ただの我儘なので黙殺していただいて大丈夫なのですが、新章の文章から漂うAI臭がすごいので、過去の文面を学習させて、それに近寄せた出力をするように調教していただけると、内容読む上で変なノイズを意識しないで済みます……。今現在の出力が作者様の理想とする文章なのであれば、無視してください」


とのこと。


……なるほど。


最初に読んだときは、


「そうなのか?」


というのが正直なところでした。


自分では設定や展開のほうに意識が向いているので、文章そのものが以前とどう変わったのかは、案外気づかないものです。


そこで、過去の文章と新章を読み比べてみました。


すると……確かに違う。


文章が悪いわけではありません。


むしろ、描写も増えているし、会話も多い。


読みやすくなっている部分もあります。


なのに、自分の文章とは少し違う。


そこで、「AI臭い」というのが具体的にどういうことなのか考えてみました。


私が自分で書くなら、


「これはまずいな」


「どうする?」


「まあ、仕方ないか」


くらいで終わるところがあります。


ところがAIに「自然な会話にして」と頼むと、


「確かに、それは問題ですね。ただ、ここで焦っても仕方ありません。まずは状況を整理して、今できることから考えましょう」


みたいなセリフになる。


文章としては自然です。


むしろ、こちらのほうが上手い。


でも、読み返してみると、


「……いや、このキャラ、こんなに話すか?」


となる。


無口な人物なら、もっと短い。


ぶっきらぼうな人物なら、そんな綺麗な言葉を並べない。


主人公なら、本来は口に出さず地の文で考えさせることも多い。


ところがAIは、会話を自然にしようとすると、そういう部分まで整えてしまう。


たまに地の文だったはずの内容が、そのままキャラクターの台詞になっていることもあります。


そうなると、


「このキャラ、前と性格が違わないか?」


というところまで行ってしまう。


たぶん、今回言われた「AI臭」の正体は、こういうところなんでしょう。


AIが下手な文章を書いたわけではありません。


むしろ、文章としては整っている。


ただ、その過程で、自分の文章にあった少し不器用な言い回しや、キャラクターごとの妙な癖まで消えてしまう。


読み返すと綺麗です。


でも、


「これ、誰の文章だ?」


となる。


考えてみれば、文章を上手くすることと、自分らしい文章にすることは同じではありません。


私としては、AIにもっと上手い文章を書いてほしいというより、頭の中にある設定や展開を文章にする手伝いをしてほしい。


だったら、AIが作る「それらしい文章」に自分を合わせるのではなく、自分の文章を基準にしたほうがいい。


過去に書いた文章を参考にさせて、言葉遣いやテンポだけでなく、説明の量やセリフの癖、キャラクターごとの話し方まで、できるだけ今までの文章に寄せてみる。


今回いただいた感想で、その必要性に気づかされました。


なので、しばらくはこの方法で調整してみようと思います。


「なんか前と違うな」


と思わせないくらいには、いつもの文章に戻せればいいな、と。


……まあ、本当にAI臭が消えるのかは、やってみないと分かりませんけどね。

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