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AIについてエッセイまとめ  作者: 水源


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6/10

結局のところAIを使って書くのは自分が読みたい作品をAIはそれなりに上手く作って修正してくれるから

 結局のところ。


 AIを使って小説を書くというのは、どういうことなのだろう。


 最近、そんなことを考える。


 もちろん、自分で文章を書くことをやめたわけではない。


 アイデアを考えるのも自分。


 設定を考えるのも自分。


 キャラクターを考えるのも自分。


「この先、こういう展開にしたい」


「ここで主人公にこういうことを言わせたい」


「この設定を使って、こんな話を書きたい」


 そういう部分は、やっぱり自分で考えている。


 では、AIには何をしてもらっているのか。


 簡単に言えば――。


 **自分が読みたい作品を、文章にしてもらっている。**


 これが一番近いのかもしれない。


 私は昔から、頭の中でいろいろな物語を考える。


「こういう世界があったら面白いな」


「こういう主人公がいたらいいな」


「ここでこういう展開になったら最高だな」


 そんなことを考えるのは楽しい。


 でも。


 頭の中にある物語を、実際に小説として最後まで書くとなると話は別だ。


 文章にしなければならない。


 場面を説明しなければならない。


 会話を書かなければならない。


 キャラクターを動かさなければならない。


 設定を矛盾なく維持しなければならない。


 そして何より――。


 **ものすごく時間がかかる。**


 ここが大きかった。


 ここ最近は色々あって心身の疲れがひどくまともに更新できていない作品がいっぱいあった。


 下書きを書き、そのまま放置されている作品もあった。


 ところがAIを使ってみると。


「こういう場面を書いて」


 とお願いすれば、それなりの文章を返してくれる。


 もちろん、そのまま使えるとは限らない。


 むしろ、


「いや、そこはそうじゃない」


「このキャラはそんなこと言わない」


「そこはもっとこうしてほしい」


 と思うこともある。


 だから修正する。


 追加する。


 削る。


 設定を説明する。


 そして、もう一度書いてもらう。


 そうやっているうちに。


 少しずつ、自分が読みたかった物語に近づいていく。


 これが、かなり楽しい。


 たとえば、自分の頭の中に、


「先史時代の世界で、主人公が水路を作ろうとしている」


 というアイデアがあったとする。


 普通なら、そこから自分で文章を書く。


 でもAIを使えば、


「主人公が地図を広げて、水路のルートを考える場面を書いて」


 と頼める。


 すると文章になる。


 読んでみる。


「うん、だいたいこんな感じだ」


 と思う。


 でも、


「主人公は普段エリコに住んでいる設定だから、そこを入れて」


 とか、


「冬は農作業が忙しいから、本格的な工事は難しいという話も入れて」


 とか、


「ここでクムラン教団がどうやって水路を作ったのか疑問に思うようにして」


 と追加していく。


 すると。


 自分の頭の中にあったものが、どんどん文章になっていく。


 これはかなり便利だ。


 そして、たぶん私はAIを使って小説を書くことの一番大きなメリットは、ここにあると思っている。


 **自分が読みたい作品を、自分でゼロから文章化する負担を減らせる。**


 カクヨムにある作品数は膨大だ。


 しかし自分の好みにドンピシャに合う作品は少ない。


 最初は面白くても次第に、細かい同じことの繰り返しになってしまい、ブクマを外しのはよくある。


 そしてAIは、私が頭の中で考えた物語そのものを理解しているわけでは当然ない。


 だからこそ、こちらから細かく指示する。


「ここは違う」


「この設定を追加して」


「このキャラクターをもっと主体的にして」


「この場面はもっとテンポよく」


「カクヨムで読みやすい文章にして」


 そうやって修正していく。


 つまり。


 AIに全部任せているわけではない。


 むしろ、AIを使うようになってから、以前より自分の作品について考えるようになった部分すらある。


 自分は何を書きたいのか。


 このキャラクターは何を考えているのか。


 この展開は本当に面白いのか。


 ここで読者に何を感じてほしいのか。


 そういうことを考えながら、AIに指示を出す。


 そして返ってきた文章を読んで、


「違う」


 と思ったら直す。


「これはいい」


 と思ったら採用する。


 そんなやり取りを繰り返している。


 だから最近は、


「AIに小説を書かせている」


 というより。


 **「AIと一緒に、自分が読みたい小説を作っている」**


 という感覚のほうが近い。


 もちろん、AIには苦手なこともある。


 設定を忘れることもある。


 同じような表現を繰り返すこともある。


 妙に文章が長くなることもある。


 こちらが意図していない方向へ話を進めることもある。


 だから、最終的には人間が読む必要がある。


 それでも。


 自分が頭の中で考えていた物語を、かなりの速度で文章にしてくれる。


 しかも、こちらの注文に合わせて何度でも書き直してくれる。


 これは、今までの執筆環境とはかなり違う。


 そして何より。


 **AIは、自分が読みたい作品を、それなりに上手く作ってくれる。**


 ここが大きい。


 完璧じゃない。


 自分の代わりに物語を考えてくれるわけでもない。


 でも、


「こういう話が読みたい」


 と思ったときに、そのイメージを文章にしてくれる。


 だから私は、AIを使って小説を書くようになった。


 たぶんこれからも使うと思う。


 結局のところ。


 小説を書く目的は、人それぞれだ。


 賞を取りたい人もいる。


 ランキングに載りたい人もいる。


 たくさんの読者に読んでもらいたい人もいる。


 そして――。


 **自分が読みたい物語を読みたい人もいる。**


 私にとって、AIはそのための、とても便利な道具なのだと思う。

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