AIを使ったら、小説の更新速度が異常に上がった
# AIに小説を書かせてみて分かったこと
さて、ここ最近はAIを使い始めたこともあって、怒涛のように更新しています。
ああ。
昔は「執筆速度戦隊カクンジャー」のメンバーだったこともありまして。
一日に何作も更新していた時期もありました。
……まあ、今思えば、よくそんなことをやっていたなと思います。
そんな私ですが、最近また更新速度が上がっています。
理由は――AIです。
以前、「小説家になろう」でアイデアだけ出して、そのまま書きかけで止まっていた作品が結構あるんですよ。
「この設定なら面白くなりそう」
「こういう展開にしたい」
「このキャラクターを出したい」
そんなことを考えて、プロットや冒頭だけ書いて。
そして止まる。
ありがちなやつです。
ところがAIに、
「こういう設定で」
「このキャラクターがこういう行動をして」
「ここではこういうことを考えて」
と指示を出してみる。
すると――。
意外とちゃんと文章にしてくれるんですよね。
しかも、こちらが考えていたアイデアを、それなりに肉付けしてくれる。
これは便利です。
本当に便利。
そして、ここで一つ気がつきました。
――こういうことをできるのは、私だけではない。
当然です。
AIを使えるのは私だけではありません。
誰でも使える。
そして、実際に使っている人も増えている。
論文の世界でも、AIによって書かれた文章が増え、似たり寄ったりの内容の論文が増えて問題になっている、という話を聞きます。
そして、どうやらこれはWEB小説でも無関係ではないらしい。
考えてみれば当然なんですよね。
「こういうキャラクターがいます」
「このキャラクターはこういう性格です」
「ここでこういう行動をさせます」
「この展開にしてください」
これくらいの指示でも、AIはかなりの文章を書いてくれる。
テンプレな流れも多分とっくに学習している。
しかも、場合によっては――。
自分より上手い。
……いや、本当に。
文章だけを比較したら、普通に負けることがあります。
誤字脱字も少ない。
文章も綺麗。
描写もそれなりに入れてくれる。
場面転換もしてくれる。
会話も成立させてくれる。
「これ、俺が書くより上手くない?」
と思うことすらあります。
じゃあ、もうAIに全部書いてもらえばいいじゃないか。
そう思うかもしれません。
ところが。
実際に使ってみると、そう簡単でもない。
AIにはAIで、結構困ったところがあります。
例えば――。
途中で設定がズレる。
さっきまで知っていたはずの設定を、次の話では忘れる。
キャラクターが突然、別人のような行動をする。
「このキャラクターはこういう性格です」
と何度も説明しているのに、
「……誰だ、お前?」
ということになる。
そして歴史ものを書いていると、さらに大変です。
「この年代で問題ない?」
と確認すると、
「史実ではこうです」
と、こちらが作っている架空設定を無視して断定してくることがある。
いや。
そこは史実を再現する話じゃないんだ。
IFなんだ。
……と思うこともしばしば。
さらに困るのが、キャラクター設定です。
「このキャラクターはアメリカ帰りなので、そういう雰囲気を出してください」
と指示した。
その話では、ちゃんとアメリカ帰りらしい雰囲気になっている。
ところが次の話になると――。
完全に忘れている。
「さっきまでアメリカにいた設定はどこへ行った?」
となる。
もちろん、こちらがちゃんと指示を出し続ければ改善することもあります。
しかし、AIに任せれば全部解決する、というわけではありません。
むしろ、長編になればなるほど難しくなる。
設定が増える。
キャラクターが増える。
過去の出来事が増える。
人間関係も複雑になる。
そうなると、
「この人物は以前こういうことを言っていたよね?」
とか、
「いや、この人はそんなことをする性格じゃない」
とか、
「その設定、三話前と違わない?」
という問題が出てくる。
そしてもう一つ。
これは意外と重要なんですが――。
**キャラクターの性格が、作者の考えていたものとズレる。**
これがあります。
AIからすると、
「この状況なら、このキャラクターはこういう反応をするだろう」
と判断している。
でも作者としては、
「いや、この人はそんなこと言わない」
となる。
ところが。
そのズレが、必ずしも悪いとは限らないんですよね。
むしろ、
「……その反応、面白いな」
となることがあります。
作者が考えていなかった行動。
作者が想定していなかった台詞。
作者自身が、
「このキャラクターなら、そういう考え方もするか」
と気づかされる。
つまり、AIが勝手に味付けをしてくれる。
これは結構面白い。
もちろん、全部採用するわけではありません。
違うと思ったら直す。
設定に合わなければ削る。
でも、
「これは使える」
と思ったものは残す。
そうすると、最初に自分が考えていたものとは少し違う作品になっていく。
これはAIを使う面白さの一つだと思います。
結局のところ、AIは「小説家の代わり」というより、
**自分のアイデアを文章にしてくれる相棒。**
あるいは、
**こちらの考えていなかった案を投げ返してくる編集者。**
そんな感じなのかもしれません。
そして、これからAIを使って小説を書く人は、間違いなく増えていくでしょう。
そうなれば、文章そのものはどんどん綺麗になっていく。
誤字脱字も減る。
描写も整う。
それなりに読める文章も、簡単に作れるようになる。
そうなったとき。
たぶん、重要になるのは、
**「誰がAIを使ったか」ではなく、「AIに何を書かせるのか」**
になるんじゃないかなと思っています。
同じAIを使って。
同じような指示を出せば。
似たような文章になる。
だからこそ最後に残るのは、
「何を書きたいのか」
という作者自身の部分なのかもしれません。
……まあ、その前に。
私はAIに忘れられないように、キャラクター設定をちゃんと整理するところから始めないといけないんですけどね。
AIに小説を書いてもらっているはずなのに。
気がつけば、
**AIの設定資料集を作っているのが作者。**
そんな状態になっています。
これはこれで、結構面白いんですけどね。




