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今回は主人公視点です。
三日前
『・・・華月が・・俺を・・・貴方って・・・』
放心して二人の後ろ姿を眺めながていた五条一輝だったが。
『てっ、そんなはずあるか!、あいつまた無茶な事やってるな!』
直ぐにその考えに至り、再起動した。
『何考えてるんだ!。俺に言えば良いのに!後でお仕置きだな!』
そして、五条は二人の後を付ける事にした。
二人は五条の尾行に気づいて無い。
そして行く先はいわゆるホテル街だった。
吉田が華月の肩を抱いた瞬間、華月はその手を払いのける。
『はあ、ヤバくなったら出て行くが今は様子見だ。あいつ猪突猛進だから本当に危なっかしい・・・』
そして二人は何事も無く別れていった。しかし華月は直ぐに吉田から身を隠し、監視を始めた。
手袋を脱ぎ、近くのゴミ箱に捨てた。先ほど触れられた肩を一生懸命はたいている。そしてスマホを構えだした。
『あいつ・・・・何やってんだ?』
吉田はそんな華月に気づかず、誰かを呼んでる様だった。そしてファミレスに入った。
『おいおい、いつまでそれ続けるんだ?』
辛抱強く待つ華月に一輝は呆れていた。
そして一時間後、吉田と女が腕を組んでファミレスから出てきた。
そしてそのままホテルに入って行った。
それを華月は激写していた。そしてそれが終わると爽やかな笑顔で額を拭うジェスチャーをしていた。
『はあ、大丈夫そうだし、帰るか。ここであいつに見つかったら多分拗ねる。あいつから話に来るまで待つか・・・。』
やり遂げた感満載の華月に一輝は気づかれず、帰路に着くのだった。
二日前。
席に着く俺に吉田は話しかけてきた。なんとも勝ち誇った表情をしている。馬鹿なヤツだ。
「よう、五条。調子はどうだ?。ふふ」
俺は、吉田を哀れみた。
「おはよう」
それだけ返してやった。
吉田は俺が、消沈してると思ったのか、ニヤニヤ笑ってそのまま席に着いた。そして机の中から出てきた写真を見て顔を真っ赤ににしている。多分怒りでだ。
『華月・・・、なんかやったな?。まあ想像はつくが・・・』
俺はそんな吉田を見ながら呆れ果てていた。
一日前。
家を出るが、華月の姿は無い。
『まだ何かやってるのか・・・。いや、恐らく結果待ちかもな。あのやり遂げた感満載の笑顔はもう事が終わってるはずだ。多分そうだろう』
一輝はそう考え、一人で登校した。
吉田はかなり苛立っていた。
そして、ホームルームで先生に吉田は呼び出されていた。
教室に帰ってきた吉田は顔面蒼白になり、直ぐに荷物をまとめ出て行った。
それを見たクラスの連中はざわめき出す。
まあ、十中八九停学にでもなったのだろう。
ヤバい事にならないと良いがな。
そして今、俺の目の前に二人の女性が正座している。
無論俺がさせた。
二人は俺の母親の夕月と妹の岬だ。
隣には華月がいる。
華月は俺の再々従兄妹に当たる。殆ど他人だから幼馴染みと言った方が良いのかもしれない。家も隣なんでほぼ自由に出入りしているのだが、この二週間ぐらい見なかったのは二人が俺から遠ざけていたのだろう。色々言いたい事はあるが華月もいるので最小限にしてやろう。
「今日、ナイフで刺されそうになったのだけど二人は何か言うことが有るはずだよね?」
「・・・・・・」
二人は黙って下を向いている。
「お兄ちゃん・・・」
華月が俺に何か言いたそうだが、俺は心を鬼にして二人に問いかける。
「何で華月を止めなかったの?」
そう言ったら妹の岬は上を向いた。
「何で華月ちゃんはこっちにいないの!ズルい!」
「華月には今朝罰を与えたからな。それに刺されそうになったのは華月もだ。また罰を与えるのは話が違うだろう」
悔しそうに岬は俺を睨むが涙目なので全然迫力がない。
「なんで?お母さん?。もしかして面白がってとかじゃ無いよね?」
「そう!、あ!、いや・・・そんなはず無いじゃ無い。華月ちゃんが必死になって頼んで来たのを無碍に出来るはず無いじゃ無い?」
「今、そうって言わなかった?」
「い、言ってないわよ!」
「じゃあ、この二週間、華月と朝何やってたの?」
「・・・貴方が学校に行った後、三人で作戦会議してました・・・」
「夕方は?」
「作戦よ!」
そこまで聞いて一輝はため息をついた。
「華月に単独行動させてたけど危ないと思わなかったの?」
「催涙スプレーと防犯ブザーとスタンガン渡してたし、二人きりにならない様に岬に動いてもらったし、どっかのゴルゴも雇ってたから。・・・」
「えっ、ゴルゴ?、そうだったの?」
驚く華月に俺はため息をはく。まあ華月はみんなから好かれてるからな。あの潤んだ瞳で懇願されたら断れないかもな。
「叔父さんもか・・・。やけに話しが早いと思った」
まあ、安全は確保されてた訳だ。俺はそこで溜飲を下げた。
「ねえ、もう良いでしょ?足しびれて来たんだけど・・・」
「最後に。なんで二人は俺に言わなかったの?。別に華月に黙ってれば良かったんじゃ無い?」
「・・・それは・・・」
「やっぱり面白がっていたね。正座後三十分」
「そんな酷い!やりすぎよ!」
「ああん?、こっちは刺されそうになったんだけど?」
涙目の二人を俺は一喝すると二人は黙って下を向いた。
そこは電子機器が壁を埋め尽くす部屋だった。
そこで一人の少女が映像を見ていた。
不意にその部屋の扉が開く。
もう一人の少女が部屋に入ってきた。
「なに見てるの?」
部屋に入ってきた少女が映像を見てる少女に声を掛ける。
「あの子達の記録よ。転生三十回ぐらいかしら」
「そんな原始時代に何か気になる事があるの?」
「ほら。この前奇跡が起きたじゃ無い?九条輝と真月の記録よ」
「あ~。アレね。あれはさすがに予想出来なかった。京華ちゃんかわいそー」
「ここが結構面白いの。あの真月が浮気まがいな事するの。まがいだけど」
「しかし、この子達この頃から仲良いのよね。もう何回転生してるのかしら?」
「二兆五千億回ぐらいよ。その間ずっと夫婦なのよね。この二人」
「凄いね。その時代の名前は?」
「五条一輝と新藤華月よ。この頃から真月は輝の事お兄ちゃんって呼んでるのよ。ずっと変わらないわ。今は遺伝子の研究が進んで二親等でも子供を作れるけど、その頃から絶対その安全圏ギリギリの所に真月は転生してくるの」
「その研究って確か最後の二人になっても子孫を残せるって言うのから始めたのよね?」
「違うわ。遺伝子病の撲滅からよ。ある研究者の意地ね。それは単なる副産物よ」
「病名は?」
「遺伝性膵炎ね。この頃は三十万に一人の病気ね。この病気は悲惨よ。ほんと長い間苦しみ続けるの。それを知ったら絶対子供が作れないの。今はもう無いけどね」
「まあ、この子達は関係無いよね。」
「そうでも無いの。この三回ぐらい前に真月の根源がコレに当たったの。その時それが原因で輝とは子供を作ってないのよ。だからあの子の根源があの時の事覚えてるのよ。それ以降は最低四人は作ってるわ」
「その研究者は?」
「睦月よ。彼女は優秀だからね」
「まあ私達はこの世界の発展が目的だから、その子達には生きてもらわないとね。後、京華は良い感じで争ってくれる。二人の結束がより強くしてくれる。そしたら適正が上がるからね」
「そうね。今の所監視だけで良いのよね?」
「そうね。私達が動くと大変なことになるから」
「平和が一番ね」
「そうね」
読んでもらえてありがとうございました。
実はこの作品は前作の過去の世界です。
気になる方はこちらをご覧ください。
一応前作で出てこなかったあの子達を出してます。
完結「死亡フラグが立ちすぎてる彼女を何とか救いたい」というゲームの世界に転生してしまったので彼女を救おうと思います?。(連載版)
https://ncode.syosetu.com/n6711jx/
よろしくお願いします。




