↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野原苺香の日常  作者: 一条ひかり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/7

いぶりがっこ

この話は「異世界のむつ市(最北端)へようこそ!」 122話のサイドストーリーになります。


苺香といぶりがっこの付き合いは、かれこれかなり長い。


そうは言っても、苺香は秋田県にまったく縁がない。


住んだこともなければ、旅行で足を踏み入れたことすらないのだ。


近所のスーパーの漬物コーナーで、たまたま目についた小袋をなんとなくカゴに入れたのが始まりだった。


一口食べた瞬間、薫製のスモーキーな香りとパリパリとした独特の歯ごたえに衝撃を受け、一気にその魅力へ取り憑かれた。


スープカレーの時のように、ハマるととことん凝り固まるのが苺香の性格だ。


しかし、どういうわけか「いぶりがっこ」に対してだけは、その凝り性が発動しない。


パックを開ければ数日で食べきってしまうほど好きなのに、買い出しのたびに連続して購入することは決してないのだ。


一袋を食べ終えると、一旦その存在を頭からすっかり消し去る。


そして、忘れた頃にふとスーパーで目が合い、「……あ、久しぶりに買おうかな」と思い出してカゴに入れる。


熱狂しすぎず、かといって途絶えることもない。


つかず離れずの、ちょうどいい距離感。


「やっぱり美味しいなぁ……」


今夜も小皿に盛ったいぶりがっこをポリポリと噛みしめながら、苺香は一人満足げに頷く。


きっとこれからも、この絶妙で気ままな付き合いが続いていくのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。