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2050年、人類崩壊。絶望郷と化した世界に抗う、少年達の物語――。【トゥエンティー・フィフティー・ベイビーズ】(近未来SF × ダークファンタジー)  作者: (冬ω冬)Win Poli(╹冬╹)
第三章 | 【Third Story of the Babies:《超常異能現象防衛機関・〈A.E.G.I.S〉》

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≪特殊用語 紹介≫ | 第三章 【Third Story of the Babies:《超常異能現象防衛機関・〈A.E.G.I.S〉》

【〈狭間(はざま)交信局(こうしんきょく)〉】


 〈アフターエリア〉と〈御門(みかど)大江戸(おおえど)〉を隔てる境界施設。

 巨大な鋼鉄の壁の内部に設けられており、その壁はハニカム構造を採用した電磁結界によって、わずかな隙間もなく覆われている。


 当初は電磁結界のみが展開されていたが、近年になって〈御門大江戸〉全域を囲む鋼鉄の壁が建設された。

 その目的が防衛体制の強化なのか、それとも〈アフターエリア〉の住民を拒絶するためなのか、政府は明らかにしていない。


 鋼鉄の壁には監視カメラが組み込まれており、治安維持型フレンドが常時監視を行っている。

 〈御門大江戸〉の防衛だけでなく、関所としての役割や、〈アフターエリア〉を巡回・警邏するフレンドたちの拠点としても機能している。


 この施設を通過するには、後述する〝機械化手術〟の手術費を納める必要がある。


 ただし夏神は、〈A.E.G.I.S(イージス)〉主任・龍雅(りゅうが)の推薦により、

 ▶ 政府が開発中の《E・A・E(イー・エー・イー)》活性化抑制薬の服用

 ▶ 定期的な身体検査

 を条件として、特例で〈御門大江戸〉への入国を許可された。


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【〈A.E.G.I.S〉】


〈御門大江戸〉政府直属の超常異能現象防衛機関。

 その名は〈Advanced Extraordinary Guardian Initiative Society〉の頭文字を取ったもの。

 《ヒューマネスト》から〈御門大江戸〉を守る、「盾」の役割を担う組織である。


 主な任務は、《ヒューマネスト》の迎撃(げいげき)と〈御門大江戸〉の治安維持。

 〈狭間交信局〉を拠点として活動し、〈アフターエリア〉を警邏する治安維持型フレンドも、この組織の構成員に含まれる。

 役割としては、警察と軍隊を兼ね備えた組織に近い。


 本部は政府直属の機関にふさわしい、巨大な摩天楼。

 最先端の研究設備や医療設備を備え、特殊兵装の整備・開発や、構成員の治療・訓練なども行われている。


 構成員の大半はフレンドだが、ごく少数の人間が〝特殊構成員〟として所属している。

 特殊構成員には、全施設への立ち入り権限や、政府からの各種特別権限に加え、《ヒューマネスト》との戦闘に特化した最新兵器・《特殊兵装》の使用が認められている。


 第三章時点で特殊構成員として確認されているのは、龍雅、朱音、凜太郎、そしてもう一人の計4名である。


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【《E.A.E(イー・エー・イー)》】


 正式名称は《|異能進化促進特殊因子《エヴォリューショナル・アドバンスド・エレメント》》〈Evolutional-Advanced-Element〉。


 《ヒューマネスト》の肉体や特殊能力の源となる特殊因子であり、現在では酸素や二酸化炭素と同様に大気中へ拡散し、〝光の粒子〟として残留している。


 その正体は、《2050(ニーゼロゴーゼロ・)DD(ディザスター・デイ)》で世界中を覆った〝破滅(はめつ)の閃光(せんこう)〟そのもの。

 観測史上初となる未知のエネルギー体が結集した存在であり、人類の運命を大きく変えた原因でもある。


 《2050DD》を生き延びた人類は、この因子へ適応できた者たちである。

 一方、消滅した人類の半数は《E.A.E》に適応できず、異常な代謝促進によって細胞が死滅し、跡形もなく消滅したとされている。


 さらに、《E.A.E》が何らかの原因で暴走すると、肉体が急激な成長を遂げる〝異常進化〟が発生する。

 この現象によって人間としての姿を失った存在こそ、《ヒューマネスト》と呼ばれる怪物たちである。


 現在、政府が公表・把握している情報はここまでであり、その詳細は最高機密として厳重に秘匿されている。


 この現象への対策として、〈御門大江戸〉政府は国民へ〝環境適応機械化手術〟を義務付けている。

 特殊加工された機械部品を身体へ埋め込む、あるいは肉体と同化させることで、《E.A.E》の影響を受けなくなるためである。


 龍雅はこの手術について、

「予防接種のようなものだが、『ワクチンで〝適応する身体〟にする』というより、『《《最初から罹患しない身体》》に変える』が近い」

 と説明している。


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【《特殊兵装》】


 正式名称は《対(たい)異能生命体(いのうせいめいたい)特化型(とっかがた)特殊(とくしゅ)環境(かんきょう)適応(てきおう)兵装(へいそう)》。

〈A.E.G.I.S〉の特殊構成員のみが使用を許可される、対《ヒューマネスト》戦闘用の最新兵器。

 第三章では、鳴宮凜太郎専用の《雷轟(ライゴウ)麒麟(キリン)》が初登場した。


 起動には、腰部へ装着した《アーマードバックル》に、二つ折り携帯電話型デバイス《AS(アーマードシステム)・GP(ガラパゴスフォン)》を装填する。

 起動後は特殊装甲が瞬時に使用者へ装着され、戦闘形態へ移行する。

 その姿は、さながら特撮映像に登場する変身ヒーローのようである。


 各兵装には、《ヒューマネスト》への対抗を目的として、科学技術によって再現・強化された特殊能力が搭載されている。


《雷轟麒麟》には〝ヴォルトキネシス〟(電子を自在に操る能力)が搭載されており、雷撃の放出や、電撃を纏った近接攻撃を可能としていた。


 その性能は圧倒的で、第一章で巨大蜂の《ヒューマネスト》と互角以上に戦った夏神でさえ、一方的に追い詰められるほどの戦闘力を誇る。

 また、夏神の《超新星(スーパーノヴァ)》を受け止めてもなお戦闘を継続できるなど、防御性能も極めて高い。


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【〝人類存亡(じんるいそんぼう)最終防衛(さいしゅうぼうえい)機構(きこう)〈MESSIAH(メサイア)〉〟】


 生物兵器や環境汚染、エネルギー問題など、人類を脅かすあらゆる危機に対処するため設立された、国際連合直属の国際機関。

 〈御門大江戸〉を統治するガブリエル・シンドウは、この組織の最高幹部の一人でもある。


 《2050DD》以降は、「主要都市を電磁結界で隔離する構想」や、「環境適応機械化手術による《E.A.E》対策」を提唱・実行し、人類の生存に大きく貢献した。


 その名が示す通り、人類を救う"救世主"として世界中から認識されている組織であり、現在も各国の復興や防衛を支えている。


 しかし、その組織の内部事情や真の目的については、ほとんど明かされていない。

 現時点で判明しているのは、「世界規模で活動する人類最高峰の防衛機関」であるということだけである。


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