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77話 続・漆黒のビキニアーマー

 漆黒のビキニアーマーの真の使いどころが明らかになったところで、アディアはこれ以上の装備し続けるのは不要だと判断。よって一刻も早く外そうとしていたが……


 カチャ!カチャ!


「あ、あれ?」

「どうしたんだ?」

「その、なかなか留め具が外れなくて……」

「はぁ? まったく何をやってるんだか……リィン、手伝ってやれ」

「ハイ、魔王様!」


 そう言われて手伝ってみるものの……


「あれ? これ本当に外れませんよ。着けた時は何ともなかったはずでしたのに……」


 困惑する二人の様子を見て魔王は、ふとある記憶を思い出す。


「そういえば、六、七歳の頃に母上から聞かされたことがあったな。父上と……を致す際は、場を盛り上げるためによく呪われた装備を使って喜ばせていたとか……」


 この不審なセリフに、アディアは青い顔をして反応。


「ちょ、その呪われた装備って……まさか!」

「たぶん漆黒のビキニアーマー(そいつ)のことだ」

「は、はぁあああああああああーーーー!?」


 そして自分がとんでもないものを身に付けたと知り、パニックに陥る!


「ちょ、じゃあこれってどうやって外せばいいのよ!?」

「さあな。装備の説明書とかなかったのか?」

「説明書……リィン!?」

「あ、ハイ! これです!」

「貸して!」


 リィンが慌てて一緒に保存していとする折り畳んだ紙を手渡すと、アディアは引ったくるように受取る!


「え~と何々……装備を外す場合は、自身が絶頂に達して満足……って、はぁ!? じゃあ、トイレはどうするのよ!?」

「あっ、それ続きに書いてましたよ」

「続き? あ~これね! この部分をこうしてズラして……」


 アディアがおもむろにビキニアーマーの股間部分を弄り始めたその時!


「待て! 一体何をやる気かは知らんが、せめて余がいないところでやってくれ!!」


 嫌な予感を働かせた魔王が、全力でそれを阻止!


「あーハイハイ、別の場所でやれって言いたんでしょ!」


 なので邪魔というか、注意された彼女はリビングから出ていこうと扉へ手を伸ばす……よりも早く、扉は勢い良く開かれて中年男の村人が駆け込んで来る!


「何事ですか!?」


 リィンの問いに対し、村人は慌てた様子で答える。


「た、大変ですリィン様! 王都から派遣された騎士の集団がこの村へ向かって来てます!!」

「「…………!!」」


 突然の緊急事態の報告に三人は固まるが、村長てあるリィンはいち早くその状態から抜け出して口を開く!


「王都の騎士が集団で……数はどれくらいですか!?」

「ざっと百人を超えてます!!」

「ひゃ、百……それだけの規模になると、明らかにいつもの視察とは違いますね」


 リィンはしばらく考え込むと、数秒後には落ち着いた口調で指示を出す。


「……わかりました。村のみんなには急いで避難勧告を! それと万が一の場合に備え、腕の立つ者を集めて防衛隊の組織もしてください!」

「か、かしこ参りました!」


 承った村人は立ち去って深くタメ息を吐くリィン。そんな明らかに悩める彼女を見て声をかける。


「協力するわよリィン。手伝えることがあったら何でも言ってちょうだい」

「余もだ。助力がいるなら遠慮なく頼るがいい!」


 心中を察して快く加勢を買って出るアディアと魔王。


「お、御二人共……ありがとうございます!!」


 リィンは二人のそんな心遣いを嬉しく思い、深々と頭を下げて精一杯に感謝の意を示すのであった。

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