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42話 アディアVSリィン

「我は許せない……我の想いを遂げさせなかった邪魔なクズ虫共の存在を絶対に許せないっっっーーーー!!」

「ちょ、リィン! アナタは……きゃあぁぁぁぁーーーー!!」


 屋敷の倉庫らしき部屋で対峙していリィンが感情を露にした瞬間、突如発生した凄まじい強風によって、アディアは背後の壁ごと屋敷の外にまで吹き飛ばされる!


「くっ、今のは……魔法で攻撃されてた!?」


 何とか地面で受け身をとりつつ、起きたことを冷静に分析……結果、この状況を危機的だと判断する彼女は、大槌を構えて戦闘態勢へ入る!


「フフフ、さすがは勇者の仲間だった女。これくらいの攻撃では大したダメージは受けませんか」


 そう言って、壊れた壁の瓦礫(がれき)からゆっくりと姿を現すリィン。


「ねぇ……何故私を襲うのかしら?」


 身構えたまま質問するアディアに彼女は面倒そうに答える。


「それ、わざわざもう一度口に出して言うことですか?」


 確かに、もう一度は言う必要はなさそうだ。


「それもそうね。でも、いきなりの攻撃は少しひどいんじゃなくて?」


 ただ、それでもアディアは相手の出方を窺うために会話の継続を望むが?


()()()ですって? 勇者とアナタ達がやったことに比べたら……攻撃の一つや二つが何だと言うんですか!!」


 肝心の相手はこれ以上つき合う気はないと言わんばかりに、一気に魔力を解放して威圧!


「くっ、この魔力は……あの時の魔王に匹敵するか!?」


 底知れぬ力に警戒してると、再びあの強風が襲う!


「爆ぜろ! |ディストロイ・ストーム《破壊の嵐》!!」

「くっ!」


 咄嗟に大槌を盾代わりにしてかまえるアディア。しかし、今度は威力が最初の時とは違ってまともに喰らう!


「きゃあああーーーー!!」


 吹き飛ばされた先にあった民家の外壁に激しく激突、さらにはそのまま外壁を破壊して家の中へ強制的に不法侵入をさせられてしまう始末!


「ひぃ! な、何だよ、アンタいきなり!?」


 怯えた声を発したのは、この家に住む夫婦と思える若い夫。どうやら飛ばされた先が彼等の寝室だったらしく、突然の事態に驚く彼等は、裸のままベッドの上で震えて抱き合っていた。


「あ……お楽しみのところを悪かったわね。すぐに退散するから遠慮なく続けてちょうだい」


 文字通り気を遣ってすぐに外へ出ていけば、既に騒ぎを聞きつけた十数人の野次馬(魔族)達が待ち構えていた。


「まずいわね。彼女一人でも手間取りそうだというのに、仲間までいるなんて……」


 数的不利を懸念するアディア。だが?


「彼等の存在を気にする必要はあリませんよ。手出しは無用と伝えてますから」


 リィンは「お前なんか自分一人で十分」だと、己の力のみでの決着を望む。


「へぇ、仲間の力を借りないなんて魔族のくせに大したものね」

「アナタの命を奪うくらいなら、我一人の力で十分ってことです」

「ふ~ん、それはそれは……御立派な考えで!!」


 アディアは何食わぬ顔で言い終わった直後、一気に距離を詰めて懐へ飛び込む!


「しまっ……!?」

「さぁ、今度はアナタが吹き飛ばされる番よ!」


 不意を突かれて慌てるリィンの前には、豪快に振られる大槌の一撃が迫り来る!


「くらえぇぇぇ! デス・スイング(死の一振)ゥゥゥーーーー!!」

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