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第37話
「ん、ということは、この建物一帯は、もともとそのオウラヌスを封印するために作られたってことか」
俺が聞いたが、それについてははっきりとした解は本には書かれていないという回答だった。
「そうね。それも封印されたのは今から数百年、もしかしたら1000年くらい昔かも。ここにある本は、ここが乾燥や風が弱かったからこそ残ったのかもね」
「どこに封印したんだ」
スクティーラに俺が聞くと、スクティーラはある建物の方向を指さした。
「あそこ、地下へ続く階段があって、そこのずっとずっと深いところに入れたらしいわ」
「深いって言ってもな、どれくらいなんだ」
「地下300メートル、それが一番上の層。さらに地下何百層といろんな施設があったそうよ。これらは全部たった一つ、オウラヌスを封印するためだけの装置ってことらしいわ」
それだけ恐ろしく、極まりなく危険な邪神だったということのようだ。
それを人喰いカルトは復活でもさせようというのだろうか。
「さすがに陛下にはそれを報せる必要があるだろうな……」
ただ、俺は思いながらもまだここの調査が完全に終わっていないことを言い訳にして、それを先送りする判断をすることとした。




