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空間欠損の魔法師  作者: 猫宮みけ
第二章 深層拒絶編

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第69話 ──六大魔法学園、動き出す──

個性的なキャラが多くなってきたかな(^_^;)

第69話 ──六大魔法学園、動き出す──


翌日のアークライト学園。

朝から校内はざわついていた。


「なんか……他校の制服着た人、見なかった?」

「見た! 雷みたいな紋章のやつ!」

「ストームヘイヴンの代表じゃね?」

「うち、主催校だから下見に来てるんだよ!」


玲奈

「……本格的に動き始めたね。」


悠斗

「いや、なんでそんな当然みたいに言うんだよ……

 俺は巻き込まれたくないんだけど。」


オルタ

「無理だよ。」


悠斗

「お前はいつも即答だな!」


玲奈

「だって……悠斗、もう“目立ってる”から。」


悠斗

「なんでだよ!」


玲奈

「昨日、天城さんに絡まれたでしょ?」


悠斗

「……あれはアイツが勝手に……」


オルタ

「悠斗、あれは“絡まれた”じゃなくて“気に入られた”だよ。」


悠斗

「やめろ……!」


そんなやり取りをしていると――

廊下の向こうから、

ひんやりした空気が流れてきた。


玲奈

「……あの制服、フロストヴェイル。」


悠斗

「氷の学園か……」


白と青を基調とした制服。

冷気をまとったような雰囲気の少女が、

アークライトの廊下を静かに歩いていた。


少女

「……ここが、アークライト学園。」


玲奈

「代表……かな。」


悠斗

「なんで代表クラスがこんなにうろついてんだよ……」


オルタ

「悠斗がいるからだよ。」


悠斗

「違うだろ!」


少女は悠斗たちの前で立ち止まり、

じっと悠斗を見つめた。


少女

「あなたが……空間欠損の使い手?」


悠斗

「……なんで知ってんだよ。」


少女

「フレアライトの天城煉が、

 “面白い魔法師がいた”と話していたから。」


悠斗

「アイツ……!」


玲奈

「(天城さん、昨日の今日で広めてる……)」


少女は軽く会釈した。


少女

「私はフロストヴェイル魔法学院、

 代表の一人――

 氷室ひむろセラ。」


玲奈

「(……名前、聞いたことある。

 氷系の天才って……)」


セラ

「交流戦、楽しみにしているわ。

 あなたの“空間の穴”……興味深い。」


悠斗

「興味持たれたくねぇ……」


セラ

「ふふ。

 そういう反応、嫌いじゃない。」


オルタ

「(この子……ちょっと危ないタイプだ)」


セラはそのまま去っていった。


悠斗

「……なんなんだ今日は……」


玲奈

「まだ終わってないよ。」


悠斗

「は?」


その瞬間――

今度は風のような気配が走った。


???

「おーい! アークライトの空間魔法の人ってどこー?」


悠斗

「……またかよ!」


玲奈

「ストームヘイヴン……雷と風の学園。」


オルタ

「今日は賑やかだね。」


廊下の奥から、

金髪の少年が勢いよく走ってきた。


少年

「やっと見つけた!

 君が悠斗くんだよね!」


悠斗

「なんで名前知ってんだよ!」


少年

「天城煉が言ってた!」


悠斗

「アイツのせいかよ!!」


玲奈

「(天城さん、情報拡散力が高すぎる……)」


少年は満面の笑みで手を差し出した。


少年

「ストームヘイヴン魔導学園代表、

 迅堂じんどうライカ!

 よろしく!」


悠斗

「よろしくじゃねぇよ……!」


ライカ

「いやー、空間欠損って聞いてさ!

 めっちゃワクワクしてるんだよね!」


悠斗

「ワクワクすんな!」


オルタ

「(この子は……純粋にバカだ)」


玲奈

「(でも悪い子じゃなさそう……)」


ライカ

「じゃ、また後でね!

 他の代表にも紹介しとくから!」


悠斗

「紹介すんな!!」


ライカは風のように去っていった。


悠斗

「……もう帰りたい……」


玲奈

「悠斗、まだ三校だよ。」


悠斗

「まだ!?」


オルタ

「六校全部来るよ?」


悠斗

「やめてくれ……!」


玲奈

「……でも、これでわかったよね。」


悠斗

「何がだよ……」


玲奈

「悠斗はもう“巻き込まれない側”じゃない。

 “巻き込む側”だよ。」


悠斗

「そんなつもりねぇよ……!」


オルタ

「でも、事実だよ。」


悠斗

「お前まで……!」


だが――

この日の騒ぎはまだ序章にすぎなかった。


午後には、

土の学園・グラウンドフォージ、

そして“影”の学園・シャドウクレストの代表が

アークライトに姿を現すことになる。


六大魔法学園が動き出した。

交流戦の嵐は、

もう止まらない。


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